久しぶりの来訪、博多南駅

   
   「博多南駅」----平成２年に開業した“在来線”として鉄道ファンには良く知られている博多南線の終着駅である。かつて平成５年／９年に来訪したことがあり、今回が１４年ぶり３回目となる。

   さて冒頭に在来線と書いたが実際は新幹線車両の運用であり、今回乗る列車は何かな？と思っていたらなんと５００系がやってきた。平成２２年に「のぞみ」運用を終える際に東京〜名古屋を惜別乗車して以来だが、ここで再会するとは…。もちろん山陽新幹線の「こだま」に運用されていれば博多総合車両所へ回送されることは当然なのだが、それでも「５００系のぞみ」に馴染んだ者にはある種の感慨がある。

    この列車のダイヤは博多9:09〜9:19博多南というもので、午前中の下りとあって空気輸送に近い。博多を出るとさしてスピードも出さずにゴトゴトと走り、ポイントを渡ると程なく博多南に着いた。

    さて鉄道ファンとして楽しいのはこの駅が博多総合車両所に隣接しているため、ホーム上から各種の新幹線車両を眺められるとである。今や右写真のように７００系・Ｎ７００系が主力、しかしその中に１編成だけ１００系の姿が…。平成２４年３月のダイヤ改正で３００系と共に全廃されるかつての主力系列である１００系、２階建て車両を組込んだ１６両編成が懐かしく思い出される。

    そこで懐かしさついでに初めて博多南駅を訪れた平成５年の写真を右に掲載してみた。夕方の撮影で光線状態は今一つだが、上掲の写真とほぼ同じ位置からの撮影である。

    一番奥には登場間もない３００系「のぞみ」編成が見え、右手には当時の主力１００系、ベテランながら「ひかり」運用もあった０系の姿もある。こうして見ると新幹線車両の世代交代の速さがわかると共に、バブル崩壊後のＪＲでも東海道山陽新幹線は今なお格別の繁栄を続けていることを思わせる内容である。

   ２０年後、ここで写真を撮ったら被写体はどう変わっているだろう？