成瀬映画に登場する風景
NEW 2018.4.6 画面写真追加
『三十三間堂 通し矢物語』(1945)A 2014.11.23
映画の後半に10秒程度のショットで登場する(と思われる)京都・嵯峨野にある大覚寺の「大沢池」。
弓矢の稽古をした帰りに池の畔の桜並木をゆっくりと歩く、
大八郎(市川扇升)、勘左衛門(長谷川一夫)と大八郎のお供の爺の三人。
大八郎は持っていた桜の枝を、そこにいた女の子にあげます。
次のショットは、部屋で花を活けているお絹(田中絹代)の手元の
花にオーバーラップしていて、「花」つながりの編集のテンポがいいです。
映画に映っている池の大きさ、山々の形、池の畔の道の広さを観ると、
現在も時代劇のロケ場所によく使われる嵯峨野の大覚寺の大沢池にほぼ間違いないと思われます。
歩いていた桜並木の場所までは特定できませんでした。