生活者ネットニュースこだいら No.72 |
高齢者をサポートする地域ケア 介護保険の制度改正で予防が重視されるなど、介護保険事業の変化が予定されています。介護予防が入ることによって、1人の高齢者を身体などの状況変化に合わせて、さらにきめ細かくみていくことが可能になるはずです。 介護保険はこう変わる 予防と小規模多機能 地域でつくるケア体制 *−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−* 介護保険制度の改革を前にして NPO法人ACT小平らいふえいど 山田 介護保険制度に携わり丸6年が経とうとしています。その中で今回、2度目の改革が行われようとしています。 |
議会報告・・・2005年12月議会報告はこちら |
多くの市民が関わって自治基本条例をつくろう
昨年の5月から始めた「自治基本条例」の学習会は、周年行事を含めて4回開催しました。最初の2回は、自治基本条例が必要になった背景や、作り方を各地の例をあげて学びました。3回目は周年行事にあわせて、辻山幸宣さんを講師に講演会を開き、自治基本条例は市民がつくることに意味があることを再確認できました。4回目の学習会では、条例づくりに参加した多摩市民から、できるまでに市民がどうかかわってきたかや、できてからの市民の意識の変化を聞くことができました。どの回も参加者から活発な質問が出されています。今後は、自治基本条例に限らず、自治を広げるための条例やしくみづくりについて学習会を開催していく予定です。詳細は決定次第お知らせしますので、みなさんの参加をお待ちしています。 |
八ッ場ダム住民訴訟 −1周年集会報告ー 群馬県吾妻町に建設が予定されている八ッ場ダムは、構想の発表から50年以上が経過し、今では 治水上も利水上も必要性がないにもかかわらず、4600億円(関連事業費および利息を含むと8800億円)という巨額の資金を投入して計画が進められようとしています。昨年「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」が発足、6都県の会が住民監査請求を経て、八ッ場ダム住民訴訟を起こしました。 11月27日に開催された1周年集会では徳島県元木頭村の村長だった藤田恵さんが、「はじめて国の巨大ダムを止めた村のたたかい」と題してユーモアたっぷりに経過について語りました。現在の裁判の状況の報告、6都県(群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・東京)のこれまでの活動や現地での再建をあきらめて次々と他の地域への移転がすすむ現地の状況の報告もあり、200名近くの参加者は改めて活動の継続を決意しました。 |
ひとこと提案 2005年も多くのご意見、ご提案をお寄せいただきありがとうございました。いただいたご意見は、内容を整理、検討し、まとめて『予算提案』として市に提出しました。06年度予算提案は小平・生活者ネットワークホームページからリンクしている地域協議会のページに掲載しました。あわせてご覧ください。 また、12月に「自転車」と「健康施策」について、ヒアリングを行い市の担当者と意見交換をしました。 これからも私たちは市民の声を議会に届けてまいります。 |
視察報告 市民ニーズを市民が実現 苗村 洋子 10月に行われた建設委員会の視察は、はじめから意図したわけではないけれど、テーマが「市民活動」となりました。市民団体が運営しているコミュニティバスとして京都の「醍醐バス」、四日市の「生活バスよっかいち」、そして豊中市では、まちづくりや景観づくりの取り組みとともに、千里ニュータウンでだれでも気軽に立ち寄れるフリースペース「街角広場」(バスで移動中に豊中市職員が突然入れてくれたオプションツアー)と、どれも市民活動が的確に市民ニーズをとらえている事例です。 なかでも、四日市のコミュニティバスは、少し背伸びするだけで手が届きそうなやり方で、とても興味を惹かれました。民間バスの廃止により公共交通の空白地域(最寄り駅まで約2q)となった場所で、1日5.5往復、約2時間おきにバスが走っています。運賃は1回100円ですが、月ぎめの割引フリーパス券も発行しています。1か月の運営資金は、運賃約10万円、沿線の事業者・商店からの協賛金50万円、市補助金30万円で、バス購入から運行などを含めてバス会社に80万円で委託しています。残り10万円でNPO法人を運営していて、事務所は理事長自宅の一角、フリーパス券を理事長がパソコンで手作りしていました。乗車人員も増え、バスが定着してきたようです。成功のカギは、ねらいをはっきりさせたことにあると思います。対象を主に高齢者とし、利用目的を買い物と通院に絞ったのです。そのため、朝8時台から夕方6時台までしか走っていませんし、土日の運行もありません。経済的に可能な範囲で市民ニーズをどこまで実現するか、接点を探った市民の知恵の結晶なのです。 理事長の西脇良孝さんは、定年後、 地域に必要な活動を積極的にしています。このバスも「机上の論理でなく、やろうとして課題をひとつずつクリアしていくことで実現した」と語り、今後の課題も示してくれました。バスの中では乗客どうしの会話がはずみ、終点のスーパーに横付けされたバスの座席には、買い物帰りに乗るため荷物を置いておくコミュニティの安心感がありました。 |
こんなことしています『金曜サロン』 地域で豊かな活動をしている多くの人から是非お話を聞きたいと2年前から月に1度、第一金曜日の夜(原則)午後7時から開催しています。 最近では、 ○小平市おもちゃ図書館「こっぺ」の梅田さん、福本さん、高橋さん 障がいがあってもなくても子どもたちがおもちゃを通して楽しく遊べるようにとはじまったボランティア活動です。全 国には、500カ所もおもちゃ図書館があります。 「こっぺ」は小平の地名からつけたそうです。 ○雨水市民の会の田中さん 中国の黄土高原の「穴ぐら水」イランの砂漠の地下水路「カナート」ペルーのアンデスの「霧利用」など世界ではいかに雨水が重要な生活のための水として利用されているか、また墨田区で行われている雨水利用について聞きました。 ○移動サービス「バイユアセルフ」の佐藤さん ずっと思い描いていた移動サービスの構想を、バイユアセルフで実現させました。バリアフリー化されている事で選んだ都立高校の障がい者としての第1号の入学者だったことなど、現在活動する中での課題に対しても常にエネルギッシュでパワフルな姿勢に感動しました。 お茶を飲みながら、リラックスした雰囲気で、活動の「報告」ではなく、経験や考えを「話し」ていただきます。 |
岩本ひろ子のどきどきコラム 情報に惑わされずに… 健康ブームが続いています。テレビ番組では、血液がさらさらになる、コレステロール値が下がる、ダイエットに効果があるなど、食べ物と身体との関係について扱うものが、高い視聴率をあげているようですし、栄養補強のためのサプリメントを利用する人も増えていると聞きます。 |
窓 遠くのダムよりも雨水利用 雨水市民の会 田中 清子 今年9月、杉並や中野区の一部地域が集中豪雨による都市洪水に見舞われ、浸水被害が発生したのは記憶に新しい。数年前には下落合でも地下室に雨水が流入して、住人が亡くなる事故が起きている。こうした被害や事故は予想できないとはいえ、東京がいかに雨に弱い都市構造かという象徴的出来事だと思う。 |