意外と近い？「北斗星」の廃止…

   今年もダイヤ改正の季節となった。ファンには「北陸」「能登」の廃止が今回の目玉のようだが、その陰（？）でＪＲ東日本が特企券、いわゆる「おトクなきっぷ」の縮小・廃止を発表しておりこれが少々気になった。

   具体的には廃止される特企券のなかに「ぐるり北海道フリーきっぷ」が含まれていたことで、首都圏から北海道への往復には東北新幹線のほかに「北斗星」のＢソロ＆ハネが使えるきっぷだっただけに廃止は痛い。

   特企券の設定趣旨のひとつに「特企券を設定すれば需要喚起でき得る列車・線区をターゲットにする」点があり、今回の廃止は北斗星の需要喚起がもはや望み薄と判断されたとも言えそうである。
 

（写真はいずれも平成２１年１１月２８日、上野駅にて）

   登場して暫くは寝台券の入手難が続き、旅行会社のパンフレットにも「憧れの北斗星で行く北海道」と謳われた頃が懐かしい。しかし車両の老朽化に加えて今回の「ぐるり北海道フリーきっぷ」の廃止という事実から、この列車にもそろそろ“Ｘデー”が近づいてきたのかもしれない。