P-Island 外伝 〜秋の行事〜(1)



僕がこの島に戻ってきて、また秋がやってきた。
妹たちとの楽しい日々。
いつまでも続くと思っていた生活。
だが、それは突然やってきた。
まさかこんなことがあるなんて……そんなバカな。


「みんな、おはよう」
自分の席に向かいながらみんなに挨拶する。
「おはよう、お兄さま」
「おはようございます、おにいちゃま」
「にいさま。おはようございます、ですの」
「おはようございます、兄上様」
「おはようございます、おにいたま」
「おはようございます、兄や」
「おはよう、あにぃ」
「おはようございます、兄君さま」
僕に気づいたみんなが、挨拶を返してくる。
「昨日はよく眠れたい、兄くん」
「よく眠れたよ、千影ちゃん」
「そう…それは良かった……」
千影ちゃんはそう言って、ふふっと笑う。
僕はその笑いに少し冷や汗をかく。
「今日も兄チャマをチェキ!」

カシャ!

いきなり四葉ちゃんが写真を撮る。
相変わらずだな、四葉ちゃんは。
「おはよう、アニキ。ねぇ、アニキ…研究資金がちょーっと厳しいのよねぇ。
 だ・か・ら……お小遣いちょーだい♪」
「しょうがないな……。大事に使うんだよ」
僕は鈴凛ちゃんに、いつものようにお小遣いをあげる。
「サンキュー、アニキ。愛してるよ」
鈴凛ちゃんはそういうと、嬉しそうに自分の席へといった。
「おはようございます、お兄ちゃん」
最後に挨拶をしてきたのは、可憐ちゃんだった。
今日の可憐ちゃんは、なにか飲み物を手にしていた。
「可憐ちゃん、それは……」
「これですか? これはトマトミルクっていう飲み物ですよ」
トマトミルク……? なんか、すごそうな飲み物だな。
「お兄ちゃんも、飲んでみますか?」
「僕は、いいや。それより、お腹すいちゃった。
 ご飯はまだかな?」
「これで、準備ができましたですの」
白雪ちゃんが最後の料理を食卓に並べた。
「じゃ、食べようか」
「「「「「「「「「「「「「いただきま〜す!」」」」」」」」」」」」」

みんな楽しそうに食事をしている。
そういえば、今日はすることがあったんだ。
朝食が終わったら、部屋に戻って終わらせないと……。
「おにいたま。今日ね、今日ね、眞深ちゃんが遊びに来るんだよ。
 ヒナね、ヒナね、眞深ちゃんといーっぱい遊ぶんだ」
そうか。今日は眞深ちゃんが来るんだ。
「そうか……良かったね、雛子ちゃん」
「うん♪」
燦緒と暮らすようになってからも、よく遊びに来ている眞深ちゃん。
今でも眞深ちゃんは妹のような存在だ。
「私は、アニキに資金援助してもらったから買い物に行ってこようっと」
「四葉は兄チャマをチェキッ!」
「花穂はねぇ……」
みんな、することがあるみたい。
それなら、自分のことに集中することができそうだ。
そんなことを考えながら、フレンチトーストを食べ終えた。



目次   続く