成瀬映画に登場する風景


NEW 2018.4.12

『乙女ごころ三人姉妹』(1935年) A

2018年3月に出版された書籍『昭和浅草映画地図』(発行:明治大学出版会、発売:丸善出版梶@著書:中村実男 定価\2500)
のP43-52に『乙女ごころ三人姉妹』のストーリーとロケ地が記述されています。
その記述を参考にさせていただきました。


冒頭、鼻緒の切れたお染(堤真佐子)に声をかける青山(大川平八郎)のシーンに登場する
浅草寺横の練塀(現在は無い)と、浅草寺弁天堂(写真後方)から二天門(写真前方左)に向かう道(台東区浅草2丁目)。
画面写真の練塀は、写真の柵の内側のあたりにあったと推測できる。

 

『昭和浅草映画地図』によると、画面写真に映っている「やぐら」は、現在二天門の斜め前にある「日本堤消防署二天門出張所」の場所にあったもの。
大川平八郎は二天門方向に向かって歩く。横に映っている「辰巳堂」(現在は無い)も当時の地図(著者の中村実男様から提供していただいた)に書かれていた。

 


お染(堤真佐子)が姉のおれん(細川ちか子)と再会する場所として登場する浅草松屋の屋上。
現在は遊戯施設はすべて撤去されている。夏はビアホールとして営業。
下記画面写真の2枚目の堤真佐子の後方には、当時屋上にあった「航空艇」が映っている。
「浅草松屋屋上 航空艇」とネット検索すると当時の絵ハガキを見ることができる。

 

 

  


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