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52通りのエンディングテーマ


〜 第52回 〜 2002.09.27 Fri

52通りのエンディングテーマ アーカイブ
"今井美樹セレクション"

「 心の距離 」

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あの夜の、あの1曲

あなたは覚えてますか?



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。

え〜金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?

え 今夜は、いよいよ、52通り目の夜となりました。
え〜ここではこれまでいろんなシーンの
いろんな気持ちと一緒に、わたくしが選ぶ音楽を
みなさんに お届けしてまいりましたけれども、
先週今週2週間にわたって、
これまでにお送りしたシーンの中から、
え〜 いっちばん大好きだったあのシーン、あの音楽♪ を、
わたくし今井美樹、そして、スタッフ、それぞれに、
選びに選んで、改めて、みなさんに、お届けして、おります。


「52通りのエンディングテーマ アーカイブ」
"今井美樹セレクション"
今夜は、2月8日にお届けしました、
「心の距離」を、お送りします。

以前お聴きになった方も、今日初めての方も、
どうぞ最後まで、楽しんでください。







DeepでSweetな音楽との旅
52通りの エンディングテーマ



(受話器から聞こえる呼び出し音(2コール半))


「もしもし〜? あたし。元気にしてたぁ?」


やっとつながった彼との電話。

ここのところ、彼から
折り返しの電話が全くなかった。

「きっと忙しいんだろうな」

わかってはいるけど、でももしかしたら、
このまま会えなくなるかもしれない。

時おり、そんな想いを抱いていた私は、
彼の声に、少し安心した。



*** Tuck & Patti 「 My Romance 」***



「夜中でもいいから電話してね♪」


「わかってる」
と、彼が答える。

これまでに何度も聞いた。

だけど、かかってきたことなど、一度もない。



*** The Blue Nile 「 Let's Go Out Tonight 」***



彼は、

「今とにかく仕事が忙しい。
気がつくといつも真夜中で、
眠っている私を起こすのは悪いから、
ついつい電話のタイミングを見失ってしまう」

いつか、彼がそう話していた。


「夜中の電話で起こされても構わない」

と言っているのに。

「電話をしてきてくれたそれだけでうれしい」

と言っているのに。

彼はちっともわかってくれない。


なにも、毎日電話がほしいと、
わがままを言っているわけじゃない。

つながっている感じがほしい。
ただ、それだけ。

それに、忙しいときだからこそ、
あたしの声を聞くことで、癒されたりしてほしい。

ただそう願っているだけなのに。


二人の心の距離は、なかなか縮まらない。




「うん。じゃあ、またね〜♪」


(受話器を置く音)


いったいいつになったらゆっくり会えるのかな〜。

そんなことを思いつつ、でも心のどこかで、

このじれったさ、めんどくささが、
恋なのかもしれない。

そんなことを、ふと思った。


そして、私が彼を好きになった理由は、

彼の不器用な感じ

だったことを、思い出した。



*** SAKURA 「 コエヲキカセテ 」***



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ







いかがでしたでしょうか。

今週は、
「52通りのエンディングテーマ アーカイブ」
"今井美樹セレクション"
ということで、今年の2月8日に放送しました、
「心の距離」のシーンを お送りしました。


お届けした曲は、

Tuck & Patti で 「 My Romance 」
The Blue Nile で 「 Let's Go Out Tonight 」

そして エンディングテーマは、

SAKURAさん で 「 コエヲキカセテ 」

以上3曲 お送りしました。


え〜さて。今夜は、
「52通りのエンディングテーマ」
とうとう最後の夜になりました。
え〜この52通り分の選曲、んふ〜(笑)
ざっとなんですけど、考えてみたら、
約200曲弱ぐらいオンエア、されていると思います。

あの〜〜〜おほほほ!(笑)そう思うとすごいな〜
と思ってしまうんですけども、大変だったっていうんじゃなくて、
久しぶりにこんなにまた集中して音楽を聴くぅ〜!っという(笑)
時間を、逆にいただけて、それはそれでほんとに
よかったなと思っているんですけども。

まぁあの〜、私も学生の頃、宮崎に住んでおりましたので、
あの〜、なんていうのかしら、んふ(笑)学生のときってほら、
お金もないし、だから、そんなにぼんぼんレコードを買う
っていうこともできなかったので、あ〜のそういった意味では、
あの〜、なんだろう、FMとかラジオとか、そういう東京からね、
発信される、大人の、人たちが、選曲するいろんな音楽〜を聴いて、
あの新しい、音楽を知ったりとか、で そういう意味では、
私にとっても、あの ラジオ、FMっていうのは、
新しい、あの素敵な音楽を知るものすごく大事な、
え〜と〜、ものでした。

今回ね 今回というか、今度は私がそういう、ことを、
あの役割を持てるようになって、だったら今まで、
たくさんの音楽を教えてもらった、え〜とお礼にというか私が、
その中から、え〜と〜自分の中で? うん。だい 大好きな、
え〜、愛している音楽、どんどん増えてきてるものがあるので、
今度はみなさんにそれを、ぜひ、あの、お教えしたい
っていうと生意気かもしれませんけど、うん
お届けしたいな〜と思って、やって ました。

みなさんの日常の中でね、この、
そういう新しい音楽とか、そういうものが少しでも、
潤いになってくれて、いるとうれしいな〜と、
えっと〜、心から、願っています。

ほ〜んとまだまだかけたい曲は
たくさんあるんですけれどもね、
また少し充電して、いつかみなさんにね
ご紹介できたらいいな♪と思っています。


え〜今夜は、私のニューアルバム『Pearl』から、
「フレンズ」という曲を聴きながら お別れしたいと思っています。

え〜この曲はね、なんか 微妙に、
いい距離で、そばにいてくれる、え〜、友だち?
ま、イコール「あなたたち」という ことなんですけども、
その、さりげないやさしさとか、なにげないひとこととか、
やわらかな まなざしとか、そういうものをほんとにいつもね、あの、
「感謝してるわありがとう」っていう気持ちでつくった曲です。

今日は私から最後に みなさんへ、
お贈りしたいと思っています。
どうもありがとう。


じゃあ〜またいつかどこかで。
今井美樹でした。
じゃあね♪ バィバィ♪。。。




♪ 今井美樹 「 フレンズ 」




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