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   巡礼番外編
 
お遍路さん苦難に耐える
 
 
      新型コロナウィルスに伴う巡礼計画の変更について  
令和2年5月3日   

    

    今年(2020年)のゴールデンウィーク、自分は讃岐国の札所を巡るべく宿泊先と交通手段(ドリーム高松号)を4月初めに確保していた。ただその時点でも巡礼実施には一抹の不安があり、残念ながらそれは現実のものとなった。

    今さら多言を要しないであろう。日本、いや世界をも巻き込む「新型コロナウィルス禍」は四国遍路にも重大な影響をもたらしたのである。具体的には政府の緊急事態宣言(4月7日)を受けて各札所の判断にもよるが、その殆どが閉山もしくは納経所閉鎖等の苦渋の決断を迫られたのである。

    さらに自分の場合は予約した夜行高速バス「ドリーム高松号」が程なく往復とも運休決定、巡礼の延期は決定的なものとなったわけである。
 

霊場会ホームページで公式に表明

 

    今回の新型コロナウィルス禍に対して、自分は巡礼できない無念さは有るものの各札所の判断は止むを得ずと理解する。と言うのも季節的に春・秋は遍路のシーズンであり、個人・団体の参拝客とも多い。堂前での読経等延々と続く集団での発声や、決して広くはない納経所での朱印を頂く順番待ちなど、今回の「有事下」では慎むべき場面がたいへん多いのである。(団体ツアーのバス車内等も該当すると思われる)

    政府の「緊急事態宣言」は今後も延長される可能性が高く、自分も含め「お遍路さん」は辛抱の時、まさに「忍辱(にんにく)」の時なのだろう。今は焦らず待つのみ、待つのみである。
 

第七十三番札所出釈迦寺にて