成瀬映画に登場する風景
NEW 2018.4.5 画面写真追加
『女の座』(1962年) A NEW2015.3.23
『女の座』の中盤に、石川家の長男の嫁・芳子(高峰秀子)と石川家の家族たちが亡くなった長男のお墓参りに行く場面。
墓地のシーンの後に、境内に幼稚園のある寺院の情景描写のショットが続きます。幼稚園児が遊んでいる風景。
その後は住職が、夏子(司葉子)の見合いの相手を紹介し、父親の金次郎(笠智衆)、後妻のあき(杉村春子)、高峰秀子と長女の松代(三益愛子)が話を聞きます。
この寺院の境内にほぼ間違いないロケ場所を見つけました。
映画では5秒くらいしから映らないのでそれほど印象に残る場所ではないのですが。
東京・台東区・谷中にある「観智院」です。幼稚園もあります。
参考 観智院HP
特定の決め手は、本堂の外観、境内にある大きな木、境内の広さなどです。
もちろん100%ではありませんが、かなりの確率でこのお寺だと思われます。
その前に出てくる墓地も普通に考えれば寺に近い「谷中墓地」のはずですが、
これはわかりません。
映画ではこのお寺の見合い話の後に、「向ヶ丘遊園」が映り(草笛光子の「馬鹿みたい」という台詞)、
その後は登戸近くの多摩川沿いの料理屋(『女の座』ロケ写真参照)での会食が描かれます。
映画のマジックでしょうが、谷中のお寺から多摩川の料理屋は遠いです。
『女の座』は一度東宝の通販のビデオ発売はありましたが、DVDは出てません。
以前日本映画専門チャンネルの「成瀬巳喜男劇場」では何度も放送されています。
録画DVDなどで保存してある方は、是非確認してみてください。