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…「花になる」番外・3…

「玻璃の花籠・新章〜鴻羽」

 

 ―― 寝顔は、可愛い。

 口惜しいが、それは認めざるを得ない。閉じた目の縁を彩る赤褐色のまつげ、高さはかろうじて標準の範囲に入る程度だがかたちのいい鼻筋、ふっくらとした口元。こんな風に無防備な姿を見せつけられると、それだけで完敗させられる。誠に口惜しい、ほかにどのような言葉も見つからないほどに。

 まだ夜明けにはいくらかの間がある。ひんやりとした気がむき出しの肩に触れ、そのままどこかに流れていく。昨夜寝入ったのもだいぶ遅くなってからだったから、まだそれから二刻ほどしか経っていない。だが、気分は不思議なほどすっきりとして、再び目を閉じる気にはなれなかった。

 

 もともと眠りは短い方であった気がする。

 この地に戻って最初に教えを受けた師がかなりの年配の者で、それこそ「早起きは三文の得」を地でいくような人だった。毎朝空が白む頃にはすっかり身支度を終えて自室を整え、漢詩の束を紐解く。古来より高い志を持つ者は、そのような地道な努力を決して惜しまぬものだと折に触れ諭された。
  あの頃は元服前であったから、幾度となく繰り返される年寄りの説教もすんなりと受け入れることが出来た。試しにまだ皆が寝入っている時刻に起き出してみると、驚くほど一日が長い。身の回りの世話をしてくれる侍女たちが足早に部屋を訪れる頃には、その日に済ませておくべき自習を全て終えてしまう。一度習慣にしてしまえば、そう難しいことではなかった。
  やらねばならぬことを先延ばしにしていると、始終そのことが気にかかり落ち着かない。しかし意識して面倒ごとから片付けるようにしていけば、そのような雑念などとは無縁で過ごすことが出来る。確かに難題に向かうときは気が重くなるのだが、掛ける時間はたっぷりあるのだから気負うことなく少しずつこなしていけばいい。

「お若いのに、なんて出来たお方なのでしょう。お世継ぎでないことが、誠に残念でなりません」

 自分付きの使用人たちは朝な夕なそのように残念がる。しかし、そうはいっても上にふたりも兄がいる身の上では、どうあがいたところで高い地位を望めるはずもない。それにご大層な肩書きがつくことで、同時に背負うことになる重責のこともとうに承知していた。

「僕は兄上の手足となって働くことが出来れば、それだけで十分だよ。だから冗談でもそのような物言いはやめてくれないかな。余計な揉め事を起こして、兄上との仲が悪くなるのは不本意だからね」

 折に触れやんわりと注意するのだが、それだけでは皆の口を十分に封じることは出来ない。どうしたものかと思いあぐねているうちに、跡目に決まった次兄がようやく妻を迎えることとなりホッとした。

 自分の力だけではどうにもならないことでも、辛抱を重ね時の流れに任せることで解決することは多い。使用人の中にも己の才を誇って弁を唱えることを得意としている者が少なくなかったが、傍らで聞いているとその内容は何とも薄っぺらで箸にも棒にもかからないことばかりだ。本人だけは何も知らずに鼻高々になっているが、周囲の目は冷ややかである。
  出過ぎた真似をして得になることなどひとつもないのだ。あれが出来る、これも出来ると豪語する者に限って、どれもこれもが中途半端なものであることが多い。

 幼くは都にあって竜王様の御館で、その後この地に戻っては父が祖父から家督を譲られた領主の館で。日々様々な反面教師を目の当たりにしては気を引き締める機会に恵まれていた。

 

 ふっくらとした頬に、一筋の赤髪がこぼれている。しかしどうしたことだろう。それを払ってやりたいような、しかしこのまま眺めていたいような複雑な気持ちにさせられる。己の中に湧いてくる相反するふたつの感情。そのどちらともが捨てがたく、思いあぐねている自分がいる。

 以前なら、そのような無駄な物思いを愚かなことだと呪ったかも知れない。だが、今は違う。誰も知らないこの密やかな楽しみを、いつまでも飽きることなく続けていたいと思うのだ。とはいえ、日々の務めを疎かにする気は毛頭ない。実際、この頃では少し前の数倍もの公務を一度に片付けることが出来るようになった。

 しかし、せっかくのこの楽しみをひとりだけのものにしておくのは何とも惜しい。無理にでも揺り起こしてしまおうかと伸ばし掛けた手を、もう少しのところで止めた。己の指先は今にもその細い肩先に触れそうである。数日前にも全く同じ欲求を覚え、そのときは自分の気持ちに素直に従ったために寝起きの彼女をひどく不機嫌にさせてしまった。失敗は一度すれば十分ではないか。そう自分に言い聞かせる。

 

 思えば、出会いから驚きの連続であった。

 何も知らない田舎者にはよくあることなのだが、彼女もまた見るに堪えないほどの衣を重ねて身動きの取れない有様。こちらのことは全く知らされていなかったらしく、その驚いたさまはあまりに滑稽でまるで肉まんじゅうが手足をばたつかせているようであった。

 ―― 何故、気の利いた台詞のひとつでも言ってこちらの気を引こうとしないのだろう。

 あまりに反応が鈍かったためにちょっとからかってやると、途端に態度を変えた。怒りを爆発させるのはまずいとどうにか自分を制している様子ではあるが、あからさまに顔を赤くして煮えくりかえる腹の内を余すことなく伝えてくれる。それなりに機転は利き頭の回転も悪くなく、さすがにあの暁高(アキタカ)の妹だ。だが、それにしてもここまで無様であっては当人も情けないものがあるだろう。

 内密に進めなくてはならない調査を任されて、気持ちの張り詰めていたときであった。隠れ庵に潜んでの作業ははかどりすぎるほどで有り難いのだが、話し相手のひとりもないのは少し退屈である。だから、ほんの出来心であったし、断られればそこであっさりと引き下がるつもりであった。

「お前の妹ならば、僕の身の回りのことを安心して任せることが出来るだろうね」

 信頼できる侍従にそう耳打ちすると、彼は「信じられない」という面持ちで振り返った。そこで即座に前の言葉を否定することも出来たし、実際その方が妥当な選択であったと言える。しかしそうするにはいささか惜しい気もした。こんな機会は二度とないだろう。ちょっと遊んでみるのもいいかも知れない。
  次に館に戻れば、前から内々に進められている婚礼の話が現実のものとなることは周囲の者皆の暗黙の了解であった。妻を娶るとなれば、今までのような気軽な身の上ではいられない。あれこれと制約も生まれ、世間の目も厳しくなる。だからこのたびのことが最後の骨休めとなるのだ。

 だとしたら一風変わった者を相手にするのも一興と言えよう。そう言う意味では、あの女子は他にふたりといない逸材だ。

 

 それまで自分が知っていたのは、こちらから何も働きかけずとも嬉しそうに擦り寄ってくる輩ばかり。その彼女たちの心が目の前にいる己自身ではなくて、背後にある領主の血筋にあることは承知していた。
  ねんごろな仲になれば一生を楽に過ごすことが出来る―― 愛らしく微笑む瞳の奥に見え隠れする本音。
初めの頃こそは好奇心が先に立ちそれなりに楽しむことも出来たが、毎度同じことの繰り返しばかりではすぐに飽きが来る。そのうちに閨に上がる女子の顔が全て同じに見えるようになってしまった。

 何を年寄りじみたことを言っていると思われても仕方ない。しかし、表向きは平静を装いながらも公務以外の面倒ごとは全て切り捨ててしまいたいとすら思っていた。それが許される立場ではないと知りながら、諦めきれずに願ってしまう。皆からは人当たりの良い性格だと思われていたが、実際は何事にも振り回されることのない孤独な生活を望んでいた。
  こちらが望めばすべてが思い通りの結果になる、だからもう適当なところで良いのではないか―― 煩わしさから逃れるために、自分でも気づかぬうちに投げやりな気持ちになりかけていた。領主の一族に生まれたからには、その責任を果たさなければならない。しかもふたりの兄たちよりも目立つことなく、常に影のような立場として。

 先日のこと。新しい年が明け、跡目殿の妻の懐妊が正式にお披露目となった。仲睦まじく過ごす兄夫婦の姿は誠に微笑ましく、あの内気だった次兄もこの頃では堂々とした風格が随所に感じ取れる。控えめな大人しすぎる気性は相変わらずであったが、家臣たちの前でもしっかりと自分の意見を述べることが出来るようになった。

「鴻羽(コウウ)、お前の色めいた話もそろそろ耳に入れたい頃だな」

 使用人を置かない居室(いむろ)で 酒を酌み交わしながら告げられた気の置けない言葉に、ただ笑みだけを返した。どう受け取られたかは分からない、しかしそれ以外に伝えようがなかったのである。兄の傍らにはいつも静かに微笑む人がいた。愛らしい娘と、これから生まれてくる赤子と。そうなれば、もう余計な気遣いは無用であろう。

 何事もそつなくこなすことが出来る。周囲の誰もが自分のことをそう評していたし、自身でも常に皆の期待に応えたいと意識していた。ただ流されて行くだけでも、それなりに実りのある楽しい人生が送れるはず。だから多くを望まなくとも良いのだ。幾度となく自分に言い聞かせてみるが、どこかに諦めきれない違和感を覚える。

「まあ、そのように。勝手に話を進めては弟君がお困りになるでしょう。少々お酒を過ごされましたか? ほどほどにしていただかなくてはなりませんね」

 山表の村長と言えば、他に類を見ないほどの堅物で知られている男だ。縦のものを横にするだけでとんでもない騒ぎになる家に育ちながら、兄嫁はどこまでも控えめで決して出過ぎた真似をすることはない。しかしだからといってただの弱々しい女子ではなく、その内には凛と芯の通った気質も秘めている。出来た女子とはこのような人のことを言うのだろう。

 さりげないやりとりの中にも、互いを思いやる温かいものを感じ取れる。だがそれは、自分にはあまりにも遠い場所にあるもの。何故かそのときに、ひときわ強くそう確信した。

 周りはどんどん騒がしくなるのとは裏腹に、心は孤独の色を強くしていく。感情など全てを閉ざしてしまい、うわべだけの生活を送る方がどんなにか楽だろうか。何もかもを諦めかけていた。しかし心のどこかで、そこに落ち着いてしまう自分に一抹の寂しさを隠せない。だから良いではないか、ほんの時しのぎだ。

 

 最初のうちは、文字通りに「目も当てられない」有様であった。膳のひとつも満足に運べない。簡単な掃除すらもままならず、しかもこちらが指示をしなければ自分からは一寸たりとも動こうともしないとはどういうことだ。見るに見かねて失態を指摘しても、ただおろおろするばかり。その対策すら自らで講じようとしない。
  場末の田舎娘とはいえ、まさかここまでとは。単なる暇つぶしであり自らが策を練ったこととはいえ、見るに堪えない情けなさに数刻後には匙を投げたくなった。しかしそんな投げやりな気持ちをどうにか押しとどめてよくよく観察すれば何のことはない。彼女は何も怠けているわけではなく、ただ「知らなかった」だけであったのだ。

 良家の子女ともなれば、相応の教養を身につけることは当然のこととされている。実際に自分が今まで接してきた女子たちも例外なくありとあらゆる才を一通りそつなく身につけていた。ここに来て「女子」という観念が根底から覆される。何も教えられなければ、見た目は成人しても中身は赤子のまま。時折見え隠れする感性の鋭さも永遠に輝きを知る機会がない。

 幸か不幸か、任された調査は順調すぎるほどに片付いていた。だからなのだろう。自分に師としての才能があるとは知らなかったが、気づけばあの愚か者をどうにかして人並みにしてやろうとそのことばかりを考えていた。しかし、頭では分かっていたはずであるが、己の中にある知識を第三者に植え付けるという行為は並大抵のことではない。何もかもが手探りの状態であった。
  ただ、ひとつの救いがあるとすれば、弟子となった彼女が思いの外飲み込みが良かったことであろう。今まで何も教えられてなかったことがこのときばかりは幸いし、白紙の状態に染みこんでいくように吸収していく。昨日までは出来なかったはずのことを、今日は完璧にこなすことが出来る。それは彼女にとってかなりの驚きであった様子だが、こちらにとってはそれ以上の感慨を覚えた。

 自分の投げかける言葉に素直に従おうと努力する姿が愛らしくも見え始め、初めの頃は目も当てられぬほどの有様だと思っていた外見もきちんと磨き込めば美しく魅力あるものに変わることも知った。しかしまだこれでは、合格点を出すわけにはいかない。彼女は自分の「作品」だ。己の手がけたものは常に最高のものであるべきだ。

 あまりにも夢中になりすぎた。だから、気づくのが遅くなったのだろう。紙の上から得た知識と現実が上手く繋がらず、彼女自身に降りかかる災難を未然に防ぐことが出来なかった。

 

 急に姿を見せなくなったのは、成長過程における反抗期のようなものだろうと簡単に考えていた。せっかくあれだけ時間を割いて面倒をみてやったのにと腹は立ったが、だからといって彼女の元に直接出向いてののしってやるわけにもいかない。この程度で音を上げてしまうようでは、初めから大した覚悟もなかったと言うこと。謝罪を待つこともなく、こちらからさっさと見限ってやれば良い。

 ―― そうは思っていたものの。

 三日ぶりに姿を見せた彼女に、ただ平静を装うことしか出来なかった。心なしかやつれた面差し、何かにひどく怯えながらも覚え知った一連の作業を必死にこなそうとする。不義理の間の言い訳も一切ない。しかしそこに傲慢な態度は微塵も見あたらなかった。
  何かを必死に隠そうとしていることは明らかだったが、本人があえて口にしないことをこちらから問いただすのも大人げない。多分その頃からだろう、己の中にたとえようのない感情を覚えるようになったのは。時間に追われるように家路に戻る背中を見送りながら、呼び止めて引き戻したいと思っている自分がいた。

 思い違いをしていたのだろうと指摘されればそこまでだ。師と弟子の関係にある自分たちが、いつの間にか別のところで心を通い合わせていると錯覚していたのか。

 あの夜、宴席の再現をしながら少しばかりからかってやろうと思い立ち、いささか度が過ぎてしまったことは認める。戯れとはいえ、暗がりでいきなり抱きしめれば、動揺しない方がおかしい。しかし想像とは全く違う彼女の態度に、失望するどころか激しい怒りすら覚えてしまった。
  女子とはいつどんなときもこちらの働きかけには素直に応じるものではなかったのか。どうしてそこまで怯える。過去の知識を集結させても到底信じられない行為だ。刹那、頭に血が上り、大声で罵倒していた。あのまま表の間に留まっていたら、聞くに堪えない言葉をいくらでも発することが出来たであろう。
  自分でも何故か分からなかった。どうしてあそこまでの怒りが溢れてくるのか。そして彼女が、何故ゆえにあそこまで自分を拒もうとするのか。 

 駆けだしてしまった感情は留まることを知らない。やがて我に返った自分に襲いかかったのは強い後悔の念であった。

 

「……ん……」

 微かな吐息を聞いて、ハッと我に返る。どこかに飛んでいた心を必死に呼び戻したとき、濃緑の双の瞳が大きく見開きこちらを見つめていた。

「あっ、……嫌だっ! また、何か良からぬことをお考えになっていらっしゃったのでしょう。何、にやにやしながら私の顔をご覧になっているのですか! ……もう、信じられない……!」

 これだけ間近にいたら他に目をやれと言われても困るのだが、いくらそれを言っても聞き入れようとしない。それに、何もにやけていた訳ではない、そのように取られるとは不本意だ。

「何を言う、美人は三日で飽きるが不細工は三日で慣れると言うぞ。ようやく目が馴染んで来たのだから、良かったではないか」

 ここで本音を告げる必要などない。細い顎に指を触れて余裕に微笑むと、彼女は赤らめた顔でキッと睨んで背中を向けてしまった。

「また、朝が明ければあれこれ大変なのですから! 申し訳ございませんが、もうしばらく休ませていただきます。……どうか邪魔をなさないでくださいね!」

 そうきっぱりと告げているが、肩先が何かを期待しているような気がしてならない。それを指摘すると彼女は即座に否定する。でも受け入れてくれるぬくもりはいつも温かだ。

「別に誘いを全て受ける必要はない。たまには一日、ゆっくりと過ごしてみようじゃないか。ようやく公務の方も落ち着いた。今日は前々から話していたように、館の敷地内をぐるりと案内してやろう―― 」

 そう伝えながら、彼女を後ろから抱きしめる。一瞬はぴくりと反応したが、そう強い抵抗はなかった。だから大丈夫だと、自分に言い聞かせる。今も心のどこかに不安になるが、その想いに囚われてはならない。

 自分から求めて手に入れた花は、永遠に美しく咲かせるために絶えず日を当て水をやり肥料をやり慈しまなければならない。ましてや全く違う環境に無理矢理連れてきてしまったのなら尚更だ。ちょっとやそっとのことではびくともしないように見える彼女も、いつもギリギリのところで持ち堪えている。それを分かってやらなければいけないと思う。

「……あっ、困りますっ! 若様っ、そのっ、……っあんっ……!」

 柔らかなふくらみの頂にたどり着くと、嬉しいくらいの反応が起こる。決まり切った道を歩くよりは、今の生活はあれこれと回り道が多く、また気苦労もあると思う。しかしそれでも、逃したくないと願った存在だからこそ、想像も出来なかった日々を与えてくれるのだ。他の者にそれが出来るとは到底考えられない。

「ほら、また聞いてはならない言葉が僕の耳に入ったぞ。これは仕置きをしなければならないな、……そんな風にしているからいつまでも落ち着きがないと言われるんだ」

 再びの夜、震える腕で必死にしがみついてくる彼女に誠の心を見た。もう離さないという感情が芽生えたのは実はあのときだったと思う。いや、その想いは以前からずっと心の中にあった。自分自身がそれに気づいていなかっただけで。
  絶対に他の者にはやれない、もしもそうなってしまったとしても力ずくで奪い取ってみせる。そのためには今までずっと恨めしく思っていた地位も権力も余すことなく振りかざしてやろう。迷うことはない、必ず出来るはずだ。何を根拠にあそこまでの自信が生まれたのかは分からない、だがこのたびだけはどうしても後には引けないと思った。

「そ、そんなっ……駄目っ! 私、まだ、……その……っ!」

 ここはいささか騒がしい。もう少し静かなところに引っ込めば、祖母や他の家族の干渉もそれほど煩わしくなくなるだろう。もっとたくさん、ふたりだけの時間が欲しい。まだ見せてくれない表情をひとつ残らず自分のものにしたいと願う。

 

 熱い感情が留まりきれない激流になって流れ出してくる。白々と明け始める障子戸の向こう、たまには花を抱きながらのんびりと朝寝するのもいいだろう。

了(080918)

    

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