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(update 2014/1/13)

    

土讃線土佐北川駅に降り立つ

  

 
  (来訪日:平成25年12月31日)

   

    ♪い〜まは山中、いまは浜
    ♪い〜まは鉄橋、わたるときぃ〜

   瀬戸内海の多度津と土佐湾の高知を経て窪川にいたる土讃線はそんなイメージがぴったりの路線である。自分を乗せたJR四国のディーゼルカーはトンネルを抜け、鉄橋に差し掛かった。ダダッダダッ、ダッダッ………、ありゃりゃ止まっちゃったョ、鉄橋の上で!?  今回紹介する土佐北川駅はなんと鉄橋の真上にホームがある珍しい駅としてそのスジには有名だが、実際にどんな駅なのか降りてみるとしよう!

    鉄橋の真上で列車は停まり、そこは駅ホームだった

 

   右写真で見るとおり、土佐北川駅は吉野川の支流穴内川を跨ぐ鉄橋上の駅である。かつては現在地よりも南の山の斜面にあったが、防災上の理由から昭和61年に現在地に移転している。駅の周辺に人家はまばらだが、穴内川に沿って国道32号線が通っているので無人駅ながらいわゆる秘境駅という程ではない。しかし特異な駅であることには違いない。 

   折り返し列車が16分後に来るので駅周辺をダッシュしまくり撮影敢行、するとたまたま駅近くにいた地元の人と思しきオジさんが「撮ってあげましょうか?」と親切に声を掛けてくれた。どうやら自分を一般の観光客と思ったらしく、その気持ちには感謝させていただいた。

 

これが土佐北川駅の全景だ!

   

   鉄橋脇の歩道を走って川の対岸に渡り、右写真を撮影する。時折国道をクルマが通り過ぎるが、それ以外はいたって静かである。鉄橋脇を戻る際に下写真の銘板を発見、「日本国有鉄道 1984」とあるのがわかる。

 

国道32号線から撮影、この上に駅がある

  

   さて今回の来訪は列車の折り返し時間が短かったため駅周辺を駆け回ったことばかりが印象に残っているが、思えばこの平成25年は元旦に同じ土讃線の坪尻駅を来訪して大晦日には今回の土佐北川駅と、まさに土讃線に始まり土讃線に終わる「鉄」であった(笑)。

   それにしても土讃線の琴平〜土佐山田(山岳区間)は趣味的に見れば宝の山のような線区であることを今回改めて感じた。列車本数が少ないために行程には苦労するが、それでも鉄道ファンにとって来訪する価値は大いにある線区と言えよう。