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夏の終わりと新たな季節のスタート。そんな変わり目を迎えて、今朝からは、新たなオリジナル・ライフ・ストーリーが始まります。 ご登場いただくのは、透き通るような歌声と、癒されるような笑顔のこの方です。 NOEVIR「Color of Life」をお聴きのみなさん、おはようございます。今井美樹です。 今井美樹さん、どうぞよろしくお願いします。 「PRIDE」「野性の風」「瞳がほほえむから」「微笑みのひと」「memories」。私の大好きな曲がたくさんあります。今井さんは今48歳。小学生のお嬢さんもいる、お母さんでもあります。 まるで少女のような透明感を残しながら、ますます魅力的な女性になっていく今井さん。「今井さんみたいに素敵になりたい!」と思わせてくれる、まさに私たち憧れの存在です。 今朝から4回に亘って、そんな今井さんの魅力の秘密、じっくりお訊きしていきます。そして今井さんの意外な素顔にも迫ってみたいと思います。 まずは、今井さんが宮崎で過ごした少女時代。彼女を育んだ、海と意外なある音楽がテーマです。 NOEVIR「Color of Life」。今井美樹さんと一緒にお届けする4回シリーズ。今朝はまず、今井美樹さん、1996年の大ヒット曲からスタートです。「PRIDE」。 宮崎で生まれ育った今井美樹さん。その後私たちが出逢うことになる歌声。魅力的なシンガーを誕生させた音楽の原体験は、意外な音楽でした。 父の影響ですね。うちは電器屋なんですけども、自分の記憶にある頃には、オーディオ専門の電器屋になってたんですよ。元々家電を置いてたらしいんですけど。 なので、お店の中でも、父の部屋でも、車の中でも、いつも音楽がかかってて。それはほとんど父の趣味で、ジャズがかかってたんですね。 Oscar Peterson Trio とか、Duke Ellington とか、そういうスイングしてたジャズが、時代的に彼が大好きだったので。 その類いのジャズがいつもかかってましたから。だから私の音楽はやっぱり、父からの影響が一番大きいと思いますね。 逆にいうと、いつもかかってたから、得意気にジャズを語るとか、薀蓄があるとかじゃなくて、当たり前に流れてた音楽だったんですね。 だから、意外と詳しくいろんなことを知ってるわけでもないし。「気持ちのいい音楽」だったんですよ。 でもやっぱり、ジャズがうちにかかっていることで、なんとなくテンションがかかったコードの音楽が好きになったりとか、必然的に変わってきますよね。アメリカの映画音楽とかが好きだったのも父の影響ですし。 もちろん、クラシックとかオペラとかも彼は好きだったんですけど。シンプルなスロー・ペースなロックン・ロールとか、そういうのは全然私の中にはなかったんです。 コード進行にしても、ちょっと複雑なというか、アカデミックなそんなものが、いつもかかってたので。 ちょっと話し逸れますけど、自分で一番最初に買ったロックのアルバムは、Queen だったんですけど。後期のだったし、ちょっとプログレ色が強いっていうか。 だから、The Beatles のアルバムだって、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を一番先に買ったし。昔のすごくシンプルな頃のやつが、直球過ぎて、全然私にはわからなかったんですね。 そのくらい、いつも、どの音楽が前にあったか(笑)ってのってすごく大きくて。だから、自分で意識をして、すごくのめり込んでハマったのは、ユーミンだったっていうのは、自分ではわかるような気がするんですけどね。 ジャズが大好きなお父様と、家族の愛に包まれて成長した今井さん。それにしても今井さんとジャズ、というのも意外ですよね。 さらに、宮崎という土地柄とジャズというのも、意外な組み合わせに感じるのですが。 意外ですよ? 特に、父が好きだったジャズは、基本やっぱり明るいですからね。モダン・ジャズみたいにクラブで抱えて、ニューヨークが似合う っていうよりも、笑顔があってスイングしてて明るい音楽、だと思ってたので。 日が燦燦として、それこそ、「Girl Talk」の1曲目、「On a Clear Day」なんてぴったりでしたね。(笑) ワーゲンのキャンピングカーだったんですけど、そのエンジンをかけると、中にカセットテープが入ってて、「On a Clear Day」が、モーターが回る音がして、Peterson のピアノから始まるっていう。 そういうのが、それこそ、夏のイメージだったし、今でも大好きな曲です。 「顔を上げて歩き出せば、不可能なことなんて何もない」と歌う、ジャズがポップスだった、1930代のヒットナンバー、「Pick Yourself Up」。今朝は Dianne Reeves のバージョンでお聴きいただきました。 NOEVIR「Color of Life」。後半も今井美樹さんとご一緒に、お届けします。 輝く女性の、オリジナル・ライフ・ストーリーをお届けする、NOEVIR「Color of Life」。今朝から4週に亘って、今井美樹さんが自ら語る、今井美樹の、昨日、今日、明日。 前半のお話では、今井さんのかつての音楽の原体験の最も大切なものが、お父様の大好きだったジャズ。というお話をしてくださいました。 家族一緒に海に出かけるとき、車のエンジンをかけると、Oscar Peterson が流れてくる。お洒落ですよねぇ〜。素敵です。 そして、今井さんのジャズを通してお父様とのふれあいが。成長してからも続いていきます。 あるとき父にね、私も30過ぎてからなんですけど、「ねぇお父さんどうして、お父さんが好きなジャズは、スムース・ジャズみたいなものじゃなくて、たとえば Duke Ellington みたいな、こっち側の音楽の人たちなの?」って訊いたら、「だって、ダンスミュージックだからさ」って言ったんです。 「お父さんにとってはナンパするための音楽だったんだね」って、(笑) 冗談で言ったことがあったんですけど。要は、彼らの若いときに、ダンスホールとか、そういうふうに、やっぱりスイングして、躍る曲だったんですよ。 「今のダンスミュージックと一緒だよ」って言われたときに、「はぁー!なるほど!」って思って。だから決して難しいものではなく、心がスイングする、そういう音楽だったんですよね。 そうやって、「なぜ彼じゃなくてこの人なの? なぜ彼女じゃなくてこの人なの?」って、ずっとわからなかったのが、「あっ! そっか」。そのひとことを聞いたときに、「なるほどね」って。 だから、やっぱり音楽っていうのは、どの時代、どの世代にとっても、心躍る音楽。だから私は、やっぱり彼に、そういう一面を、分けてもらってるんだなと思うし。(笑) なるほどね〜なんて思ったりもしたんですけどね。 音楽はいつの時代も、人の気持ちを躍らせるもの。そして心を映すもの。今井さんの歌う曲も、私たちの心を軽やかにしてくれたり、優しくさせてくれますよね。映画のように素敵な映像が浮かんできます。 ミューズのような今井美樹さんが、あるできごとをきっかけにつくったのが、この曲でした。 「太陽のメロディー」という曲は、去年、宮崎が口蹄疫という大災害に見舞われたときに、私が何もできないという無力感に苛まれていたとき、夫が、「今こそ、君の音楽で、ふるさとに、恩返しをするべきなんじゃないの?」って。 「やっぱり、人たちの心を励ましたりできるのは、僕たちはやっぱり音楽しかできないし、それが、本当に僕は力になれると思う。それを君であり、コブクロの小渕くんで、君たち2人がやるべきだよ」っていうことを言ってくれて。背中を押してくれて。 それで、コブちゃんも賛同してくれて、あっという間に、この曲が、みなさんのところに届くようにできたんですね。 結果的に、この曲をつくったというか この曲が生まれて、みなさんに届いたときに、私は初めて、今まで歌っていて、「あぁ、歌を歌い続けてきてよかったな」って。「歌を歌い続けていたから、役割を持つことができたんだ」って、思えたんですよね。 そういう意味でも、私たちの曲であり、宮崎の人たちの曲であり、ふるさとを想う、もうどこの人たちの曲でも、なってほしいと思っています。 「 太陽のメロディー < New-Arrange > 」 今井美樹さんが、コブクロの小渕健太郎さんと共につくり上げたこの曲には、2人のふるさとを想う優しさと魂が込められています。 「太陽のメロディー」。ベストアルバム、「Miki's AFFECTIONS [ANTHOLOGY]」に収められた、ニュー・バージョンでお聴きいただきました。 輝く女性ゲストをお迎えして、オリジナル・ライフ・ストーリーをお届けする、NOEVIR「Color of Life」。今朝は、今井美樹さんの1回目でした。 1963年、宮崎生まれ。83年にファッション誌のモデルとしてデビュー。その翌年、山田太一脚本のテレビドラマ、「輝きたいの」で女優となり、1986年、「黄昏のモノローグ」で歌手としてのキャリアをスタート。 まるで時代に優しく寄り添うように、透明感のある歌声を聴かせてくださっている今井美樹さん。 その音楽の原点が、お父様が大好きだったジャズ。というのも意外でしたね。 Oscar Peterson や Duke Ellington のような、躍動する喜びに満ちあふれたジャズ。それを聴いて育った少女の今井さん。いつも微笑を絶やさない今の今井さんに、ちゃんとつながっているんだなとも思います。 ところで、そんな今井さんが、少女の頃ハマったのが、ユーミン。松任谷さんのどんなところに惹かれたのか、そのお話も、またこのシリーズで訊いてみたいと思います。どうぞお楽しみに。 NOEVIR「Color of Life」。輝く女性ゲストからあなたへのメッセージ。来週8月最後の土曜日のテーマは、「サマー・メモリーズ」。今井さんの夏の想い出を振り返っていただきながら、あなたの夏を呼び起こす、あの曲もかけたいと思っています。どうぞこちらもお楽しみに。 |
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今朝は、歌手で女優の、今井美樹さんの4回シリーズ、その2回目です。 先週は、宮崎の自然に見守られ、育った子供時代。お父様が大好きだったジャズに、いつも包まれていたこと。それが今井さんの中の、音楽を育んでいたことなどをお話いただきました。 今井さんが歌う曲にも夏の名曲、いくつもありますよねぇ。それは真夏の真昼ではなく、夏の初めだったり、または晩夏の。あと誰も歩いていない朝の海辺。ちょっとひんやりとした砂や、吹き抜けていく清々しい風を感じる曲です。今井さんの曲を聴くと少し気持ちが涼しくなれるんですよね。 ところで今井美樹さん自身には、どんな夏の想い出があるんでしょうか。今朝お送りするのは、今井美樹さん自身の「サマー・メモリーズ」。宮崎で過ごした少女時代の夏の想い出。もちろん、夏を感じる、今井さんの歌も一緒にお送りします。 歌手で女優の、今井美樹さんと一緒にお送りする NOEVIR「Color of Life」。 今朝も今井さんの曲でスタートしましょう。今朝選んだのはこの曲です。1997年のヒット・ナンバー。「DRIVEに連れてって」。 宮崎県で生まれ育った今井美樹さん。子供の頃の夏の想い出を、教えていただけますか? 私の子供の頃の夏はですね、宮崎が田舎だったこともあり、「水上スキー三昧」だったんですね。(笑) 父が、まだ結婚する前の、若者の時代に、宮崎の、またさらに小さい町だったんですけど、そこで仲間と、競艇用のボートを手に入れて、(笑) それを自分たちでエンジン直したりとかしながら、板もつくったりしたのかなぁ。水上スキーをやっていたんですよ。 うちの母も、結婚してからも、一緒に水上スキーやってたりしてた口で。要は、自分たちが遊びたいんですね。小さい子供がいるから「遊べない」っていうんじゃなくて、「それなら連れて行け」っていう感じで。(笑) それで、小さいときは、ボートに一緒に乗せられて、もうそのときはちゃんとしたボートだったんですけど、浮き輪をつけて、ボートの後ろにずっと乗ったまま、誰かが運転してると、後ろに誰かが滑って みたいな。 そんな感じだったんですけど、小学校1年生のときに、私の隣に住んでた従兄弟の男の子2人、1年生の私と、2年生、3年生、ちょうど年子みたいだったので、「せーの」で一緒に、しごかれまして。水上スキーを、するようになったんですね。 だから小学校1年生のときから、6年生卒業する夏まで、4月の頭から10月の終わりまでは、日曜日は毎週必ず海に入ってましたね。真っ黒でした。 中学校とかに入ると、部活が忙しくなって、だんだん親と遊んであげなくなるんですよね子供は。(笑) それで、たまにしかついて行けなくなって。高校生の夏のときに何回か行ったぐらいかな。だんだんそんな感じになってきましたけれど。 夏のイメージ、私の夏の記憶は、子供のときの水上スキーが、夏の記憶ですね。 「まるで海を渡る風のように、夏の恋も去っていった」と歌う、Madeleine Peyroux で、「Summer Wind」でした。 NOEVIR「Color of Life」。後半も今井美樹さんとご一緒に、お届けします。 前半は、今井さんの子供の頃の夏の想い出。水上スキーを家族で楽しんでいたなんて、いいですね〜。夏の間、毎週末、家族で海。水上スキー三昧! 羨ましい気がしました。 今井さんは今、夫である布袋寅泰さんと、小学生のお嬢さんとの暮らし。朝はどんなふうに過ごしていらっしゃるのでしょうか。 学校がない日、学校がある日もなんですけど、どうしても夜、深くなってしまう仕事なうえに、それで帰ってきてからやっと自分のことができるとなると、超睡眠不足が続く日々なので、朝は基本的に「どろっ」としてます。(笑) 全然爽やかじゃないです。(笑) けれど、そんな私でもやっぱり、娘のために起きなきゃいけないっていう毎日を過ごしていると、サイクルができてきますから。朝を清々しい気持ちで過ごすってことは、こんなに一日が気持ちいいんだっていうのは、やっぱり娘のおかげで知ったことですね。 土曜日っていうのは、習い事は行ってるんですけど学校がないので、いつもより1時間ぐらいちょっとゆっくり、起きれるので。みんなで。 できるだけ、私は、朝はとにかく、元気に「おはよう!」って。返事しないと「おはよう!!」って言い直すんですけど。(笑) 必ず言わせるんですけど。 やっぱり「おはよう」っていう言葉は、健やかに言うとそれだけでみんなの心が明るくなるので。そんなところから、朝はスタートしてるような気がしますね。 言葉って相手に伝わるために言うんだから、相手にどんなふうに伝わるかって大事なことじゃないですか。だから自分が言いたいように言うだけじゃなくて、相手の気持ちに届けたいように言わないと。 それは、こういう仕事してるから余計感じるのかもしれませんけど、大切なことだし、うちの母がいつも、彼女なりに実行していたから。それは、彼女から教えてもらった大切なことのような気がしてますね。声のトーンって大事ですからね。 「言葉は自分が言いたいように言うだけでなく、相手の気持ちにどう届けたいかが大切」。それを今井さんは、歌うこと、そして演じることから感じとったといいます。 日常生活とシンガーがイコールではないですけども、私も毎日毎日ず〜っと、年間365日歌を歌ってるわけでもなくて。ある時期ずっとツアーだったり。 でもそのたびに、また1から出直しのように気がつくときに、「あっ、声の明るさ」。自分はどんなふうにこの曲を歌いたいのか、「この曲、もう少し笑いたいのよね」って。 そのときって、心っていうか、はっきりいうとこの口の中形状? が、どういうふうに開いてるかで、声の抜けが変わるんですけど、それってやっぱり、結局、心が笑ってることにつながっていくんですよね。 それは、今年久しぶりにドラマをやらせてもらったときも、痛感しました。「あっ、歌うことと、台詞を言う っていうか、人と話をするってことは同じなんだよね」って。 自分が思っている気持ちの温度がそのまま伝わる。だからどんなふうに歌を歌いたいのかは、それが自分の心の温度とイコールになるから。それはねぇ、この歳になって、すごく自分の中ではっきりと、やっとわかったことです。 だから、口先だけで っていうと変ですけど、この「歌の表情を」っていろいろ思ってたけど、心が如何に笑ってるかっていうのが、心がどんなふうに花を咲かせてるかっていうのが、声を発する人のキャラクターになるし、歌にもなるし。 だったら私はどんな花を咲かせたいかな?っていうふうに、振り返って、気をつけたりするようにはなりましたね。 今井美樹さんの、2002年のヒット・ナンバー。「微笑みのひと」でした。 輝く女性ゲストをお迎えして、オリジナル・ライフ・ストーリーをお届けする、NOEVIR「Color of Life」。歌手で女優の今井美樹さんに、今朝は夏の想い出、そして土曜日の朝の過ごし方も教えていただきました。 朝が清々しいと、一日が気持ちいい。そのためにはまず朝の挨拶から。挨拶は私たちも普通にやってることですよね。 でも今井さんがおっしゃるように、自分が言いたいように言うのではなく、相手に届けたいトーンで言っているのか。ちゃんと相手が気持ちよく言っているのか。そこ一番大事ですよね。 本当に挨拶って一日を変えてしまうぐらい大きなことだと思います。気持ちよくいきたいものですよね。 そして、歌もドラマの台詞も、人に伝えるという意味では同じ。心が笑っているか、心にどんな花を咲かせているかで、伝わり方が変わってしまう。だから私は、どんな花を咲かせたいか、気をつけるようにしている とも、今井さんおっしゃっていました。 「どんな花を咲かせたいのか」。私も挨拶を言うとき、そして家族や友だちに接するとき、どんな花を咲かせたいのか、ちゃんと気をつけて言ってみたいと思います。 NOEVIR「Color of Life」。輝く女性ゲストからあなたへのメッセージ。来週は、今井美樹さんの3回目。ベストマザー賞にも選ばれた今井さんの子育てについてお訊きしたいと思います。 そして、ホームページに寄せられた、あなたから今井さんへの質問にもお答えいただきます。どうぞ来週もお楽しみに。 |
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新たな季節に向けてお届けする、この番組だけのライフ・ストーリー。歌手、そして女優。今井美樹さんの4回シリーズ。今朝はその3回目です。 NOEVIR「Color of Life」をお聴きのみなさん、おはようございます。今井美樹です。 今井さん、今朝もよろしくお願いします。 ところで今井さんは、「おはよう」の挨拶について、先週の放送でこんなふうに話してくれました。 やっぱり「おはよう」っていう言葉は、健やかに言うとそれだけでみんなの心が明るくなるので。そんなところから、朝はスタートしてるような気がしますね。 「おはよう」というひと言だけでも、本当に大切にしている今井さん。家族と過ごす週末の朝のお話も、先週は伺いました。 今朝は、ふたたびそんな家族のお話からスタートしていただきましょう。2011年の「ベストマザー賞」に選ばれた今井美樹さん。家ではどんなお母さんなのでしょうか。 そして後半は、NOEVIR「Color of Life」のホームページに寄せられた、あなたから今井美樹さんへの質問にもお答えいただきます。 さらに、今井美樹さんの歌を楽しみながら、その魅力の秘密に、じっくりと迫ってみたいと思います。 歌手で女優の今井美樹さんと一緒にお送りする NOEVIR「Color of Life」。 今朝は今井さんのこの曲からスタートです。私も大好きな1曲で、この曲を聴くと体の力が「ふ〜っ」と抜けるんですよね。優しさに包まれたような感じ。水が支えてくれてる、そんな感じがします。今井美樹さんで「AQUA」。 日本マザーズ協会から毎年、最高のお母さんに与えられる賞が「ベストマザー賞」。今井美樹さんは今年、2011年の「ベストマザー賞」に選ばれました。 でもご本人からは、意外にもこんなコメントが飛び出しました。 「ベストマザー」のお話をいただいたときに、とにかく「いや、勘弁してください」って思ったんですね。(笑) ちょうど、1月から放送になってた「冬のサクラ」っていうドラマを、久しぶりにずっとやってるときで。 ほとんど娘に会えない、家に帰れないっていう状態が、ずっと続いてるときだったので。後ろ髪引かれながら、そんな状態だったから「まさかそんな、私に今、ベストマザーなんて話は、とてもお受けできない」と思ったんですけども。 でも、こんなに家族が支えてくれて、仕事に出させてくれる。それは夫にも感謝ですし、頑張ってくれる娘にも感謝ですし、これは私じゃなくて、私たち家族がいただいた賞だなと思って。娘が喜んでくれるかな?と思って。(笑) お受けさせていただいたんですけど。 でも、「ベストマザー賞」というその賞をいただいたことで、「だから頑張りなさいよこれからも」って、言われたような気がしています。 決して褒められるような母親ではないと思います。みんなの手を借りて、家のことも、だから今私はこうやって仕事をさせてもらえてるし。 娘が、私を「母」にしてくれてるし、こんな私でも、母という役割を、私なりに持ちながら、毎日をキリキリとした中でもやらせてくれている、本当に夫の支えが、すごく大きいですし。 だから、彼らのためにも、この賞を胸に、もっと彼らの胸を張れるような、母親でいられるように頑張っていきたいなと思ってます。 やっぱりそりゃそうですよ。まず娘が喜んでほしいし、夫が喜んでほしいし。みなさんに「おめでとうございます」なんて言われると、くすぐったくてしょうがなかったけど。 我が家を支えてくれてるシッターさんたちとかね、それこそ大先輩の、夫の母であり、うちの母であり、そんな人が声をかけてくれると、申し訳ないぐらいだったですけど。でも、彼らが喜んでくれるっていうのは、すごく嬉しかったですね。 この方も、本当にいつまでも美しい素敵なお母さんですよね。Sade で、「The Sweetest Gift」。この曲は、難病の子供たちのためのチャリティー・ソングです。 NOEVIR「Color of Life」。後半は今井美樹さんが、あなたからの質問に答えてくださいます。 後半は、番組ホームページに寄せられた、あなたからの質問に、今井さん自身にお答えいただきます。 まず最初の方は、こちらですね。「笑えないママ」さんからです。
「ママはねぇ、鬼でもいいけど、「ママは鬼だから」ってずっと言ってると、本当に鬼になっちゃうよママ。人ってそういうふうになっていっちゃうんだからね」って言って。 「やだやだ」「また角が生えてきた」とかって言って。家ではいつもやっぱり、母親はみんな「小言ばばあ」だったりするので。(笑) 「ママは怖い」って言って。 「「お母さん」っていう人たちはね、そうなの。みんな怖いのがお母さんたちの役割なのよ」って言って、またそこで私、怯まないもんですから。(笑) だけど、やっぱり、ここのところドラマだったり、こないだまでやってたツアーが、本当に忙しかったり、家にいられなかったから、いられる時間はできるだけ、彼女と密な時間を過ごしたいと思うので。 小言はもちろん言わなきゃいけないことは言うし。でも、それ以外のときは、つまらないこと言ったりしながら、できるだけ「カッカッカッ」って「ケタケタケタ」って笑うような、そんなくだらない話、そんな時間がとても、今私たち2人には、楽しくてしょうがない時間ですね。 だから、娘のおかけで、本当に腹を抱えて笑ったりすることもあるので。(笑) 彼女に笑顔をもらってます。 今井さんでも怒ることがあるんですよね。しかも、娘さんを前に怯まない。それをまたストレートに話してくれる今井さんも、素敵だなと思ってしまいました。「笑えないママ」さんも、ちょっと安心したんじゃないですか? 次の質問です。「匿名希望の30代」さんからです。
疲れて帰るし ヘロヘロになってたりするし、子供の顔を見て「ただいま」と思っても、「何やってんの今」とか、つい先に口が出ちゃったりして。(笑) 「ほら、先にやっちゃいなさいよ!」とか、今帰ってきた私のほうが、今まで家の中で楽しく過ごしてた人たちの時間を、一刀両断で断ち切ってしまうみたいなところがあって、反省するばかりなんですけど。 でも、だから、気がついたら気がついたときに、声のトーンを少し明るくしてみたり、「ありがと!」って言ってみたり。 できないことはできないですけど、できることは、気がついたときでいいから、自分で意識的に、アジャストするようにしています。 だから「さっきまでママ怒ってたのに、なんで急に笑ってんの?」って、不審な母親に思われるときもあるんですけど。 「あ、いかんいかん」と思ったら、「パーン」と話を変えて、「ポン」と明るい声で話しかけてみたりとか。 それはもう、自分で意識するしかないですね。なかなか家の中でリフレッシュするっていう時間が確保できませんから。 だから、せめて最後寝るときに、娘と、背中をさすったりしながら、彼女が眠りに就いて、その顔をちょっと見て、ほっとするっていうのは、ささやかですけれども、やっぱり大切な時間になってますね。 気がついたときに切り替える。ということは、今井さんってあんまり物事を引きずらない、切り替え上手なんでしょうか。 引きずります。引きずるから、自分で意識をしたときに、気がついたらやるんです。いろんなことで「パッパッ」と切り替えられないんです。いつまでも引っ張っちゃうんです。 だから、そんな自分も嫌だし、すごく嫌だなって思うことにまた気がつくので、「嫌だったらなんとかしよう」(笑) っていう感じですね。 布袋さんは、切り替え上手過ぎて、私のほうがイライラしたりするぐらい、「なんですぐこんな、右から左になっちゃうの?」と思っちゃうぐらいね。(笑) 「もっと大事なことだったりするじゃないこれ」って言いたいぐらい。 夫にも、前に言われたことがあるんですけど「やっぱり君にはいつも笑顔でいてほしい」って。私が機嫌悪そうにしてるときって、やっぱり家の中が暗くて重くなるんですよね。 母親って、やっぱり一家の中ですごく大きいスペースを、(笑) 担ってるんだなと思うんですけど。体調のことももちろんありますし。だから、やっぱり意識をすることが大きいかな〜と思います。 「memories」という曲は、この25周年のタイミングで、布袋さんが「ぜひ、今だからこそ君に歌ってほしいんだ」っていうふうに、プレゼントしてくれた曲です。 今まで、いろんなふうに、がむしゃらに走ってきた日々があって。今、この年齢になってちょっと立ち止まって、今までのことを振り返ってみたときに、「あぁ〜、いろいろあったけど、でもこうやって今、穏やかな気持ちで振り返れるのって、幸せなことなんだな〜」って、静かにそう心から思えたんですね。 走り抜けてきた、いろんな人たちへ向けて、今まで「よく頑張ってきたね」「おめでとう!」ってプレゼント、花束をくれたみたいな。 これからも「自分らしく、歩いて行こうね」っていうことを、静かなるエールをくれたような、そんな曲だと思ってます。 これは私たち、みんな頑張っている全ての人たちの、曲だと思ってます。 デビュー25周年を迎えた今井美樹さんが、頑張っている全ての人に向けたという、まるで、歌声の花束のようなナンバーです。「memories」でした。 輝く女性ゲストをお迎えして、オリジナル・ライフ・ストーリーをお届けする、NOEVIR「Color of Life」。歌手で女優の今井美樹さんの3回目でした。 「ベストマザー賞」にも選ばれた、お母さんでもある今井さん。でも自分は褒められるような母親ではないなんておっしゃっていましたよね。 特に後半、リスナーのみなさんからの質問の答え。今井さんでも娘さんから、「ママは鬼だから」なんて言われたりするんですね。 すごく身近に感じてしまったのと同時に、やっぱりお母さんって本当に大変なんだな〜っと、改めて思いました。 つい頭ごなしに小言を言いたくなってしまう。そういう気持ちを引きずりがちだからこそ、気がついたときにすぐに切り替える。そう努力するのも、家族の中で、母親という存在の大きさを知っているからとおっしゃっていました。 でもお母さんも私たちも人間だから欠点もあれば失敗もしますよね。でもお互いに気がついたときにすぐ切り替えて、最後には笑顔で眠りに就ける。そんな毎日が過ごせたらいいなと思いました。 NOEVIR「Color of Life」。輝く女性ゲストからあなたへのメッセージ。来週は今井美樹さんの4回シリーズのラストです。 来週はいよいよ、今井美樹さんが大好きなアーティスト、松任谷由実さんについて、その想いや体験を語っていただきます。そして今井さんが大好きな、この季節にぴったりのユーミンのナンバーも選曲していただきます。 また今井さんから、私たち女性に伝えたいというメッセージもいただきます。どんなメッセージなんでしょうか。どうぞ来週もお楽しみに。 |
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歌手で女優の今井美樹さんと4回シリーズでお届けしてきたライフ・ストーリーも、今朝がラストとなりました。透き通るような歌声と、癒されるようなあの笑顔。 先週までの3回の放送では、宮崎で育った今井美樹さんの音楽の原体験は、お父様が大好きだったジャズだったこと。カーステレオで、Oscar Peterson をかけながら、家族で海に出かけた夏の想い出。 そして、先週は「ベストマザー」に選ばれた今井さんの、お母さんとしての素顔など、これまで知らなかった新しい今井さんに出逢えた気がします。 ラストの今朝は、いよいよ今井美樹さんが一番影響を受けたというアーティストと、その作品への想いを伺います。 そして、今井さんの魅力の秘密に迫る4回シリーズのフィナーレ。後半は、今井さんから私たち女性へ伝えたいというメッセージです。 歌手で女優の今井美樹さんと一緒にお送りする、NOEVIR「Color of Life」。 今朝の1曲目は、Corinne Bailey Rae が歌う、最高にハッピーなラブソング。「Your Love Is Mine」。 お父様の影響でジャズを聴きながら成長した今井さん。でも最初から、音楽の道を志していたわけではなかったんですね。 歌手になろうと思ってたことがないので。(笑) いつの間にか気がついたらデビューすることになってたっていう感じでしたから。 だけど、音楽はず〜っと好きで、前にもお話しましたように、我が家に音楽があふれていて。小さいときから、オルガンやったり、エレクトーンやったり。 高校時代までピアノやったりとかしていたので、いちおう「鍵盤もの」はやっていたんですけど、東京にそれを持って来れなかったので、全然弾かなくなってるうちに。でも音楽は大好きだったし。 ユーミンの譜面を買ってきて、自分で、べつに誰に聴かせるわけでもなく、「わ〜」っと弾いて歌って、「パタッ」と蓋を閉めて、自分の部屋に閉じこもっているみたいな。(笑) 部活動終わったときにね、そうやって帰ってきて、あとはもう自分の世界に っていうような、そんな高校時代だったりしたから。 音楽の中にいたかったんです。歌いたかったわけじゃないんです、音楽の中に包まれていたかったんだと思うんですよね。 たまたま、結果的に歌う役割をもらってますけど、今年のツアーやりながらも思いましたけど「私は音楽に包まれていたいんだな〜」っていうことを、改めて感じたりもしましたね。 そんな今井さんを、歌の道に進ませたのは、ユーミン。松任谷由実さんでした。そしてその後も、今井さんの歌の世界に、大きな影響を与えています。 私、中1のときからユーミン、「あの日にかえりたい」がドラマの主題歌で、初めて聴いたのが中1ぐらいだったと思うんですけど、そのときのアルバムは「14番目の月」だったんですよ。 それを手にして、わりと少し明るかったけど、「MISSLIM」とか「ひこうき雲」「COBALT HOUR」に戻るのはちょっと後で。あの手の、最初の3部作は、まだ子供の私には、ちょっと大人過ぎて。 ユーミンのは初期のものも買い集めていてず〜っと聴いてましたけど、一番反応したのは、「流線形」とかね。 「SURF & SNOW」もそうだけど、「流線形」が好きだったかな。あと「昨晩お会いしましょう」とか、「悲しいほどお天気」とか。 やっぱり、思春期の、中学3年から高校卒業するぐらい前は、ものすごかったですね。田舎にいたので、私の憧れの世界は、全部ユーミンのアルバムの中にあったっていう感じでしたね。 自分でもピアノの弾き語りしやすかったのは、あの初期の3枚だったりするので。詞の世界とかは大人っぽいんですけど、ピアノで自分で弾いたりするのは、「雨のステイション」とか、「雨の街を」とか。 あの3枚のアルバム、「たぶんあなたはむかえに来ない」とかね、難しい曲が多かったじゃないですか。でも、ピアノで「ぽつん」と弾くと、すごく世界観があるんですよね。それをすごく好きで弾いて歌ってましたね。 ユーミンの曲を、今日は、かけていただけるということで。私が初めて、ユーミンのアルバムで手にとった、「14番目の月」から、「さざ波」。聴いてください。 今井美樹さんが選んでくれたユーミンのナンバー。この季節にもよく合いますよね。アルバム「14番目の月」から「さざ波」でした。 NOEVIR「Color of Life」。後半は、今井美樹さんから、あなたへのメッセージです。 今井美樹さんとの4回シリーズのラストに、今井さんが、こんな言葉の花束を、プレゼントしてくれました。 私、今48歳なんですけど。お誕生日を迎えるのが嫌だと思ったこと、一度もないんですね。それはそれで「おぉ、大人になったな」っていう感じで。 だけどやっぱり、確実に忍び寄る、体調の変化とかね、それと伴って気持ちとか、そういうものも影響されてきますから。自分の環境の変化もすごく大きいですし。 自分ではそんなつもりはないのに、いつの間にかやっぱり、若い頃に走り抜けていた「あのときの自分の気持ちとか温度と違う」なんでだろう?って、そりゃそうですよ。あのときは自分1人のために生きてたんだから。 今、娘がいたり、夫がいたり、母たちがいたり。やっぱり、家族の一員というか。それも、何があっても守っていかなきゃいけない、守っていきたいと思う人たちのことが、まず優先しますからね。 だから、たまに、自分が何者だかわからなかったり、ここに存在することの意味が見出せなくなったり、私だってしますよ。もちろん。 だけどそれこそ、娘を見ていると、この子のために私は頑張んなきゃいけないと思う。だから彼女がいてくれるから、頑張れてるっていうのは正直あるし。 やっぱり、夫と彼女と、出逢わなければ、見れなかった世界も明らかにあるわけですよね。 自分が仕事をしていようが、してなかろうが、やっぱり「キラキラ」とした時期、過ごしてきたその人その人の時期ってあると思うんですよ。それが「キラッキラ」だったか「キラ」だったか、その人それぞれだと思うんですけど。 でも、その人が自分を振り返ったときに、なんとなく「ふっ」と出てくる、思い出したときに「ふっ」と、頬がほころぶっていうか、そういう記憶の時期ってあると思うんですけど。 その時期があるから今があるっていうか、その時期もあって、毎日があるから今があるってことは、どうしても逃れようのない事実であって。 だから、私も、すごく寂しくなったり、「私はいったいなんだろう」っていうことに陥ったりしても、あのときだって、先のことなんかわからなかったけど、わからないなりにがむしゃらに生きていて。 それで今、あの頃想像もできなかった自分がいて、これが、自分が選びたかった道かどうかわからないけど、道は続くんだなっていうことですよね。 だから「道は続く」っていうことが事実なんだったら、どんな道にしていきたいかっていうのは、やっぱりこれからのことはやっぱ考えるべきであって。 それは「背負う」っていうよりも、「よっしゃ頑張ろう」っていう感じですよね。 今までだって走ってこれたんだから、歩きになってもいいけど、自分の足で道を歩いて行こうっていう気持ちを持てるっていうのは、大事かな〜と思いますね。 娘とか、結婚してるとかじゃなくても、友だちだったり、自分の親たちだったり、やっぱり自分を必要としてくれてる人たちがどこかにいて、自分だけで独りぼっちで生きてるわけじゃないから。そんなことを思うと、また踏ん張れるっていうかね。 だから私は、いろんなことにできるだけ感謝をして、感謝の気持ちをできるだけ言葉にして、素直に伝えていくようにしてるんですけど。 そんなふうに、一日一日歩いたと思ったら、気がついたら365歩、歩けてたみたいな。そんな感じです。 だから、私もみなさんと一緒だし、そういうふうに頑張っていますので、みんなで、これからの日本のためにも頑張りたいですよね。 今井美樹さんの4回シリーズの締めくくりにお送りしたのは、わたくし望月理恵も大好きな1曲です。「PIECE OF MY WISH」でした。 輝く女性ゲストをお迎えして、オリジナル・ライフ・ストーリーをお届けする、NOEVIR「Color of Life」。 歌手で女優、今井美樹さんの4回シリーズのライフ・ストーリーの最後は、今井さんが大きな影響を受けた、ユーミンこと、松任谷由実さんについて。 少女の頃、憧れの世界は、全部ユーミンのアルバムの中にあったとおっしゃっていましたが、私には、今井さん自身が、ユーミンの歌の世界から抜け出してきたような、そんなイメージがあります。 そして後半、48歳を迎えた今井美樹さんから、私たちへのメッセージ。これまで歩いてきた道が、そのまま歩いてきたかった道とは限らないけれど、道はこれからも続いていく。その道を一歩一歩歩いていこうという気持ちが大事。 そして背負うというより自分の足で歩いていこうという気持ちが持てることが大事ともおっしゃっていました。この言葉、しっかりと受け止め、これからまた新しい1週間、新しい季節を大切に過ごしたいと思いました。 今井さん、素敵な言葉、そして4週間ありがとうございました! |
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