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この春、3年ぶりにニューアルバムを発表した、松任谷由実さん。72年のデビュー以来、35年を越えて名曲をつくり続けてきたユーミンに憧れてきたのが、今井美樹さんです。 私は、宮崎の片田舎に住んでましたから、景色なんて、特別変わらないし、思春期の頃にね、取り立てて何か、すごくワクワクするようなものがあるわけでもないし。 だけど私は、本当にあらゆる、ときめくものとか、そういうワクワクすることとか、それは、例えば恋する気持ちとかそういうものだけではなく、行ってみたい場所とか、そういう景色とか、いろんなことを、ユーミンの音楽から、受け取っていたような気がするんですけど。 それはもう、ユーミンの、作品の素晴らしさ、プラス、やっぱりユーミンの歌の表現力だと思うんですよ。本当にひとつひとつに、全てに表情が違うっていうか、ワクワクする曲は声が「バーン!」と笑ってるし。 それはねぇ、まるで、演者のように、微妙に、全て違う、歌だと思うんですね。 |
(語り)
おはようございますぅ〜。(両手を大きく広げて塩谷さんに近づく) うぉ〜お久しぶりです。(笑) (ピアノを弾くのをやめて立ち上がって) よろしくお願いしま〜す。 よろしくお願いします。 「PRIDE」は、96年に発表され、160万枚以上を売り上げた、今井美樹さん最大のヒット曲です。 (語り)
でもやっぱり、アプローチが違うから、うれしくなっちゃうんだよね。カラオケでこの曲を歌うんではなくて、塩谷さんがこう来るから、 う〜ん。 もう、うれしくなって、こういう気持ちになっちゃうっていう。 ねぇ。 美樹さん独特ですよね。存在の仕方というかね。とても謙虚だし、音楽に対してもすごく謙虚だしね。そして、自分にすごく厳しい方ですよね。 とってもやっぱり、真摯に、音楽に向き合ってらっしゃるっていうのかな。 フェミニンになりましたよね。あの曲ってね、凛々しい曲なんですよ。凛々しいっていうか、凛とした曲なんです。 恋をしている人たちがたくさん、歌ってくださってるっていうのをよく、お話伺いますけれども。 恋しい気持ちっていう、ラブソングというよりも、私にとっては、自分の足で、自分のこれからの道を、歩いていくっていう、覚悟みたいなものがあるような、そういう、凛々しさを持った曲だと思っているんですね。 初めてあの曲を、布袋さんからもらったときに、女性の強さみたいな、凛とした強さみたいなものに、本当に、心が震えたというか。背筋が伸びるっていうか。 この曲が持つエネルギーどおりに私が歌えるだろうかと思ったぐらい、力強い曲だと思っていたので。 今井美樹さんが「PRIDE」を発表したのは、33歳のときでした。その後、この歌をつくった布袋寅泰さんと結婚。母親になる道を歩みます。 (語り)
天才だね。(笑) いやいや、(笑) 久しぶりだからやっぱりさ、直接の音に包まれて「うれしい」っていうのがあるよね。 そうねぇ。 「はぁっ、うれしぃ〜♪」って。 生の音ね。 それでまたさ、塩谷さんがさ、いろいろちょこちょこくすぐってくれて、 ごめんね。(笑) 「はぁ〜こう来たか!」って。「あ、うれし」って思っちゃう。(笑) 「余計なことするなよ!」ってことも弾いちゃうからさ。たまにさ。(笑) 私が歳を重ねてきたように、あの曲もだんだん育ってきているので、今の私が、あの曲を歌う、あの曲と向き合うという、一番フィットする、自然にフィットする、そういう「PRIDE」になったなと思って。 これから先、また歌っていく、新しい「PRIDE」が生まれたなと思ってます。 (語り)
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