三岐鉄道 スム400形・テ600形・テム700形
スム400形(401〜404)
 スム400形は15トン積車であるが、全車譲受車輌を改造したものと予想される。スム401・402は1952(昭和27)年2月と5月に三協商会で無蓋車トム500形509・503から改造されたもので、スム403は名古屋車輌、スム404はカテツ交通工業でそれぞれ1952(昭和27)年2月に新造されているが、実際には国鉄スム1形を譲受したものと思われる。スム402のみ1969(昭和44)年2月に東洋工機で二段リンク改造されている。スム403が1967(昭和42)年2月、残りは1973(昭和48)年3月に廃車解体されている。

テ600形(601)
 テ601は10トン積車で1912(明治45)年6月に汽車製造(現川崎重工業)で製作された鉄道院テワ1257形1322で、1928(昭和3)年の車輌称号改正でテ1形88となった。1950(昭和25)年8月に国鉄より譲受した鋼製車。1964(昭和39)年3月に廃車解体されている。

テム700形(701・702)
 テム700形701・702は15トン積車で1935(昭和10)年に汽車製造東京支店(現川崎重工業)で製作された小倉鉄道(現JR日田彦山線)車で、その後南武鉄道(現JR南武線)へ移籍しテブ200形となり、1944(昭和19)年4月に買収され運輸通信省テム71・74となった。1954(昭和29)年11月に国鉄より譲受した鋼製車であるが、カテツ交通工業で車掌室を撤去して三岐入りしている。2輌とも1973(昭和48)年3月に廃車解体されている。

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2011.7.18 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 荷重(t) 実容積(m3) 軸距 備考
スム400 401 7791×2736×3640 8.77 15.00 38.73 3962 旧トム509
402 7850×2736×3620 8.80 15.00 38.73 3900 旧トム503
403・404 7830×2736×3633 8.40 15.00 38.62 3900
テ600 601 6096×2625×3465 7.40 10.00 23.55 3048
テム700 701・702 7800×2550×3598 8.70 15.00 36.04 3900
車輌画像

三岐鉄道 所蔵

テム702(除籍後)

1973.5.

保々車両区

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