ついにと言うか、とうとうと言うか…、来年２月末を以って「さくら」「あさかぜ」の廃止が決定した。これで残る九州ブルトレは「はやぶさ」「富士」のみ、しかも本州内は併結運転となるので東京口のブルトレは何とも寂しくなってしまうわけだ。（他に「出雲」は残るようである。）　近年の「のぞみ」主体ダイヤによる目的地への速達化、航空機利用の各種割引、夜行高速バスの充実と、客観的には廃止は時の流れと言える。しかしいざ決まってみると、やはり残念ではある…。

　以前にも書いたが、ＳＬ亡きあとの昭和５０年代には「九州ブルートレイン」と「東北･上越特急」が首都圏の鉄道ファンの“２大あこがれ”であった。その時代に育ったファンとしてはまさに「少年時代の宝物」消滅事態なのである。

　既に両列車とも複数回乗車しているため、廃止までの間に惜別乗車をするつもりはない。ただその終焉に際しては東海道線の「何処か」で見納めをするかも知れないな…。

（列車の思い出については今後取り上げてみたいと思う。）

単独運転時代の「さくら」（鳥栖にて／平成１１年９月）