ＪＲ西日本のクモハ４２（小野田線）の３月廃止が決まった。自分が「鉄道趣味」に本気で打ちこんでいた中高生時代、最も強い関心を持って接したのがこの「旧形国電」である。その旧国がついに全滅…、いや、今まで残っていたのが不思議なほどで、いずれにせよある種の感慨を禁じえない。

  身延・御殿場・飯田線のスカ色、大糸線のスカイブルーなど後年はいろいろな塗装形態をとった旧国だが、やはりオリジナルはチョコレート色、これである。

  旧国との出会いは成田線の７２･７３系である。昭和４５年から３年ほど四街道に住んでいた際、釣掛モーターのウナリと相まって子供心に「スゴイ電車だなあ」と思ったものである。千葉駅の７･８番線（主に７番線）にその武骨なスタイルで停車していたのを覚えているが、さすがに小学校低学年とあって当時の写真は撮っていない。よって今回は同じ７２･７３系で後年撮った写真を右に掲載してみた。

鶴見線のクモハ７３（昭和５４年１１月撮影）

  旧国の思い出は尽きないが、今回のクモハ４２の廃止を機に今後いくつか取り上げて見たい。