オーロラに逢いに アラスカ6日間


旅を終えて

冬のアラスカ。

あらゆるものが凍てつく氷点下に下がる寒気の中でも、元気良くさえずる小鳥たち。
細い枝に、たくさんの雪を乗せながらも、緑を保つ針葉樹の木々たち。また、葉の全てを落として寒さに耐える木もある。
そして、それらの木々の下には、深い眠りの中で冬を過ごすクマや、北極ジリスたちがいるのだ。
みんな、それぞれの方法で一生懸命生きている。春の訪れを待ち望んでいる。
この過酷な冬があるから、躍動感と生命感にあふれた春がすばらしいものに感じるのだろうな。

冬のアラスカに来ると、そんな生命の強さとかひたむきさを感じずにはいられない。
冬のアラスカっていうと、もちろん『オーロラ』がメインなのだけど、空を見上げるだけでなく、目の前に広がる世界もいろいろなことを教えてくれる。
こんな自然の中に、自分をおいてみるのが、私はとても好きだ。

今回は、
残念ながら思っていたようなオーロラには逢えなかった。
自然が相手だから、それは仕方のないことだ。でも、不思議なもので、あんまり残念だとは思っていない私。
だって、絶対またここに来るんだから。


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