NEW 2018.4.6 画面写真追加
映画の冒頭で、子供たちが手前に向かって走ってくるシーンに登場する菊坂下の路地。
映画の中でも、前方正面左側に下記の「銭湯」の煙突が見える。
この路地の界隈も以前(約10年前)に写真撮影した時と比べると新しい建物も増え、少しずつ雰囲気が変わってきている。
映画の後半、倉橋きん(杉村春子)の家に、昔の恋人・田部(上原謙)が訪ねてくる。
近所の銭湯ののれんをくぐって出てくる和服姿の杉村春子のシーンに登場すると思われる
菊坂下に現在もある銭湯「菊水湯」(文京区本郷4丁目)。
→現在(2016年1月)この銭湯は閉鎖された
上記に続いて、銭湯帰りの杉村春子が、風呂桶の上に買い物した包み(食料品?)を手に歩いてくるシーンに登場する菊坂下の通り
左に映っている酒屋さんは、映画の中でも同じ名前で登場しているのでロケーションはこの場所で間違いないだろう。
このシーンでは、
@一人で何かつぶやいている(用事を思い出している)
A一瞬立ち止まり、来た道を戻ろうと振り返るB「まぁいいや」のようなことをつぶやいて、またこちらを向いて歩き出す
という杉村春子がよく行う得意の演技が見られる。(小津映画の「晩春」「東京暮色」などにも見られる)
まあ杉村春子というよりも一般的に「おばさん」によく見られる行動パターンにも思える
ところで『晩菊』は成瀬映画の中でも名作の一つだと思いますが、市販DVDは出ていないんですね!