三岐鉄道 ED45形 1次車
ED45形(451〜453)
 1954(昭和29)年3月の三岐鉄道全線電化に合わせて、電気機器を東洋電機製造、車体を東洋工機で新造したもので、2月にED451・452、12月にED453が入線した。当時の東洋製らしく車体裾部やデッキに丸みを持ち、同じ頃製造された相模鉄道ED10形、東武鉄道ED610形(後栗原電鉄ED35形)などを大型にした感じである。
 車体形状はデッキ付箱形、右運転台であるのが特徴。入線時は茶色一色塗であったが、走行時の安全面を考慮して黄色帯が追加された。1970(昭和45)年1月全車重連化されて、総括運転が可能になった。後に、前照灯が1灯電球から2灯シールドビームに交換された。その他、乗務員扉や側面窓の形状が若干変更された。1986(昭和61)年2月には、ATS機器が取り付けられた。台車は当初鋼板組立形であったが1988(昭和63)年〜翌年にかけて、廃車になった東武鉄道ED5010形のDTH57を譲り受け順次交換した。それに伴って歯車比も16:73から17:72となった。さらにED453には、電車から転用の西武形無線アンテナが取り付けられていたが、2007(平成19)年に再びクハ1804に戻された。
 1998(平成10)年10月10日の鉄道の日には、「貨物線体験号」としてED451が保々〜富田〜東藤原〜保々で601系607Fを牽引している。 
2016.8.13 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 主電動機 出力(kW) 牽引力(s) 歯車比 台車
ED45 451〜453
(竣功時)
12800×2640×3965 45.00 MT-40B 142×4 5880 16:73 鋼板組立
451〜453
(現在)
12800×2640×3985 45.10 MT-40B 142×4 5440 17:72 DTH57
車輌画像
三岐鉄道 所蔵

ED451(竣功写真)

1954.1.13

東洋工機

三岐鉄道 所蔵

園田正雄氏 撮影

ED451(旧塗装)

撮影日不明

富田

三岐鉄道 所蔵

ED452(旧塗装)

1954.5.25

富田

三岐鉄道 所蔵

ED453(旧塗装)

1956.10.26

富田

坂内定比古氏 撮影

ED451

1978.5.14

保々車両区

坂内定比古氏 撮影

ED452

1978.5.14

保々車両区

「貨物線体験号」

ED451+601系607F

1998.10.10

保々車両区

ED452

2004.1.24

富田

ED453

1998.7.3

東藤原

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