成瀬映画に登場する風景

NEW 2018.4.6 画面写真追加


『稲妻』(1952年) ④ NEW 2015.10.20 (10.31一部文字修正)


『怒りの街』②のロケ地と同じく、中村実男教授から教えていただいた『稲妻』の後半に出てくる御茶ノ水のロケ地です。

姉の光子(三浦光子)が喫茶店を開業し、そこを訪ねる清子(高峰秀子)。
この前の世田谷の高峰の下宿の部屋のシーンで、三浦は「神田の喫茶店に来てね」と高峰に話す。

場所はJR御茶ノ水駅から少し坂を下り、横に入る「雁木坂(がんぎざか)」。
映画でも後ろに「ニコライ堂」がはっきりと映っている。
ニコライ堂右の日大歯科病院の当時の建物は映画の中にも映っている。(日本という字が読み取れる)
映画の画面では左の建物の手前あたりに「中華そば店」がある。その横を手前に向かって歩く高峰。


 



高峰が嫌う綱吉(小澤栄)が顔を出したので、喫茶店を出て道を歩く高峰。
後姿の高峰。映画の中で洋服店の看板がある通りは上記の写真の突き当りを左に曲がった「池田坂」。(写真無し)


続いて、映画では写真の右前方からこの通りを歩いていく高峰の姿を移動でとらえている。
写真は映画の画面とは逆アングル。この通りは人が多いので人が入らない写真を撮るのは大変だ。

中村教授によれば、場所はJR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口と聖橋口をつなぐ通り「茗渓(めいけい)通り」とのこと。
中村教授は当時の地図を調査し、映画の中に映っている商店の名前を見つけたそうで現在は写真に映っている「三田製麺所」をまっすぐ進んだあたり。
映画には通りに「パチンコ屋」「喫茶店」「映画館の宣伝ポスター」などが映る。現在は飲食店になっている。

それにしても御茶ノ水界隈の坂や通りの名前は読み方が難しい!


 

 


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