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  リバイバル列車、その名は「ひばり」 

  1.鉄道ファンへ夏休みプレゼント

  平成13年8月25日(土)、上野駅は黒山の人だかり・・・。実に久しぶりの「ひばり」登場である。485系の国鉄色も考えてみると上野では定期運用がなく、これも久しぶり。春の「はつかり」と異なり8両編成のため、14番線のかなり手前に停車。奥まで来ると思ってカメラを構えていた多くのファンが慌てて移動するシーンが見られた。編成は青森運転所の編成で、先頭が8号車である。順にクロハ481-1028、モハ485-1088、モハ484-1088、モハ485-1055、モハ484-1055、モハ485-1057、モハ484-1057、クハ481-346であった。両端がボンネット車でないのが少々惜しい。

上野駅案内表示に「ひばり」の名が出た

  2.例により「ノロノロ運転」

  ある程度覚悟していたが、大変なノロノロ運転である。今回は学生時代の同好者と歓談しながらの道中だったので、多少は気が紛れはしたが・・・。「記念乗車証明書」交付とオレンジカードセットの販売があるが、いずれも出来は良かった。沿線は写真撮影に夢中になるファンが至るところで目につくが、フェンスによじ登って撮影する猛者も多い。安全にはくれぐれも気をつけて・・・。車内は冷房の効きが弱く、暑い。そのためではなかろうが、車内で「仙台開府400年記念」のうちわが配られ、皆バタバタと煽いでいた。

方向幕(シール貼付)も当時の様式である

  3.停車時間は適正か?

  黒磯では10分の停車だが、扉は開かず。ホームを走りまわるファンはこの列車の乗客ではなく、わざわざ首都圏から撮影のために遠征してきたファンであろう。まあそれは良いのだが、郡山での3分、福島の4分の停車時間は中途半端である。ファンは殺気立ってホームを走るし、ちょっと安全面でも問題がありそう。もちろんホームを走ってはいけない。しかし列車の設定趣旨を考えると7〜8分程度の停車時間を設定しても良いのではと思った。(もともとダイヤはゆっくりした設定なのだから)

郡山では3分の停車を使いホームで撮影

  4.仙台に到着

  福島を出ると、次は白石に停車するのが「ひばり」らしい。反対側のホームを地元の人が写真撮影であろうか、小走りに最後尾付近に向かった。沿線は首都圏に比べればファンの数は減ったものの、ムービーを構えるファンもいたりして「ひばり」現役時代からは隔世の感がある。

  まだ日のある14:54、仙台に到着。降り立ったファンはさらに北を目指すもの、帰京するもの(常磐線の「ジョイフルトレインゆう」を行程に組み入れたファンが少なからずいた模様)、ローカル線を乗り潰すものなど、さまざまであった。

仙台駅でのポスターが雰囲気を盛り上げる