**起床四時半。閼伽水汲み〜食事の支度迄常の如く行う。
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御飯・味噌汁(昆布・椎茸・味醂・具=余剰野菜)チーズと隠元の炒り卵大豆の煮豆・焼き海苔・漬物ニ品

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**本日はこのまま撤収するので「食事作法」は無し。食後にパソコンで作成した「御影札」と「紙塔婆」を撥遣し、焚き上げた時点で今回の修行を終わりとする。今朝は朝霧も出て居らず、御嶽山の眺めも最高である。荷物の整理をしながら写真を最る。時間が有ったら再度上迄行こう。八時頃整理を終え、荷物の積み込みが完了して帰途に着く。やはり山頂はガスって来た、上に着く迄は何とかなるかな?途中開いている売店に立ち寄りフィルムを買い足し、家内の本尊となった「愛染様」を祀って有る神社(八海山神社)に帰郷の「御法楽」を挙げ、是を以て御嶽山満山の諸神佛の皆様に別れを告げる。「又、縁を戴いて再度来山出来ます様に!」一心に念じて、これより先は俗人と化す。
*急ぎに急いだが、残念ながら又してもガスに覆われてしまった。このままガスがどんどん濃くなりそうな雰囲気なので、そそくさと引き返す。多分縁を残して置いて戴いて、「又修行にいらっしゃい!」と云う事であろうと勝手に解釈をする。快適に下りをガンガン飛ぱして行くと、ガスが途切れて山頂が顔を見せたので、スキー場迄降りて来てしまっていたが、車を止めて写真撮影をする。まるでだだをこね、拗ねてた子供が去るのを見て、慌てて見送りの手を振っている様だ!撮影を終えてサッサと下る。帰るとなったら早い事、明日は早朝から仕事である。
*途中S氏の要望でトイレ休憩を行う。「百草丸本舗」の休憩所と売店を兼ねた場所を拝借する。ただ借りだと申し訳無いので、御土産も少々購入した。さてそんなこんなで、どんどん下って来ると何故かススキの穂が目に留まり、更に此処で一枚。行きにも当然有ったのだろうが、何故か気が付かずに、帰りになって気が付くのは、やはリ感性が多少なりとも敏感になったのだろうか?本来自然の中に於いて暮らしを営んでいた頃の人々は、此の感覚が当たり前の事であって、普段気が付かずに暮らしている事自体が異常なのであろう。これは都会暮らしに慣れた人間の、精神的な現代病の一種なのかもしれない!
八月二十四日(月曜日)
∞∞∞沙門好秀爰に記す∞∞∞
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