高山本線の全通は平成19年秋の予定
今月も鉄道誌の発売時期となった。例により本屋でパラパラめくっていると、高山本線不通区間の工事着工記事が目に付いた。思えば昨年10月の台風23号で甚大な被害を被って以来、既に半年余りたっている。そして全線開通は標題の通り平成19年秋の予定、今から2年半も先のハナシである。 もっとも岐阜方面からの列車については飛騨古川までは運転できるので、下呂・高山・飛騨古川等への観光輸送をはじめ沿線の用務客にとっての事実上の影響はほとんど無いと言っても良い。 実際に不通区間の飛騨古川〜猪谷については昨夏の乗車経験からも全くの過疎路線であり、地元客の利用も微々たるものであろう。それは従来からの列車本数からも明白であり、このことが迅速な復旧工事に直結しなかったとも考えられる。 では、どんな客層が困るのだろうか? ズバリ、鉄道ファンのうちでも「乗り鉄」が困ると思われる。特にJR全線完乗が射程圏内でありながら、当該線区が未乗のファンなどにはツライところであろう。 |
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観光輸送には影響なくも、乗り潰しファンには致命的 |
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ところでHP管理人は昨年7月に岐阜〜富山を通して乗車しているので、「JRトリプル…」の野望をいだいてもOKのはずと思いきや、そうは行かない事情が実はちゃんと存在するのである。
と言うのもJRにはもう一つ困った線区が残っている。それは同様に災害による不通区間が残る越美北線である。ここはJRダブル完乗の直前、平成12年11月に乗ったのが直近の乗車で、それ以降乗っていない。しかも高山本線と異なり開通時期は未定のままである…。 JR線のほとんどは国鉄時代の開通、それも線区によっては何十年も前の開通当時の施設(橋梁など)を使っているケースさえ少なくない。そのため今後、自然災害等によって亜幹線・ローカル線が長期不通となるケースは増えるのではないか、と言えば言えなくもなかろう。 災害不通→安楽死(廃止)という安易な図式だけは勘弁してほしいな、というのが率直な希望である。
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この付近の被害が大きかった(いずれも平成16年7月撮影) |