トップページへ   夢は鉄路を駆けめぐるへ   最近の話題へ

(update 2021/3/7)

185系「踊り子」40年のロングラン

 
 

 

   

    153系電車が東海道本線東京口から無くなる---今から40年前・1981(昭和56)年の春、当時高校生の私は驚いた。少年の頃から家族旅行等で馴染んできた急行「伊豆」が特急「踊り子」となり、しかも新系列の185系電車に置き換わると言うことだ。当時購読していた「鉄道ジャーナル」誌の表紙に載った新車・185系電車を眺めて時代が変わることを実感した。

   それから廃止までの半年間、自分なりに153系電車の写真を撮り納めてみたが、約20年という153系電車の寿命(当時の自分より長寿)を長いと感じたものだった。そして同年秋には185系電車による特急「踊り子」のデビューとなったのである。

 その185系「踊り子」は意外にも長らく存続し、先輩格の183系「踊り子」や後輩の「スーパービュー踊り子」「リゾート踊り子」「サフィール踊り子」等と共に伊豆方面への特急として活躍した。

大船駅に入線する急行「伊豆」/1981年5月撮影

    

   

   そしてこの春、185系「踊り子」はその40年の歴史に幕を引くこととなった。3月ダイヤ改正後の情報では臨時「踊り子」や他線区での臨時快速等の運用は残るが、長らく馴染んだサロ込みの12両や15両の長大編成は見納めになるようである。自分としてはやはり185系電車は基本+付属の編成(新幹線リレー号の7+7編成も可)こそが本来の姿なのである。

 ここで思い出すのは晩年の583系電車である。サシ・サロ・サハネ抜きの僅か6両編成がかつては入線したこともなかったローカル線区を「客寄せパンダ」的に走る姿は、12連や13連の時代を知る者にとって痛々しい感じも否めなかった。なので185系電車には同じ道を辿ってほしくないが、まぁ辿るのかな…。

 よし、それでは185系15連の勇姿を最終日にトライしよう!乞うご期待!


40年後のほぼ同位置にて/2021年3月撮影