さ よ な ら シェルター(11'/07/06〜12'/05/23)

311・・ 出来ることから始めてみた・・ 



ボランティアと言うモノに、なかなか足を踏み出すこともなかったけれど、
311の震災が私の背中を押した。
現地に飛んで行くには時間と経済が足りない(全く足りない^^;;)
なにか・・ できればミルが教えてくれた動物に関わる・・なにか出来ることはないだろうか・・・





福島の原発事故で、飼い主とはぐれてしまった犬達がいた。
その犬を保護し、再び飼い主に会えるまで、あるいは里親が見つかるまで
保護してお世話をするシェルターを見つけた。
ボランティアを募集しているけど、いったいそれがどこなのか、明記もなく・・・

ま、ムリなら行かなきゃいいだけのこと。とりあえず登録してみる。
・・が、梨のつぶて(笑;)


そして忘れた頃にやってきた。
「いよいよ運営を始めます。参加できる日お知らせ下さい」



あ、やっぱりあるんだ^^;;



シェルターって言ったら、想像通りかなり山奥なので、私は駅から送迎してもらう。
初日から、迎えに来てくれるはずの人がこれなくなったって・・・
おーい、ホントに辿り着くのか?? もー縁がないのかな。怪しいぞこれ(笑)

そんなこんなで、考えてみれば初めて大型犬に触るわたし!!!








ひとといぬとそれぞれの

 お気に入りの一枚。芝の上で
体中が痒くて血を吹く 
首輪が食い込んでひどい怪我 
いろんな境遇の犬がいる。
痛かったりつらかったり・・
淋しかったり不安だったり・・
怖かったり怯えていたり・・

なのにどうして・・

どうしてこんなに
笑ってくれるんだろう・・・・・
シェルターでも幸せそう
お母さんが決まって
もっとしあわせ。

うんうん
ホントに嬉しいね。
   飼い主さんが会いに来る。
いつかきっと迎えに来るから・・

そう言って別れる時の
飼い主も犬も同じ目をしている。

同じ気持ちを噛みしめている・・・
 

暑い夏も
 
 
冷たい雨も

寒い冬だって
 

誰かがいつも側に・・
 
お父さんにしか懐かない犬がいた。
危険だからとケージ生活が続いた。
そのまま足が固まってしまうんじゃな
いかと心配した。
けれど、動物らしいというか、
その頑なな拒絶が君の誇りなのかと
思ったりもした。

信じた人にだけリードを許す。
それもいい。
元々そういうモノだったはず・・



信じる人が増えてきて

君はとても優しい顔になっていった。
 
   
     




犬達はいつも人と暮らしてきた。。
だから、犬に会うと犬は戸惑う。その本能が目覚めてくる。
己の立ち位置を理解するために、戦いが始まる。
“群れ”になるまでにみんな傷だらけになっていった。。。。
その姿は自然の理とは言え痛々しい。
人と生きることを決めた犬達に必要なのか・・・・・・・・・・・・


けれど、大型犬同志で戯れる光景は圧巻だ。



犬初心者の私は、
ジャレてんだか喧嘩してんだか、さっぱりわかんない。
「たのしそ〜♪」というのを聞いて、そうか楽しんでるのかと安心するのだ^^;;

そんなコトがわかってくると、飛びかかられてもこわくない。(痛いけど)
そして、犬になって一緒に転げ回りたくなる♪
だけど、よだれはカンベンしてくれ〜〜(^∇^;;


この子はものすごくかっこいいんだよっ^^;;


ボランティアって・・・

ボランティアは「自分を犠牲にしてやるモノではない」とよく言われるので、
その辺、しっかり肝に銘じた。
それが長続きする秘訣でもあるし・・

ところがまぁ、楽しすぎる。
犬達には癒されまくり、黒く汚れまくった陳腐な心をいつも浄化してくれた。
帰り道ではなぜか、心がウルウルする日が多かった。
あの子たちがひたすら生きていることに・・

泣いて・・ 鳴いて・・ 啼いて・・ 
犬は眼にひときわ感情を持つ。
どんな瞳にも
あなたが求める人じゃなくてゴメンね・・と思った。.


せっかく出会えた人達と、終わってしまうのがとても淋しかったりする。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。


ボランティアにもいろいろある。
運営する側と現場で動く側。それを繋ぐパイプ役。大道具小道具メンテナンスも必要。
内容も仕様も違うし、それはもう一つの社会。企業と一緒。
どこも同じ。くるくる円滑に回っている所もあれば
ボランティアという名にふさわしくない不協和音が音を立てる時もあるだろう。

音感のない私は、どんな音にも共鳴せず
犬のうんちを拾ってごはんを計ってお皿を洗ってケージを洗って。
出来ることをやってこよう。そういう立場で参加したんだから。

けれど、人の思いはそれぞれ重い。
ひとえに、無欲の報酬とはいえ、目的は同じなのに、何とももどかしい。
被災地で起こる不協和音はどれほど大きく響いているのかと思いを馳せた。
そういうことまで含めて乗り越えて行かなければ復興が見えないのだから・・
携わっているボランティアの方達のそれぞれの心の痛みも学んだ気がする。



そして、運営する側によって、このシェルターも閉鎖されることが決まった。
私のボランティア生活も終演する・・・・
このような貴重な体験をする機会に参加させて頂いて、本当にありがとうございました。

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やっと犬同志が仲良くなれて
やっと芝の上で思い切り走れるようになって
やっとこの環境に慣れてきたのに

またさよならして、今度はコンクリートジャングルの中に行くんだね。。。
ずっとふわふわの土の上を歩いてきた
草や木の囁き、花の香り、風の音や降り注ぐ太陽、青い空白い雲・・・
この可愛い無垢な犬達が、よりよい環境の中に巣立っていけますように。。。。
次のお引っ越しは“お母さん”の元でありますように・・・・・・・


  
犬だって波瀾万丈。だけど、動物は生きることだけを考えて生きる。

   
緑の芝生の上で・・ 人間にとってはとても幸せな光景。犬達も・・と願う・・

  
“お母さん”と呼べる人の元へ。よかったね。いい子でね。...

  
綺麗になったボクたちを早く迎えに来て・・・・・・

  
野生の鳥や虫たちも生きていた。ムズムズと生きている。









初夏に始まり、蚊取り線香の夏、冷たい雨、舞い上がる風花、底冷え凍る冬を越え、新しい芽吹きの季節まで


ありがとう天使たち
さよならシェルター






Introduction