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SONGSスペシャル

◆詳細版◆


NHK総合テレビ
2009.05.06 Wed 22:00〜23:28


「 SONGSスペシャル 」
女性ボーカリストベスト

ナレーション:岩槻里子

(22:21〜22:22/22:42〜22:54)
出演:今井美樹 塩谷哲




== 今井美樹 ユーミンへの想い ==



(残雪の山をバックに平原を歩く松任谷さん)

 この春、3年ぶりにニューアルバムを発表した、松任谷由実さん。72年のデビュー以来、35年を越えて名曲をつくり続けてきたユーミンに 憧れてきたのが、今井美樹さんです。




(インタビュー映像)
 
 私はあの、宮崎の片田舎に住んでましたから ほんとに、あの〜、景色なんて、なにもそんな特別 変わらないし、あの〜、取り立てて何か、すごくこう、思春期の頃にね? ワクワクするようなものがあるわけでもないし。

 だけど私はなんかこう、ほんっとにあらゆる、あの と ときめくものとか、あの〜 そういうワクワクする、こっ こととか それは、例えば恋する気持ちとかそういうものだけではなく、行ってみたい場所とか、なんかそういう景色とか いろんな、ことを、ユーミンの音楽から、受け取っていたような気がするんですけど。

 それはもう、ユーミンの、作品の、素晴らしさ、プラス、やっぱりユーミンの歌の表現力? だと思うんですよ。もうほんっとに ひとつひとつに、全てに表情が違うっていうか、ほんっとにこうワクワクする曲はもう声が「バーン!」と笑ってるし。

 それはねぇ、もう、まるで、あの演じている 演者のように、歌が、微妙に、全て違う、歌だと思うんですね。




(紅茶のペットボトルを手にスタジオへの廊下を歩く)

 (語り)
 こんばんは 今井美樹です。「SONGS スペシャル」。今夜は、わたくしの代表曲、「PRIDE(プライド)」を、塩谷哲さんのピアノで 歌います。


(塩谷さんがピアノを弾いているスタジオに入る)

 おはようございますぅぅ〜〜。(両手を大きく広げて塩谷さんに近づく)

 うぉ〜〜〜お久しぶりでっす。(笑) (ピアノを弾くのをやめて立ち上がって)

(2人ハグする)

 よろしくお願いしま〜〜す。

 よろしくお願いします。

 うぅ〜〜。




(2006年 NHK紅白歌合戦「PRIDE」映像)

 「PRIDE」は、96年に発表され、160万枚以上を売り上げた、今井美樹さん最大のヒット曲です。




(アルバム「I Love a Piano」ジャケット画像)

 (語り)
 「PRIDE」を発表して 12年。去年私は、素晴らしいピアニストたちの力を借りて、全く新しい気持ちで、自分の歌に向き合ったアルバムを 発表しました。

(塩谷さんの弾くピアノで「PRIDE」を歌うスタジオ映像)

 その中で、塩谷さんと一緒にレコーディングしたのが、「PRIDE」です。今回初めて、「SONGS スペシャル」で、映像化することにしました。

 あたしは、新しく生まれたこのピアノバージョンの「PRIDE」が、とても気に入っています。


(ピアノを挟んで塩谷さんとの会話)

 でもやっぱり、アプローチが、違うから、うれしくなっちゃうんだよね。

 う〜〜ん。

 だからほんとにあの、カラオケでこの曲を、歌うんではなくて、塩谷さんがこう来るから、

 う〜ん。

 もううれしくなってこういう気持ちになっちゃうっていう。

 ねぇ。




(ピアノの前で語る塩谷さん)

 美樹さん独特ですよね そ その〜、存在の仕方というかね。うん〜でとても謙虚だし、音楽に 対してもすごく謙虚だしね。そして自分にすごく厳しい方ですよね。

 とってもやっぱりその真摯に、音楽にこう〜 ま あの〜、向き合ってらっしゃるっていうのかな。





(インタビュー映像)
 
== 新しい PRIDE ==

 フェミニンになりましたよね。あの曲ってね? (前方斜め下を見つめ4秒沈黙) 凛々しい曲なんですよ。凛々しいっていうか凛とした曲なんです。


== 凛とした歌 PRIDE ==

 あの〜、恋をしている人たちが たくさん、歌ってくださってるっていうのをよく、お話伺いますけれども。

 あの〜、恋しい気持ちっていう、そのラブソングというよりも私にとっては、自分の足で自分の、これからの道を、歩いていくっていう覚悟みたいなものが あるような そういう、凛々しさを持った曲だと思っているんですね。

 初めてあの曲を、布袋さんからもらったときに、ほんとにその、なんていうんでしょうか、その女性の 強さみたいな? 凛とした つ、強さみたいなものに、ほんとにこう、なんか心が震えたというか。背筋が伸び 伸びるっていうか。

 この曲を、ほんとにこの曲が持つエネルギーどおりに私が歌えるだろうかと思ったぐらい、力強い曲だっと思っていたので。




(シングル「PRIDE」ジャケット画像)

 今井美樹さんが「PRIDE」を発表したのは、33歳のときでした。その後、この歌をつくった 布袋寅泰さんと結婚。母親になる道を 歩みます。




(スタジオレコーディング静止画像)

 (語り)
  「PRIDE」は今まで、ライブで何度も歌ってきました。しかし、私にはオリジナルのインパクトが強くて、それを乗り越えることがず〜っとできませんでした。


(塩谷さんの弾くピアノで「PRIDE」を歌うスタジオ映像)

 20代 30代の私は、音楽を通して、歌うことを通じて、自分を探す旅を続けてきたように思います。

(紅茶のペットボトルを右手にピアノの脇を歩いてピアノの前に座っている塩谷さんの右隣に座る)

 母親になり、私なりに人生を重ねて、40代の半ばになった今、私は音楽が本当に楽しくなりました。

 だから、自由な気持ちで、ピアノに乗せて、この歌を歌えるようになったんだと思います。


 天才だね。

 ひさ いやいや(笑) ひさ、

 はははははは。(笑)

 久しぶりだからやっぱりさ、

 うん。

 おん あの直接の音に包まれて「うれしい」っていうのがあるよね。

 そうねぇ それ

 すっごいうれ

 う〜〜ん。

 「はぁっ、うれしぃ〜♪」って。

 生の音ね。

 それでまたさ塩谷さんがさ、

 う〜ん。

 こういろいろちょこちょこ

 い いぃ

 くすぐってくれて

 ごめんね?(笑)

 あはは。(笑) 「はぁ〜こう来たか!」って

 「余計なことするなよ!」ってことも弾いちゃうからさ たまにさ。(笑)

 (笑) 「あ うれし」って思っちゃう。(笑)




(インタビュー映像)

 あたしが歳を重ねてきたように、あの曲もだんだんだんだん 育ってきているので、あ〜の〜今の私が、あの曲を、あの〜、歌う? あの曲と向き合うというやっぱり、一番、あの〜 フィットする、しぜ〜んにフィットする、あの、そういう、「PRIDE」に、なったなと思って。

 これから先、また歌っていく? 新しい、「PRIDE」が生まれたなと思ってます。




(スタジオへの廊下を歩く)

 (語り)
 ピアノと向き合って、一筆書きのように、シンプルな「PRIDE」を歌うことができました。

(スタジオでピアノを弾いている塩谷さんの肩に手を添え言葉を交わす)

 歌っている間、あたしはほんとに幸せな気持ちでいました。

(塩谷さんにカーテシー(お辞儀)をする)

 聴いてください。「PRIDE」。




♪ 今井美樹 「 PRIDE with 塩谷哲






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