成瀬映画に登場する風景


『はたらく一家』(1939年)  NEW 2017.6.17


徳永直原作、成瀬監督自身の脚本(脚色)。
成瀬監督の自作を語るでは、とても気に入っている作品と語っている。

映画の後半、印刷職工・石村(徳川夢声)が出勤するシーンのロケ場所だと推定される
東京・文京区の小石川4丁目の共同印刷の前の千川通りの植物園前交差点。。
映画の画面写真には電信柱に共同印刷の文字がある。

この写真の手前側をしばらく行くと、山本周五郎原作、黒澤映画『赤ひげ』で有名な
小石川養生所のあった「東京大学付属植物園(小石川植物園)」がある。




上の写真の右側。住所は小石川4丁目と5丁目。
正面の白い建物の左側の坂が「吹上坂」、右側の坂が「播磨坂」。
坂を上ったところが、地下鉄「茗荷谷駅」のある春日通り。

映画の前半。父親の石村と工場勤務の息子たちの出勤シーンで当時の市電に乗るシーンがある。
ネット検索で調べると春日通りは市電が走っていたので(戦後は都電が走っていた)
出勤風景としては辻褄があう。まああくまで推定だが。


      

左=父親(徳川夢声)  右=息子(長男・希一=生方明、次男・源二=伊東薫)か?


映画ではこの後、徳川夢声が考え事をしながら坂を歩いていく。
(途中でトラックの運転手から怒声をかけられてしまう)
「吹上坂」ではないかと思われる。
上の写真&画面写真の逆側。正面の緑が「小石川植物園」。




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