HPトップへ   遍路トップへ  
       
       
   巡礼番外編2
 極楽寺への小径
 
 
      第一番霊山寺~第二番極楽寺の遍路道  
令和3年1月1日   

    

  令和3(2021)年の元旦は札所を打ち進めずに第一番札所霊山寺へ参詣した。それは初詣と3日早い結願のお礼参りの意味であったが、現地に着いてからあることに気が付いた。

  それは4年前の打ち始めの際に第一番霊山寺~第二番極楽寺を県道経由で巡礼したことであった。県道は霊山寺山門前から真っ直ぐ極楽寺へと通じており、当時は何の疑問もなくこの道を歩いたが、実は別に旧道があったのだ。

  しまった・・・・

第一番札所の霊山寺

    

    そんなわけで今回はその旧道を歩いてみた。具体的には霊山寺山門前から県道を渡りJR板東駅への道を歩く。すると突き当りになるので右折するのが旧道である。(右写真の黄矢印)

霊山寺からは黄矢印、坂東駅からは赤矢印の道順

    

 この旧道は舗装道だが県道のような交通量はもちろん無く、時折地元のクルマが通る程度である。

  歩いていると道の左手に石造物群に出会った。 石灯籠・石碑・石仏(お地蔵さん)が静かに「発心のお遍路さん」を見守るようにひしめき合っていた。

石碑・石灯籠・石仏

   

 

 霊山寺から極楽寺へは距離にして約1.4Kmと近く、この旧道も何となく歩いて終わってしまうかも知れない。それでも道路脇に立つミラーの柱に極楽寺への道しるべを見つける。自分のように既に(この道を歩く時点で)第七十八番札所まで打ち終えている身にとっては感慨深い標識である。今までに何度この赤矢印に助けられたことだろう。遍路にチャレンジする全てのお遍路さんに幸あれ。

昔は畦道だったのだろうか

    

  やがて道右手に「四國第二番霊場極楽寺」と刻まれた大きな石門が現れる。これをぐぐると極楽寺へはもう一直線である。

石門を通るとほどなく

 

  旧道は県道12号線を渡り、極楽寺の山門へと続く。なお極楽寺から第三番金泉寺へは山門前から西へ向かう旧道が県道とほぼ平行に伸びているのでそちらを歩かれたい。(4年前の自分もこれは間違えなかった/笑)

見覚えのある山門が見えてきた