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みゅーじんFile.


〜 第2回 〜 2005.10.08 Sat

ピアニスト

上原ひろみ

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みゅーじんファイル、上原ひろみ。







ニューヨーク・ブルックリン。
上原ひろみは今、この街で暮らしています。

今までとは全く違う環境。
彼女はそこでどう変わっていったのでしょう。






それがほんとに、アメリカで暮らし始めて、
一番自分が、変わったなぁと思うのは、
「こんなに周りの人にお世話になってたんだ」
っていうことを、私は日本に居るときは
全然気づかなかったですね。うん。

どれだけ、人に支えられて、自分がこう生活しているか、
音楽〜ができているか。だからそういった人への感謝だとか、
愛情っていうものは、やっぱり音楽にどんどんどんどん
出るようになったかなっていうのは、思いますね。


(スーパーで買い物しながら)
体調管理をするのにやっぱり、プルーンとかレーズンとか、
鉄分のあるものを食べておくと、う〜ん、いいので。






では彼女は今、この街でどのように
音楽をつくっているのでしょう。






演奏っていうものが、こう〜 いわゆるそこの
突発的なものというかその瞬間の気持ちであるとすると
それに対して作曲っていうのは、こう練りに練って、
こういろいろなものをこうつくっていくので。

ん〜〜〜、こう、ほんとに、漬けて、寝かせて、
また食べてみて、「ん〜もうちょっと漬けなきゃな」
っていう意味で、ほんとに漬物みたいな感じで。うん。
それで、「今だ!」っと思うときに、こう 出す みたいな。(笑)






微笑みの中に見え隠れする心のゆとり。

それでいて彼女は、より刺激的な
自分を追い求めているのです。






常に自分が、自分をサプライズできるような演奏を、
目指していきたいです。でもすごく難しいです。(笑)

それがほんと一音でも多く 一小節でも多く、できれば、
「今日は、昨日の自分に勝ったな」と。思えるから。






昨日よりも今日、そして今日よりも明日。

常に自分より上の自分を目指して。



音遊人
上原ひろみ


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