君よ知るや“失笑トンネル”
今回は四国ネタが続くが、ちょっと面白い内容をＵＰしてみよう。
牟岐線を南下するとその終着駅は海部。かつて線路はここで途切れていたが、平成４（1992）年に阿佐海岸鉄道がその先の甲浦（かんのうら）まで伸延したことにより今は事実上の中間駅となっている。
自分はその阿佐海岸鉄道が未成線だった頃、「鉄道ジャーナル」誌のルポで当駅の様子を知った。駅から未成線が向かう先には立派な構築のトンネルが既に完成している…が反対側のトンネルには失笑を禁じ得ないとの記事があって、それぞれの写真まで掲載されていたのが思い出される。
その“失笑トンネル”とは右写真の町内（まちうち）トンネルという全長４４ｍの見るからに小ぶりなトンネルである。見れば見るほど何故ここにトンネルが？と思わずいぶかる…いや失笑せずにはいられないほどの珍奇なシロモノである。実はこのトンネル、かつては周囲に地山があったのが後の開発で悉く削り取られてトンネルの構築だけが残ったというのが真相である。
今ではネット等で有名になってしまった？トンネルらしいが、このページをご覧の鉄道ファンのかたも乗り潰し等で牟岐線海部駅を訪れた際にはぜひ“前後”のトンネルを見比べて頂きたい。
これがウワサの”失笑トンネル”