成瀬映画に登場する風景
NEW 2018.4.8 画面写真追加
『怒りの街』(1950年)@ 2014.12.28
現在(2014.12.28)発売されている「キネマ旬報」(2015年1月上旬号)の中の「東京映画地図 杉並区高井戸 宮崎祐治」
で紹介されていたのが、『怒りの街』のロケ地の「社会福祉法人浴風会本館」。
主役の大学生役の宇野重吉(学生服姿。若い!)と原保美が通う大学のシーンに登場するとのこと。
保有している録画DVD(日本映画専門チャンネルの成瀬巳喜男劇場)を確認したら、確かに浴風会本館の建物がバックに映っていました。
この本館は大正15年に内田祥三(うちだよしかず)氏並びに土岐達人氏により設計されたもので、「東京都選定歴史的建造物」の指定を受けています。
浴風会は日本の老人ホームの先駆とのことですが、検索すると「本館」の建物とその前の道は、最近のテレビドラマなどでも「大学」の設定で数多くロケ使用されているようです。
確かに大学の雰囲気にぴったりで、まさか社会福祉法人の建物とは思えません。
本館の写真は下記のHPにも掲載されていますが、画像検索すると沢山出てきます。
参考 社会福祉法人浴風会HP
『怒りの街』は映画自体は成功しているとは言えませんが
撮影は玉井正夫ですので、屋外のロケーションで二人が歩くシーンが多く美しく撮影されています。
冒頭の銀座から始まり、ロケーションシーンの多い映画ですが、
(上記の浴風会の場所と関連すると「井の頭線」沿線が多いのかもしれません)場所は特定できません。