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…あとがき…

 

 は〜、今回も最後までのおつき合い、ありがとうございました! 本当にお疲れ様でした。

 サイト開設1周年の記念作品として、色々と思うところあり、悩むところありの作品でしたので…今回は珍しくあとがきをしっかり書けるかも知れない…です。まあ、ネタバレですし、あまり好ましくないようなお話も出てくるかと思いますので、興味のある方はお時間のあるときにお楽しみくださいね。

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「記念作品」…これを書くに当たって考えたのは「とにかく、年齢制限サイトとしての使命を貫こう」と言うことでした。まあ、具体的に申し上げますと「濃く」と言うことでしょうか? 私がお世話になっている「小説大好き」さんという検索エンジンでは、普通の小説と18禁小説のコーナーが別なんです。で、更新して、18禁小説に性的描写がないと『今回は非18禁』という記述が入るんですよね。私の作品はほとんど、そう言うシーンがありませんので、更新するたびに注意書き。でもいつかはあるので、普通の小説の頁には入れられません(だって、濡れ場シーンがなければ、「本家」連載出来ますもの)。
 ですので。今回は全ての章がきちんと18禁になるように頑張りました。頑張らないとそうならないのが申し訳ないのですが…。ま、私はウチの小説は「高校生以上、オッケー」と見てますので、正確には15禁か16禁ですが…まあ、一般的解釈として。

 …要するに、無駄なえっちシーンが多い作品…? あ〜、木根とならいいんですが、他のやな男が夕を貪るのは書いていて気分悪かったです。でもま、遊女ですから。そう言うことなんです。綺麗には行きません。夕が頭の中で描いていたよりも、とても可愛い子になって出てきたので、ホッとしました。

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 作品を書き始めるに当たって。今回は特殊な題材だったので、たくさん調べました。ネット検索が中心ですが、とにかく「遊女・遊郭」の辺りで検索して、片っ端から調べて。専門的にいろいろ解説して下さっているサイトさんがたくさんあって、参考になりました。

 小説も出てくるのですが…一番多いのが、「シャーマンキング」の二次もの、しかも花魁(ものすごく偉い地位の女性)が実は男っ! と言うのが多くて…あらららら。マンキンは和モノっぽいですから、似合うんですけどね、遊郭。で、後は「遙時(遙かなる時空の中で)」とかも出てきたな…。そして「るろうに剣心」とか? オリジナルのものもいくつかあって、すごく長かったので拾い読みをさせて頂きました。今後、時間が出来たら、しっかり読みたいです。

 まあ、「海底系」自体が空想の世界ですので、あまりがちがちに固めてません。お見苦しい点はごめんなさいです。

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 それから。佳境に来て、ちょっと話が変わりました。本当はこの作品はまだ書いていない小説の番外編みたいなものとして作りまして、だからキーになるキャラが別にいたんです。そして、その作品を書き終えてから、これを書くつもりでいましたが。こうして、先に出してしまって。どうしようかなと思ったら、思わぬ伏兵が頑張ってくれたので、それで手を打ちました。湯屋のおばあさん、ナイスです。
 夕はたくさんいる遊女のひとりで。ですから夕だけがこうして幸せになってしまうのは、ずるい気もするんですよね…他のみんなだって、自分の意志でそんな身の上になった訳じゃないし。夕よりももっと酷い仕打ちを受けた女子はいくらでもいるはず。

 本編では書ききれずに流してしまいましたが、夕が烏帽子男に連れられて、行く道中。「夜になると何人かの連れの女子が別室に呼ばれる」という記述があったと思います。彼女たちは多分、宿を貸してくれた家の者たちに「御礼」として、差し出されていたんですよね。まあ、烏帽子男のつまみ食いもあったとおもいますが。そんな風にして身を崩していく女子がほとんどな中、夕は初めての人が木根で、その上彼が夕のことをとても大切に純粋に愛してくれる、という恵まれた環境にあったのです。
 ま、そうでなかったら、あんな風に人を想うことは出来なかったとも思いますが…ちょっと、複雑。

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 ウチのサイトはいわゆる「らぶらぶあまあま+えっち」と言う、現代のオンライン小説の主流(特にオリジナル恋愛系)とは違うんですよね。その上、長いし。よほど気力のある方でなければ、とても付いてこられないから、たくさんのお客様を取り逃がしているんだろうなと思ってます。

 たくさんの、本当にたくさんのオンライン小説があります。私も執筆に疲れたときなど、「らぶ☆じゃんきー」さんなどの検索エンジンで、短編の小説を適当に選んで読ませて頂きますが、皆さん、とてもお上手です。正直言って「あ、負けた」と思うことがほとんどです。そう思った後は、お決まりのようにず〜んと落ち込んで書けなくなって。立ち直るまでにものすごいエネルギーを使います。

 そんな中で、有り難い読者様が、ウチの作品を読んでくださって。その上、暗くても湿っぽくても長くても、きちんと読んでくださって。それがすごく有り難い。

「時代のニーズに応えないと、駄目かも知れない」と思う日もあります。それが出来る方は幸せだろうなと言う気も。でも、もう私には自分の書きたい作品を書くことしか残ってない。

 また1年、頑張るために。今回は自分らしい作品を書かせて頂きました。1周年というお祝いにしてはダークになりましたが(指摘されるまで、気付かない辺りがすごい)、仕上がりに一応の満足をしております。ちょっとラストが安易だったけどね。悲恋にする勇気はありませんでした。…それこそ、お祝いだし?


 本当に、最後までありがとうございました。これからの1年をまた、頑張って、無事に2周年を迎えたいと思います。

 これからも、末永いおつき合いを宜しくお願い致します。

 

2003年3月9日(3月10日・一部修正)

『Powder Moon』管理人・Kara

 

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