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例えばコンサートとかでも、MCっていうか途中でねぇ、いろいろお喋りとかあるじゃないですか。ラジオとそのコンサートみたいなものってやっぱりちょっと違うんですか? それはねぇ、やっぱり、不特定多数というか、どういう状態で聴いてくださっているかもわからないし、それこそ運転しているときとか、お母さん洗い物してるときもあったり、いろんなときありますよね。 だから、あんまり限定して色々喋っちゃいけない、だろうけれども、そういうところがね、私はあんまり上手じゃないので、どうしても「私は」っていうことで「私の」感じたものを結構エゴイスティックに「ガー」っと押し出してしまっているところがあると思うので。 ある意味でいうと、ライブのMCと、変わらないところもあるのかもしれません。テンションっていうか、温度感っていうのは。 でもやっぱり、ライブのときっていうのは、目の前に来てくださってる人に対して、(小声で) でもそうでもないかな。。。 そう、目の前に人がいるのに、結構、内省的というか、(笑) (笑) ライブのMCがまたねぇ、とにかく話が長いから、「上手に、短くしろ」っていつも言われるんですけど、台本なんてないから、曲と曲の間に、この曲を歌って次の曲をどういうふうに伝えたいかっていうときに、「この曲はねこんな想いがあって」っていって、やっぱり長くなっちゃったりするんですよ。 だからねぇ、変わらないのかな〜。もしかしたら、ラジオの前とライブのMCも、結局すごく自分本位に喋ってるかもしれない。そこは全然プロフェッショナルな感じがしないな〜。 いや、でも、テレビってある種プロフェッショナルな、やっぱりテレビに出るような感じの人がテレビに出るようなことを言うみたいなのってあるけど、ラジオっていろんな人が出てるところが、面白みででもあるし。 「あっ、こんな人も喋ってる」とか、「この人は、訥々と喋ってるけどすごい説得力があるな」とか、「ペラペラ喋ってるけど、なんかあんまり説得力がないな」とか、そういうのってすごくわかるから、ある種、怖い部分でもあるじゃないですか。 そうですね。声のトーンだけで、本当にそのときの気分がわかったりとかしちゃいますからね。だから気をつけなきゃと思うんですけど。 私ね、わりとねぇ、地味になっちゃうんです声が。気をつけないと、前に人がいないからかなぁ、人に向かって喋るっていうよりも、結局なんか自分に戻ってきてるのかな〜。 声がね、少しトーンが、重くじゃないけど、わりとムーディーになりがちなんですよ。だから「(小声で) もうちょっと明るく喋ってください」とかね。(笑) 「すいません」とかって言いながらやったりもするんですけど。 (笑) でも、それがまたねぇ、曲がかかったりすると、その曲に、自分の気持ちが影響されるから、かかってる曲とかによって、前にどの曲がかかってたとか、これからかける曲は何かとかね、結構ね、声の調子が変わるんですね。喋り方っていうか。 要は、テレビとは違う、自分の心の、ある一部分のことを吐露することができるっていうか。それがなんか、ラジオの、すごく特徴のような気がするんですね。 だから、特別大きいエンターテイメントなことじゃなくても、何かちょっとしたことをお互いに、想いを共有し合うってことができるのが、やっぱりラジオの特徴のような、特性のような気がして。 そういうところで、人の何気ないこと、でもすごく大切に思ってることとかが、垣間見えて、「あぁ〜。。。」って感じたりすることってあるじゃないですか。表面のわかりやすいことじゃないことね。 そこから、たくさんのことをね、教えてもらっている瞬間だったりもするので、結構ね、グッとくる時間ですよね。気をつけないと、本当に読めなくなったりすることがあるので。 いや、でもリスナーの立場でいえば、普通だとあんまり会えない今井さんに、そこで会えてる感じっていうのが、すごいいい感じだと思うんですけどね。 なるほどね〜。すごく気取って喋ってるかと思うと、突然「ガハハハ」ってなったりとか、(笑) そうそう。(笑) なんかもう、歳が歳なだけな、すごくオバサンみたいな話したりとかね、いろんなことが織り交ざってると思います。(笑) それは、聴いていて、気持ちがいいかどうかわからないけれども、それはそれで面白いテンポになってれば、いいんじゃないの?って。「いいんじゃないの?」っと思うこと自体がもうオバサンなんですけどね。(笑) いえいえ。(笑) でもね、最近はねぇ、「いいかな」ってやっと思えるようになってきましたね。 |