成瀬映画に登場する風景


NEW 2019.6.14


『驟雨』A(1956年)

主に東宝映画のロケ地を掲載している「Hyper Azabu Tano9」さんのページを参考にさせていただいた。
映画の中で、並木亮太郎(佐野周二)の勤務する「ミミ化粧品本舗」の想定場所(現:東京都中央区日本橋小舟町12-14)。
実際に現地に行って写真を撮影してきた。ロケ地特定に至る詳細は上記のリンクの文章に詳しい。
この会社は架空のもので看板は映画用に作成したのだと思われるが、それにしても渋い場所でロケーションするなと感心してしまう。

画面写真との関連で、「ミミ化粧品本舗』は手前のビル。
「玉利商會」と書かれた建物は、建設工事中の白いビルの場所。

   


映画の中で、並木亮太郎(佐野周二)から話があると、日本橋の白木屋百貨店(当時)の屋上に呼び出される妻の文子(原節子)。
前のシーンで電話を取り次いだ近所の男は文子に「ご主人から電話で、白木屋の屋上に来るように」と場所をはっきり言っている。
上記の化粧品会社の場所からは歩いて10分位。
白木屋百貨店はその後、1967年に「東急百貨店日本橋店」〜1999年に閉店し、
跡地は商業施設とオフィスが入っている高層ビル「コレド日本橋」となっている。下記グーグル写真の真ん中の高層ビル。道の先に「日本橋」。
私は子供の時(1960年代)に母親に連れられて当時の「白木屋百貨店」の屋上へ行った記憶がある。
当時のデパートの屋上には遊具が設置されていて、ヒーローショーのようなイベントもあり、子供にとって愉しい場所だった。
「東急百貨店日本橋店」の閉店前に屋上に行って、撮影しておけばよかったと思う次第。

映画では最初、久しぶりに会った友人の三輪(伊豆肇)と会話をし、三輪とその妻(塩沢登代路)と入れ替わりに
文子が屋上にやってきて、その後近くの「甘味処」に行く。



  


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