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     新緑映えるある日、只見線の人となる

 只見線(会津若松〜小出)は、首都圏在住でもその本数の少なさから容易にアクセスできない「本格的」ローカル線のひとつである。しかしローカル線らしく車窓美には恵まれ、特に紅葉の時期の光景は有名である。

 今回は5月の来訪で紅葉のシーズンとはおよそかけ離れているが、その反面観光客に列車がごったがえすこともなく、のんびりムードで会津若松を出発した。

 

会津若松13:08発の小出行き427D

 会津若松へは新津から入ったが、この磐越西線の列車は近代的ディーゼルカーとあって窓が開かず、阿賀野川の車窓を撮影できなかった。この只見線の列車は窓が開くので有り難い。ローカル線で5月とあれば窓を開いて新緑の風を楽しみたい。しかしこんな「窓の開く」列車はかなり減ってしまったのが実情である。

 滝谷停車、反対側のホーム跡に目が行く。ローカル線を旅すると必ずお目にかかる交換設備撤去後の朽ち果てたホーム、レール撤去直後はその造作が目立ったものだが、近頃ではそう感じないことも多い。草・木・土といった自然の力に包み込まれたからであろうか…

折返し線が撤去された滝谷駅ホーム跡、草木が茂る

 

 列車は2両編成であるが、単行でも良い程度の客の入り。天候が薄曇りなので写真撮影には今ひとつであるが、とにかく緑が心地よい。

 またローカル線らしいおおらかな交換待ちダイヤも、ホームに降り駅舎を出たりしての気分転換用にありがたい。(この列車では会津宮下・会津川口・只見・大白川が該当する。)

会津宮下で小休止、ホームに降りて撮影する

 只見線は途中の会津川口からは本数が半減、1日3往復となる。つまりこれより先は沿線人口が激減するわけだ。わが列車も1両に10人も乗っておらず、素人目にも採算割れの路線であることが良くわかる。

 しかしこの車窓景観は多くのローカル線が消滅したいま、もはや希少価値と言って良い。ぜひ今のままで存続してもらいたいものである。

湖面のような只見川に5月の緑が映える