紅葉の京都を訪ねて


「そうだ 京都行こう」 JRのコピーじゃないけど、ふとそんな風に思ったのは、2002年10月の終り。
例年なら11月の勤労感謝の日あたりが、紅葉の見頃ということなので、週末を避けた11月25日〜27日くらいで行けたらなと思い、いろいろ調べてみることに。
旅行社が宿と新幹線とをパックにしたお得な商品を出している。新幹線より飛行機のほうが安くいけるのにびっくり!
ホテルがかなり混んでいたが、どうにか希望の日に手配することができた。

11月25日
朝7:45の全日空便で大阪 伊丹空港へ。

大阪に着くと、外は小雨が降っている。なんとか晴れてくれますように・・・。
伊丹空港から京都駅までは、空港バスでほぼ60分。殆ど待たずにバスに乗れた。

とりあえず書店に入り「京都 観光のりもの便利帳」という本を買う。
これは現在地から目的地までの行き方を調べるのに本当に便利。地図にはバス停の位置、目的地までの所要時間、金額等が記されていて、乗り換え案内も載っている。京都を歩くには本当に頼りになる1冊だ。
ただ昔はA5サイズで300円くらいだったのが、今ではA4オールカラーで何と1000円もする。もうちょっと安いといいのに・・。

まずは
銀閣寺へむかう。
雨は弱くなることもあるが、ずっと降り続いている。
銀閣寺の紅葉はちょうど見頃だった。赤い京もみじが雨に濡れているのもこれまたいいものだ。

銀閣寺を後にして、哲学の道を歩いてみることにする。
川に沿った石畳の細い小道は、京都の中でも好きな場所のひとつである。紅葉の季節には道脇もきれいに染まるらしいが、今年はすでに終わっていたのが残念。


途中、
法念院へ立寄る。ここは茅葺の山門がいい風情を醸し出している。
拝観料も無料なのが嬉しい。
哲学の道から少し入っただけなのに、観光客の姿もかなり少なくなっている。雨のせいなのかな?

実はこの時すでに、背負ったカメラ機材の重さとともに、降り続ける雨に少々気分が重くなっていた。
が、雨に濡れた古都の風情にそんな気分も消し飛んでしまった。雨もいいものだな〜なんてちょっと思ったりして・・。


次に、真如堂へ向かう。途中に
安楽寺という小さなお寺があった。小さなお寺だけど、ここもきれいな紅葉だ。

安楽院から真如堂へは、徒歩20分くらいだろうか。
参道の坂道を登ると、JRのコマーシャルにでていた真如堂があった。紅葉は盛りを過ぎているとはいえ、見事なものだ。
京モミジの赤さってほんとに「赤」なんだよね。これがお庭一面に植えられているのだ。
写真を撮りたかったけど、三脚が禁止なので、手持ちでは暗すぎてとてもシャッターが切れない。
残念だけど、今回はあきらめることにした。そして、また来年来よう!と決めたのである。


本当はこの後、永観堂と南禅寺へ行くつもりだった。
しかし、雨は降り止まない。傘をさしているとはいえ、写真を撮っているとからだも荷物もびしょ濡れになってしまう。
荷物は重いし、気分はだんだんと落ち込んでいく。
こういう日には無理をしても楽しくない。早々にホテルに戻ることにした。

Next
Travel Top