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    「超割」取れて道東のローカル線めぐり

    

   かつて何度も北海道旅行をしながら、7月上旬の旅行には縁がなかった。理由はこの時期の交通手段と宿泊先の確保が困難であることと、たとえ取れても高くつくという点であった。(昨年の札幌ドーム決行は例外中の例外、これとて大変だった。)

   と、ところがである。標題にあるように全日空/エアーニッポンの「超割」が奇跡的に取れてしまった。往路は羽田→根室中標津、復路は新千歳→羽田で、いずれも片道10,300円と破格、その余勢(?)を買って釧路と旭川にビジネスホテルのシングルをゲットと来ればもう行くしかない。

  用意した切符は「根室→(東釧路・網走・旭川・白石・南千歳経由)→苫小牧」の片道切符で、道東のローカル味を満喫するのと費用節減のため極力普通列車を使うこととした。

根室駅のはずれ、線路が途切れるところ… 

   

今回の列車はほとんど1両編成(左)/どの駅にもきれいな植込みがある(右)

下白滝に停車、人煙稀な区間である。

   初日の根室〜釧路は前日までの仕事疲れからか、列車がレールをコトンコトンと走る音が子守唄になってしまい爆睡状態、せっかくの車窓も惜しいことをしたな…。

  翌日はチャンと睡眠を取り、釧路〜網走〜旭川のルートを取る。単行ディーゼルカーの窓をあけて北の大地の涼風を楽しむ。ところが知床斜里〜北浜では某旅行会社の通信販売ブランドの一団に遭遇し、タッタ1両の車内は立ち客で溢れかえってしまった。こんな車内で立たせるようなツアー企画して、クレームになっても知らないよ〜。

   網走からは遠軽乗り継ぎで旭川へ。特快「きたみ」を除けば普通列車で旭川へ着ける唯一の普通列車に乗る。「青春18きっぷ」の時期をわずかに避けたためファンの姿もほとんどなく、のんびりとローカル線の味を堪能できた。

遠軽で見た名寄本線跡。線路は途切れ樹木が覆う。

   最終日は特に予定を立てていなかったが、時刻表を見ると旭川から臨時の「富良野・美瑛ノロッコ1号」を発見、自由席もあるようなので早速乗ってみる。

   この時期の富良野を訪れることなど当初は全く考えておらず、計画が行き当たりばったり。旅行会社社員として少々恥かしいが、臨時営業のラベンダー畑という駅にも停車することがわかったので下車してみる。この駅は全くの仮設のホームであるが、なるほどラベンダー畑は降りてすぐに場所がわかるほどの位置であった。

   あとは下手な文章を長々と綴るより、写真を見て頂いた方が良いだろう。月曜の来訪であったがシーズンとあって観光バスの団体も多く、それなりに混んでいた。

  それでもアングルを工夫すれば掲示のような写真が撮れるので、来訪の際にはお試しあれ。(広角レンズが良いだろうね。こだわる向きにはPLフィルターもお勧め。)

 

    ( いずれも Canon F-1/newFD35-105 F3.5 にて、主に広角側を使用 )

旅行会社のパンフ写真ではなく、実物に接する。

  

ラベンダーとポピーの対比も目をみはるものがある。

ぜひ一度は来訪を。