NEW 2018.4.7 画面写真追加
長女の早苗(原節子)が公園の横の道を歩いてくる。
長男の勇一郎(森雅之)と妻・和子(高峰秀子)の息子(5-6歳か?)が友達と公園で遊んでいる。
息子が「おばちゃん、おこづかい頂戴」と原のいる道に駆け寄って来る。
そのシーンに登場する場所。
下の写真の住宅の階段も映画の中に映っている。公園の柵は無い。
祖母の坂西あき(三益愛子)が孫(上記の息子)を連れて公園にやってくるシーン。
その時に孫がブランコのところで「ブランコ代わってよ」「いやよ」と近所の女の子ともめる。
ブランコはもっと近くで撮りたかったのだが、いまだに人気があって子供がいつも乗っているのでロングショットでの撮影。
映画ではその後の場面転換で礼二(宝田明=あきの次男)と妻・美枝(淡路恵子)の夫婦喧嘩のショットに続く。
いい年をした大人の夫婦喧嘩も実は子供のブランコ喧嘩とほとんど変わらないといったシニカルな視線を感じて面白い。
ラストシーン。
公園にやって来た三益は、近所の子供をアルバイトで預かっていると話す、近所の老人・笠智衆と挨拶する。
笠が連れている子供が泣き出すのを見て、子供をあやしに笠のところへ駆けつける三益。
映画は二人が子供をあやしているところで終わる。
上の写真
映画では手前にベンチ(現在は場所が変わっている)があって三益が座っている。
後ろに見える緑の屋根の建物(トイレ)は映画の中にも映っている。
下の写真
笠が預かっている子供をあやしている場所。そこに三益が走り寄って来る。
映画の中で近所の老人=笠智衆はラストシーンとあわせて二回登場するが、そのどちらかで三益に
「この公園はもうすぐ取り壊されて、どこかの銀行の社宅が建つようです。子供の遊ぶ場所が無くなると困りますなぁ」と話す。
実際の公園は映画公開時から55年経っても存在している!
(参考)同公園が再びロケ地として登場する『女の歴史』の画面写真。
公園のレイアウトと左にある緑屋根の建物(現在も公衆トイレとして存在)。
『娘・妻・母』には公園の入口は出てこないが、
『女の歴史』に映る公園の入口には
「赤松公園」の文字がはっきりと書いてある(一番下の写真右側)。