冬の道東撮影ツアー4日間


2004年2月8日

朝、5時起きで羽田空港へ向かう。
撮影ツアーは、先生のほか、20代の女の子から、(たぶん)70代のおじいちゃんまで、13名の参加者だった。

ここ最近は、アラスカ、カナダ、アラスカと3年続けて寒いところばかりにいっているけど、北海道の寒さって想像がつかなかったりするのが、自分でも不思議である。
なので、防寒グッズもあれこれと荷物に入れていたら、3泊4日の国内旅行なのに、まるで海外に行くかのような大荷物になってしまった。

飛行機の中で「釧路空港は、晴れ。
気温は- 19℃です」とのアナウンス!うわっ、寒そうだなー。

釧路には定刻に到着。滑走路脇には、雪の山ができていて「ああ、北海道にきたんだなー」って思ってしまう。
実際に、到着したときには-8℃くらいまで気温が上がっていたらしい。空港の中は、汗ばんでしまうほど暖かなのだが、一歩外にでると、ピリピリっとした寒さを感じる。
でも、そんなにつらい寒さではないけどね。

バスで、釧路湿原に向かう。釧路湿原って21,000ヘクタールもある日本最大の湿原である。
展望台から見る景色は、どこまでも広大に続いているもので、まるで絵画をみているかのようにも思えてくる。
まわりに人がいなかったら、何の音もしない静寂の世界である。

はるか遠くにエゾシカのファミリーが見えた。望遠レンズを使っても、マメくらいの大きさにしか見えなかったけど。
シカの群れって、みんな一列になって歩くんだ。それも生活の知恵なのかしら?
デジカメで撮ったものをトリミングしたものです


釧路湿原の中の道路は、きれいに除雪され、バスも問題なく通れる。
しかし、道路は凍ってつるつるだ。歩くときにはかなり注意しなければならない。ここでは登山用の軽アイゼンは必須アイテムよ。

ここの展望台で、「冬の釧路湿原にはSLが走っている」ということを、観光客の方から教えてもらった。
でも、何時に来るとかいう詳しい情報はわからなかった。
ここでの撮影を終えて、バスが出発した頃、蒸気機関車の煙が見えた。
ああーっ、もう少し待ってれば、湿原を走るSLが撮れたのに〜!
でも、さすがバスの運転手さん。蒸気機関車と追いかけっこしながらも、ちゃんと写真が撮れる場所に連れて行ってくれたのである。

写真をクリックすると大きな画像でご覧いただけます
線路脇で、バスを降りた。凍った坂道をおそるおそる歩いていると、向こうのほうにSLの煙が見えた。ああっ、間にあわない。気持ちはあせるけど、足元がついていかないのだ。
それでも、ようやく線路脇に到着したとき、私の目の中に、大きな黒い塊が飛び込んできた。そして、大きな汽笛が鳴った。
SLを実際に見るのは初めて。思っていた以上に迫力があり、なんだかドキドキしちゃった。
カメラを落ち着いて構えるまもなく、とりあえず撮りましたって感じ。思っていた以上に通り過ぎるのが早いのだ。
白い雪原の中を走る、黒い蒸気機関車ってかっこよかったよ。ちょっと感動しちゃった。


同じ場所で撮影していらした、SLファンの方に聞いたところによると、冬の間、このSLは標茶と釧路湿原を一日一往復しているんだそうだ。そして、このSL.は14:10頃折り返してまたこの地点を通るというのだ。
それを聞いた先生の目がキラーン☆ 今回初めて知ったんだけど、写真を始めた当初はSLを追っかけていたらしい。
それなら、お昼を食べてまたここに来ましょうということになった。今回の撮影ツアーは、その時の状況に応じて、撮影場所が決定するというとってもアバウトなものなのだ。
でも、私としても、もう一度きちんとあの姿をとりたいと思った。だって、さっきは、何も考えるまもなく過ぎちゃったもん。ツアー参加者、全員がにわか鉄道ファンになっちゃってました。(笑)

近くで食事をして、13:30過ぎに再びこの場所へ。時間はたっぷりあるんだけど、場所をとらなきゃならないからね。
線路脇に三脚を立てて、今度はこんなふうに撮ってみようとか、いろいろ考えていると、SLマニアの方から「あ、ここはね、ターンテーブルがないから、正面の写真は撮れないよ」と仰る。
どうやらそのままバックしてくるようだ。  がーーーん!!!
ま、でも気を取り直して、それなら少し離れたところから撮ってみよう。雪原の中を走るSLの側面を風景的に入れてもいいよな・・などと考えていた。
しかし、こうしてずっと外で立っていると、だんだんと寒さが厳しくなってくる。ぶるぶる寒いって言うほどではないんだけど、顔とか、耳が冷たーーくなってくるのだ。カメラマンはつらいねぇ。

SLではないけど、なんだか電車が通ったので、練習のために1枚撮ってみた。
でも、肝心のSLは時間になってもこない。
近くの駅に、14:10だから、14:12頃には通るはずなのに・・。待てどもなかなか現れてくれない。10分がすぎ、15分が過ぎた。
そして原因が分かった。どうやら途中で故障したらしい。(笑)
で、←の電車が、SLを引っ張ってくるために出動したのだそうだ。こんなことってあるんだねー。
古い列車だから仕方ないのかな。
復旧はいつになるのかわからないようなので、ここは撤収することに・・残念だなあ。でも、さっき撮っててよかったー。
中には、間に合わなくて撮れなかった人もいるんだもの。
ちなみに、この撮影場所は
茅沼駅のすぐそばです。ここは、丹頂鶴もいるところで、運がよければ、SLと丹頂鶴を絡めて撮れるそうです。

思っても見なかったSLで時間をとっちゃったので、ここからはまっすぐ羅臼へ向かうことに。今日の撮影はこれで終了。
バスの中で嬉しい報告があった。2日前までは流氷は全然見えなかったが、今日は港から30分くらい行ったところに流氷が来ていましたと、船の会社から連絡が入ったのだ。
明日の流氷が楽しみだなー♪

夜は、地元のおいしい海の幸と温泉でゴキゲン♪♪

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