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(update 2012/3/11)

孤塁を守った「東京−静岡」の終焉

 
 

 

   

   来たる3月17日のダイヤ改正…ファンの間では寝台特急「日本海」や急行「きたぐに」の廃止が惜しまれているようだが、地味な話題ながら東海道本線東京口でも“廃止”される列車がある。それが今回取り上げる普通列車「東京−静岡」(上り「静岡−東京」も同様)である。

   自分が鉄道趣味に打ち込んでいた昭和50年代(国鉄時代)の東海道本線東京口の普通列車には「大垣夜行」を別格としても「東京−浜松」「東京−静岡」程度の距離を走り通す運用が数多く設定されていた。また1往復ながら「東京−島田」のような運用があったのも懐かしく思い出される。

    165系11連の時代、逆大垣夜行の折返し(平成8年1月撮影)

   しかしJR化後、東海道本線は熱海を境にJR東日本とJR東海の別会社による経営となり、両社の都合から会社間をまたいで長距離を走り通す普通列車は徐々に減少していった。そして近年では若干の沼津発着を除けば早朝の東京発と夜間の静岡発との1往復だけとなってしまったのである。

   それでもこの1往復はファンの間では長らく注目の列車であった。なぜなら大垣電車区(現/大垣車両区)から「大垣夜行」「ムーンライトながら」の送込み運用のスジとして急行型(153・165系)〜特急型(373系)車両が充当されていたからである。このことは「ムーンライトながら」運用から373系が離脱した後も今日まで続いてきた。

 

由比で小休止の373系静岡行き

   今回自分も旅行等で373系電車にどの程度乗車したのか、データベースで検索してみると平成8年から44回の乗車歴が見つかった。さてその内訳をみると…

   特急「東海」  2回
   快速「ムーンライトながら」  15回
   普通「東京−静岡」「静岡−東京」  27回

   なんと普通列車としての利用が断トツで、青春18きっぷを使った西方面への定番列車であることが歴然という結果が出た。このことはある程度予測していたが、我ながら良く乗ったものである。(笑)

 

ワイドビューふじかわ2号に道を譲る(由比)

    その定番列車が今回なくなってしまうこととなり、個人的には大変残念である。特急型車両であるため座席ごとにテーブルがあり、帰京の車中では弁当やビールを賞味できたのが今後は不可となる。まぁJRとしては沼津からのE231系東京行きを数本残してあるから、グリーン券でも買って旅気分をせいぜい味わって下さいということなのだろう。今後はそのようなスケジュールを組むことも実際あるかもしれない。

    しかし乗換えが少なくて済み、特急型車両の座席にゆったりくつろげる「東京−静岡」が過去帳入りするのはなんとも残念、果たして今後東海道本線東京口に373系がカムバックする日はあるのだろうか?

  

静岡19:30発東京行き、帰京の定番列車だった。