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…あとがき…

 

 こんにちは、Karaです。は〜…、長い長い連載が終わりました。本当に最後までおつき合い下さいまして、ありがとうございますっ! 今回は長くなったこともあって、色々な連載を平行させる羽目になり(ま、それはいつものことですが…)、金曜日のお昼になってもめどが付かないっ! と言うことが何度もありました。こうして最後までかき上げることが出来たのも、金曜日ごとにサイトをチェックして下さる有り難い皆様のおかげだと本当に感謝しております。私ひとりの力では到底ここまで来ることは出来ませんでした。毎回暖かいお言葉をくださった方、そして無言ながら完結までこうして伴走してくださったたくさんの方、おかげさまでこうしてゴールのテープが切れました。

 さて。

 このお話。実は次の「海底系」長編に行く前の「つなぎ」として、軽めの物を…と考えた物だったんですっ! 6話くらいでさっくりと終わらせるコメディーに…の、はずだったんだけどな。そうなんですよ〜、本当にコメディーだったのっ! 頭の中では…ね。ま、皆様もご承知の通り「あれ」の存在がなかったら。お陰で10話くらい長くなってしまったわ。ふう。
 こうして振り返ってみると、せっかくの設定を生かし切れていない部分が多いし(正直、あれは何のために出してきたの!? と言うようなものも多い…)、爺・田所氏とのエピソードやただの苦労人だった運転手くん・清宮氏…etc。書きはぐった部分がたくさんあります。この先、書くかどうかは…ちょっと半透明。某作品の「余市ドリーム」同様に、勢いを逃すと書けないかも知れない…。もしも「この辺を是非っ!」というのがありましたら、どしどし仰ってください。待ってます〜。

 今回、印象深かったのは、BBSでの読者様との有意義なやり取りでした。ちょっとお話がダークに走りすぎた時は「読むのも辛かったです」と率直に言っていただけ、「ああ、さすがにやりすぎたのね。ここまでの描写はウチのサイトには求められてなかったんだわ」と気付くきっかけになり、とても助かりました。
 一応、年齢制限のサイトですから、UPする作品は原則として「行為」のシーンをいれるようにしてます。と言うか、お話を考えた時点で、ふたつあるサイトのどちらにUPするか決めちゃうんですよね。お話の進行上、どうしても性描写が不可欠だなと思ったら、こちらの「別宅」できっちり書くし、不要なら「本家」であっさりと書く。1年以上書いていても「苦手シーン」に変わりはありませんが…それでも、自分が書くのは嫌いであっても読者としては「自分が好ましいと思える描写なら読みたい」と思います。もちろん、お話が主体なのは変わりませんが…。
 ただ、「頑張らなくちゃ」と思うから、気負っちゃう。で、やりすぎてしまったりもする。それが自分では気付かない。作品作りに限らず、そう言うことは往々にしてあると思います。
 プラスな言葉はいくらでも言えても、「ここがいまいち」はなかなか口に出来ない言葉だと思います。そりゃ、言うのには勇気がいるし、私自身も過去に何度も言ったことがありません。また、言ってしまって後悔することも多いです。自分ではたくさん考えて言葉にしても、相手はそこまで求めてなかったりしますから…難しいですね。
 そりゃ、人間ですから。マイナス意見は落ち込みますよ、やっぱ。でも「ね〜、こんな風に言われちゃった…」とか、友人に話すと「…私も、ちょっと、あれはどうかと思っていた」とか、本音がぽろっと出たりする(苦笑)。
 もちろん、何かご意見を下さると言うことは、これからもサイトで楽しんで行こうと思ってくださると言うこと。だって、趣味に合わなくなれば、さっさと見限ればいいんですから。お互いにそれを見失わない限り、ちょっときつめのお言葉も受け取れると思います。

 何気ない言葉が、相手の心の中で大きく意味を持つように。私の言葉が読者様の中でそれぞれに芽を出し、成長していく。その過程がすごく嬉しいと思います。言葉を綴ることが大好きで、こうして頑張ってます。本当は肉声で、皆様の目の前で一緒にお話ししたいなと思います。でも、現実的にはそれは不可能だから…だったら、それに近い空間を作りたいな考えてます。

 これからも。誰かを想う時の「じん」とする心の動きを描いていきたいです。また、新しいお話でお目にかかれることを楽しみにしてます。本当に本当に、ありがとうございました。

 

2003年6月27日 『Powder Moon』管理人 * Kara

 


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