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「おんめさま」大巧寺とご朱印の思い出

  鎌倉駅に降り立つ。さあ最も近い社寺はどこだろう、八幡宮? いやいや、駅前の若宮大路を渡るとすぐに大巧寺の山門があるので入ってみよう。すると右のような本堂が鎌倉駅を背にする格好で建っているが、これは小町大路に向かって建てられたためと考えるのが自然だろう。

  大巧寺(だいぎょうじ)/日蓮宗の寺院で「おんめさま」の名で親しまれている。安産の神、産女霊神を祭るため安産祈願の寺としても知られている。

  今から25年以上も前、私は「集印帳」にご朱印を集めていた。しかし当時は頂いた朱印と揮毫の意味が不明なことも少なくなく、親に見せたら中学生の男子が安産祈願の朱印をもらうとはね、と言われた記憶がある。

鎌倉駅には背を向ける大巧寺本堂

 
   当時は「こころざし」としての朱印代も払わずに朱印をお願いすることが多かったが、どの寺でも丁寧に応じて頂けた。今から思うと大変失礼な話であったが、中学生に対しても「仏縁」を大切にされたのかも知れない。ここ大巧寺でも住職のご家族の方から同様に応対して頂けたことを覚えている。

  「ご朱印」の話になると今でも大巧寺でのことが思い出される・・・。