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音遊人
みゅーじん


〜 第65回 〜 2005.07.01 Fri

ピアニスト

三浦友理枝

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







ピアニスト、三浦友理枝。

幼い頃からピアノと共に育ってきた彼女は、
2002年、ついにロンドンに留学。

では、ロンドンとはいったい
どんなところなんでしょう。






その作曲家が、曲を書いた頃の建物が
そのまま残っているわけですよね。
だから、そういうところからも、弾くときになんか、
インスパイヤされたかなっていう、感じはしますね。

ですから、より気分よく弾けるというか。
音楽に入り込んで弾けるっていう感覚はあります。






今でもロンドンの街で暮らす彼女は、
あるとき、この街ならではともいえる
とても貴重な体験をしたそうです。






結構派手なリストの「タランテラ」を練習していて、
で〜、「ジャン!」っていうふうに終わるんですけれども
そしたら、ふと 窓の外から拍手が聞こえてきまして。(笑)

それで、私もびっくりしちゃったんですけれども、
明らかにそのタイミング的に私の演奏に対して
やってくれたことなので、なんか
私もうれしくなってしまって。






あこがれていたロンドンは、期待通り、
彼女に様々なものを与えてくれました。

そして、彼女自身もまた、
この街で変わっていったのです。






ん〜 いろんな場所に行ってみるとか、
無駄かもしれないけどそこら辺を
歩いてみるとか 新しい道 発見したら。

だからそういう、こう〜生活に
「のりしろ」みたいなものが出てきた
っていう感じはしますね。






そんな毎日の中で、彼女には、
演奏終了後、とある老婦人から言われた、
今でも忘れられないひとことがあるといいます。






帰るときに、「素敵な一晩を ありがとう」
っておっしゃってくださったんですね。

演奏そのものを褒めるというよりは、
その私の提供した時間について、
感謝されたっていう初めての体験をしまして。

で、そのときに私の頭の中で、
「あ 私のやりたいことはこれなんだ」
っていうふうに、すごくうれしかったのでその言葉が。






では、現代音楽にも興味をもち、
今やりたいことを見つけた
彼女のピアノに対する想いとは。






それからはもう、お客さんに
よろこんでいただきたい一心で、
やってるっていう感じですね。






これからも、素敵な時間の
クリエイターでありたい。


音遊人
三浦友理枝







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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