ケニヤ撮影旅行13日間



■ ケニヤいろいろ ■

★風土病と予防接種 New
●黄熱病
ケニヤは、黄熱病が常在していますが、黄熱病汚染地域には指定されていません。
ゆえに入国の際は、予防接種は義務付けられていませんが、経由地(インド経由、パキスタン経由など)によっては、黄熱病の予防接種が必要になります。
接種できる医療機関は限られており、事前の予約が必要です。イエローカードは接種後10日間から10年間有効になります。
私が行ったところは、黄熱病が常在している地域ではないのですが、任意で接種を受けるつもりでいました。しかし、直前に風邪をひいてしまって風邪薬を飲んでしまったのです。風邪薬を飲んだ後は、一定期間をおかないと接種はできないそうです。ということで、接種を受けることができませんでした。もともと、出発ギリギリのところで予約していたので、もっと余裕を持って早めに受けておけばよかったと思います。
黄熱病ワクチン接種後1ヶ月は他のワクチンの接種ができなくなりますので、複数のワクチン接種を受ける方は注意が必要です。また、接種後4週間は献血ができませんし、3ヶ月は妊娠を避けるようにとのことでした。
また、人によっては、接種後3日〜14日くらいまでは嘔吐や発熱などの副作用が強く出ることがあるので、旅行が決まったら、余裕を持って体調のよいときに受けるのがよいと思います。
検疫所の方も、10日後から有効というけれど、できるなら1ヶ月前くらいに接種するのが望ましいとおっしゃっていました。

●コレラ
コレラの予防接種もあるのですが、接種したからといって100%の効果があるとはいえないのです。接種しても、罹患してしまうこともあるそうで、ワクチンの信頼性は高くありません。
それよりも、衛生面や食生活に注意することが大切です。私たちが訪れた場所は、観光地なので、普通の生活をしていればほぼ問題なしとのことです。

●マラリヤ
マラリヤには現在有効な予防接種がありません。マラリヤはハマダラ蚊が媒介するので、蚊に刺されないようにするのが最大の予防になります。
ヨーロッパでは、薬局や空港でもマラリヤの予防薬が買えるそうなので、ヨーロッパ経由でケニヤ入りする方は、ヨーロッパで調達するのもいいかもしれません。
最近は、日本でもマラリヤ予防薬が認可されたようで、病院で処方してもらえるそうですが、まだ大きな病院に限られているようです。
結局は、なるべく長袖を着用し、肌をださないとか、虫除けスプレーや、蚊取り線香などを使用するなどの、自己予防が大切になります。

★雨季と乾季について
私たちが行った4月下旬から5月というのは、まだ雨季にあたります。
ケニヤの雨季は、日本の梅雨のように一日降っているわけではなく、激しいスコールが一日に何度か降るというものです。あと、夜に雨になることが多いので、サファリができないということは少ないようです。
(もちろん、ずっと雨が降っているという日もありますが)
砂埃も、乾季に比べればずいぶんと少ないので、快適なサファリが楽しめました。
雨季は、観光シーズンからもはずれていますので、サバンナでもホテルでも人も車も少なく、ゆったりと過ごすことができました。8月のトップシーズンと比べると、飛行機やロッジもずいぶんお安くいけるようです。
また、サバンナの緑もとてもきれいだし、スコールの後には虹が出たりもするので、写真的にもいいんじゃないかと思います。
「雨季だから」と困ることはほとんどありませんでした。(私たちがラッキーなだけかもしれないけど)
乾季には雨が降らないため、草も枯れてしまうので、茶色の大地が広がるようです。ただ、草がないので、動物は見つけやすいようです。

★治安について
ナイロビは治安悪いです。 地球の歩き方を読んだときには、思わず「ケニヤに行って本当に大丈夫なの?」って不安になったくらいです。地球の歩き方って、個人旅行を応援するガイドブックですよね。それが、殺傷事件は日常茶飯事とか、強盗が頻発しているとか、外国人は襲われやすいとかって書いてるんですよ。(汗)
確かに、車窓から見ているだけで、「ここヤバそうだ」って思いましたけど。
行きの飛行機の中で、ナイロビの駐在員の方とお話したんですが、富裕層の人たちはどこに行くにも車。絶対に街歩きはしないようです。
ナイロビでは私たちも、「ホテルからは決して出ないように」と言われました。観光地のロッジはいちおう安全だと思います。だって、テントに鍵もないし・・・。

ただ、カメラを盗まれた方がいらしたんですね。ナイロビで盗まれたのか、飛行場なのか、場所が特定できないらしいんですけど、最後の撮影をしてカメラをしまい、日本に帰ってみたらなくなってた・・とのこと。やはり、気を緩めてはいけませんね。

★食べ物・飲み物について
アフリカに行くって決めた時、一番心配だったのが、食べ物・飲み物のことです。いろいろな旅行記を拝見しても、お腹を壊す人が多いのですよね。
食べ物に関しては、サバンナのロッジなど、観光客が集まるところではヨーロッパ料理というのか、普通の洋食です。
肉、魚ともにありましたが、魚はテラピアやナイルパーチという湖の魚が多く、どちらかというと大味かな。肉料理のほうがおいしく感じましたね。
また、アフリカはインド人がとても多いので(アジアに華僑が多いように、アフリカにはインド人が多いのだそうです)カレーは必ずあったように思います。同様に、インド人はベジタリアンが多いので、ベジタリアン用のメニューも用意されていました。

当然ですが、水道の水は飲めません。すべてミネラルウォーターです。私は、歯磨きの時もミネラルウォーターを使っていました。
当初は、生野菜も食べないようにしていました。(水道水で洗ってあるため)でも、他の皆さんは平気で食べているし、特に具合が悪くなった人もいないようだったので、途中から私も食べましたけど、特に何事も起こりませんでした。ただ、疲れている時や、具合が悪い時はやめたほうがよさそうです。
おいしかったのは、ビターレモンというソフトドリンク。甘さひかえめ、炭酸控えめって感じの飲み物です。あとは、タスカビールですね。
普通のタスカもおいしいけど、「タスカ・プレミアム」ってちょっと高級ビールがあるのですが、こちらはもっとおいしかった♪

★通貨と両替について
ケニヤの通貨はシリングです。1シリングが1.5円くらいでした。
でも、ロッジの中やお土産物屋さんなどでは、米ドルがシリング同様に使えました。値札もドルで表示してあるところも多かったです。
なので、日本からは米ドルを持っていき、必要に応じてシリングに両替するのがいいようです。ドル→シリングの両替はどこのロッジでもできます。
ドルのT/Cは使い勝手が悪く、そのままでは買い物できなかったり、両替の時にも手間がかかるようなのであまりオススメはできません。
なお、ナイロビ市内の銀行で、T/Cを両替する場合、T/Cを買った時のレシートを提示するように言われる場合があるようですので、忘れずに持っていったほうがいいようです。
クレジットカードはロッジや大きなお店なら使用できます。ただ、クレジットカードを利用すると、少し金額が高くなるお店がありました。これは、クレジットカードの手数料が上乗せされるようですね。

★チップについて
とにかく、チップを払うことが多かったです。
朝のピローチップが50シリング(75円くらい)。あとは荷物を運んでもらったり、湯たんぽを持ってきてくれたりしたときには、やはり50シリングづつ払いました。
ガイドブックなどには、1ドルとか100シリングって書いてあるけど、現地の係員の方は「50シリングで充分です」とのことでした。確かに物価を考えたら、それくらいでいいのかも。
シリングに両替するときは、50シリング札を多めにしてもらうと良いと思います。
サファリのドライバーには、朝晩のゲームドライブで車一台につき一日20ドルが相場なようです。(これはツアー代に含まれていました)
私たちは、日の出から正午過ぎまでと、サファリの時間が通常よりも長かったので、車一台につきプラス10ドル払っていました。

★服装について
5月の時点での様子です。
日中は気温が上がるので、半袖でいいのですが、紫外線が強烈なため、私は長袖を着用していました。
朝晩は、かなり気温が下がるので、上着は必需品です。寒いといっても、薄手の上着があれば良いと思います。私はウィンドブレーカーを持っていきましたが、ちょっとした雨具にもなり重宝しました。
「かなり寒い」と聞いていたので、薄手のフリースを持って行きましたが、そこまでは必要なかったです。(7,8月は、もっと寒いらしいですが)
寝る時は、長袖のTシャツ&長パンツを着ていました。寒がりの方は、厚手のもののほうがいいと思います。
靴はスニーカーを履いていましたが、背が低い方は、サファリカーの椅子に乗って動物ウォッチング&撮影をすることになると思います。紐タイプで脱ぐ&履くのが面倒くさいスニーカーより、脱ぎ着のしやすいスリッポンタイプの方がいいかもしれません。ゲームドライブ中は、車の外に出るということができませんので、サンダルなどでも大丈夫です。

一般的には、ゲームドライブは早朝と夕方です。昼間の時間に洗濯ができるので、着替えはたくさん必要ありません。天気さえ良ければ、あっという間に乾きます。
シャツやジーンズなどの大物は、ロッジでクリーニングに出していました。日本から比べるととても安く洗ってくれます。(Tシャツ2枚、ジーンズで500円くらいだったと思う)

★ポレポレ ケニヤ人気質
ポレポレとは、スワヒリ語で「ゆっくり」とか「のんびり」の意味。
これ、まさしくケニヤ人気質です。彼らのすることは、すべてポレポレ。
レストランで、ビールをオーダーしても、なかなか持ってきてくれません(笑)。やっときた・・って思ったら、グラスがない。で、グラスが来るまでにまた時間がかかる。
これがツアーだったら、すべての人に飲み物がサービスされるまで、ものすごい時間がかかるのです。なので、乾杯ができなくて・・・(笑) ええ、実話です。
最初はイライラもしましたが、そのうち慣れちゃった(笑)。ケニヤってそういうところなんだと思えば、イライラもなくなります。

レストランでの清算や、ホテルのチェックアウトなども、ものすごく作業が遅いんです。
だから、出発時間が決まっているなら、余裕を持って早めに清算を頼むのが懸命です。
普段、てきぱきとしている日本のサービスと比べると、信じられないほどすべてがのんびりしているのです。それがケニヤですから・・・(笑)




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