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「僕らの音楽」。今夜のお客様は、今井美樹さん。そして、今井さんが選んだ対談のパートナーは、歌舞伎役者、市川染五郎さんです。5年前のドラマで、初共演し、意気投合したお2人。今夜は、久しぶりに再会したお2人の、懐かしい共演エピソードや、意外なプライベートが垣間見える おしゃべりをお楽しみください。 この番組は、ゲストが今一番会いたい人と対談する、音楽番組です。 わ〜お! いや〜久しぶり♪(笑) お久しぶりです。 こんにちは〜どうもぉ〜♪ ありがとうございます今日は。 いいえ〜。本当に今日はありがとうございます。うわぁ〜♪ 素敵〜。大人になっちゃってぇ♪ 「大人になって」ってそんな。(笑) だっていくつになったんだっけ。 今32歳です。 染五郎さんも結婚なさって。いつでしたっけ結婚。 おととしです。11月です。 でもずいぶん変わったでしょ? 当然日常の生活の感じが。 生活はやっぱり変わりましたよね。だって今、たとえば「独りだったら」ってことが、想像しにくいっていうか。 やるじゃないこの若旦那 (染五郎さんの腿を叩いて) っていう感じで。(笑) (笑) 歌舞伎役者、市川染五郎さん。父親である名優、松本幸四郎さんのもと、幼い頃から、稽古で培った確かな演技力は、歌舞伎の枠を越え、ドラマや映画でも如何なく発揮されています。また、プライベートでは、今年3月に長男が誕生。3歳の娘をもつ今井さんとの対談は、お2人の子供の話題からスタートします。 ところでどうですか、父となって。何か月だっけ? 今もう6か月になりますけれども。 自分もそうだったわけじゃない? 素晴らしい歌舞伎の役者さんのお父さんもいらして、息子でいて。で、ある時期からきっと本人もそれをどこかで意識をしはじめるだろうなっていう。それって、どう? 僕自身も、好きで入ったんで。なかなかそういうのって、人に勧められないですよね。もちろん、好きになる環境をつくれればいいなとは思いますけどね。 そうだよね〜。でもそういう意味でいうと、それを好きにさせてくれた環境って具体的にいうとたとえばどういうことだったの? 父、祖父の姿だったんでしょうね。その、芝居に対しての。汗がかっこよかったり、舞台終わってはぁはぁ言ってる。それだけエネルギーを発散してやってる姿に、やっぱりそれが一番、かっこいいと思ったんでしょうね。 大きくなってどうですか? 「歌やりたい」「音楽やりたい」って。 どうだろうね。でもね、音楽はやっぱりすごく好きみたい。パパのコンサートを観てるとねぇ、やっぱり自分のすごく好きな曲とかがあるとねぇ、ちゃんとこういうふうに(肩を左右に揺らして)リズムとって。それもすごくねぇ、パンキーなやつが(笑) ファンキーなんだ。(笑) ファンキーなやつをね、こうやってやって、家(うち)でもその歌を鼻歌で歌ったりとかね、たまに気を遣ってママの歌も「♪私は今〜 (「PRIDE」のメロディーで ) 」って歌ってくれたりするんだけど。(笑) あはは。(笑) 気を遣って。 圧倒的にパパの音楽が好きみたいで。だから「大きくなったら、ママみたいにお歌を歌いたい? それとも、パパみたいにギターを弾きたい?」って訊いたら、もう即答で「ギター」って言ったもんね。今でもこうやって真似するの。(ギターを弾く真似をしながら) それ言ったときっていくつなんですか? 2歳になる前ぐらい。でも、どうなんだろうね〜。彼女が職業として音楽を選んでいくかどうかわからないけど、そのことをすごく愛してくれたらうれしいよね〜。 今夜の1曲目は、1990年に発表された、「雨にキッスの花束を」。今井さんが、この曲の作曲者である、KANさんと、今夜14年ぶりの再会を果たし、素敵なコラボレーションを実現させました。 お2人が知り合うきっかけとなったドラマ、「ブランド」。連続ドラマ初出演だった染五郎さんは、茶道の家元の一人息子、神崎宗一郎役を。今井さんは、ファッションブランドのプレスという職業に、誇りを持って働く、川嶋碧役を熱演しました。当時、8年ぶりに主演を務めた今井さんは、大きな緊張とプレッシャーを感じていたそうです。 みんなで集まって台本読んだりする、最初のときありましたよね。 はい。わかります。 本っ当に、あの全員がいるとこの真ん中にいるっていうことが、もう今すぐ逃げ出してしまいたいぐらい、怖かったの。で こっちは、歌舞伎の人でしょ? 歌舞伎の人。(笑) どう接すればいいんだろ。(笑) 歌舞伎の人って会ったことないもんっていう感じだし。(笑) (笑) 私どうすればいいんだろうって思って。でもさ、結果的にすごく素直に、染五郎さんにも、役柄を通してだけど、どんどんどんどん、気持ちが近づけていったし。それはねぇ、すごくありがたかった。 あの「お茶会」のシーンでさ、宗一郎くんが、着物を着て、それで外国のお客様をお招きするというシーンのときに、碧さんという、今井美樹が、そこにいる、着物のお姿の宗ちゃんを見て「はっ」と立ち尽くすっていうときは、あれはもう今井美樹が立ち尽くしていたのほんとに。(笑) (笑) 「びっくり」っていう感じで。だってぇ〜、本っ当にきれいだったんだよね。 お2人にとって、思い出深いドラマ、「ブランド」。このドラマをさらに盛り上げたのが、今井さんが歌う主題歌、「Goodbye Yesterday」でした。今夜、テレビで5年ぶりに歌うこの曲について、お2人が、それぞれの想いを語ります。 今回、歌われる曲が、「Goodbye Yesterday」。非常に楽しみなんですよ。 (笑) 非常に、期待をし、楽しみにしてるんで。 そんなプレッシャーかけないでよ。(笑) でも染五郎さんが今日来てくださるっていうから「これは「Goodbye Yesterday」歌うでしょ」っていう、やっぱり、ねぇ、そういう気持ちでいるんですけど。あのドラマに出逢ったときに、「あぁ〜この作品に出逢えてよかった」っていう感じで、あそこの日々に向き合えていたのね。さぁ今度は、私がみんなに、私が本来やるべきことで、みんなに感謝を伝える番だな〜って思えたのね。 僕はもう本当に、あのドラマのことを全て思い出す。あの曲を聴くと。 ありがとうございます。 打ち上げのときとかでもねぇ、何回歌ったか忘れたぐらい歌って。(笑) (笑) そうそう。そうだよね。でもあの曲は本当に、あのドラマのスタッフ全員に、今でもいいから聴いてもらいたいなと思うし、ドラマを観てくれていた人たちにも、もしかしたら何かをすごく、また思い出してくださるかもしれないし。染五郎さんも、そう思ってくださってうれしいなと思います。 染五郎さんはいわゆる普通の家庭にあこがれたこととかってあるの? 基本的には僕なかったですね。逆に「特別だ俺は」っていう・・・ こ〜んな(天狗?)になっちゃってた?(笑) そういうふうに思ってたぐらいでしたねぇ。 (笑) (手を叩いて) あ そういえばさ、学芸会の話聞いたことある。 あ〜、学芸会で、「夕鶴」です。で、「与ひょう」の役をどうするかと。僕はもうそういう、さっき言ったみたいな子でしたから。「俺がいるだろ?」 (笑) っていうぐらいの(笑)気持ちでいたんです。2年生ぐらいのときに。それで、結局、僕と2人残ったんですけど、ある一節、与ひょうの台詞を読んで、拍手の多さで決めるみたいな感じで。で、僕が先だったんですよね。で、もう1人の、彼が、最後の叫ぶ台詞が、2年生のくせに声がかすれたんですよ。 (笑) かすれ声を使ったとはとても言わせませんけど、たまたまかすれたんですよ。それがなんとなく感情的にみえた。そしたら、拍手の多さが、彼の方が「バ〜〜〜(拍手の仕草)」って来て。これは先生も逆に困っちゃった顔して。(笑) 給食台に手をついてこう泣き崩れました。(笑) (笑) でもその後に、写真見ると、僕も出てたんですよ。明らかにもう、ずば抜けて、僕の着てる着物がいいんですよ。 (笑) (手を叩いて) これはうちのおじいさんが着ていた着物を、こうやって(胸を張って)写ってましたからね。(笑) (笑) うん。なんか負けず嫌いっていうかね。 |