□ひとことフォーム*お返事

    

このたびは、大変お騒がせをいたしました。まずは、ご心配くださったすべての方にお礼とお詫びを申し上げたいと思います。
コメントをお寄せくださった大半の方が「個人的なメッセージを勝手に読んでしまって……」と仰ってましたが、あのように目立つ方法でUPしたのですから当然のことと思います。すべてはこちらの配慮不足ですので、どうぞお気になさらずに願います。返信希望にチェックを入れてくださった方にはこの頁の下の方にお返事させていただきましたが、その他の方にも簡単な経緯をお話ししたいと思います。ただ、あまり読んでいて気分の良いものではないかも知れないので、不快な気持ちになりたくない方はどうぞスルーしてくださいませ。

今回改めて経緯をお知らせするにあたり、誤解を避けるためにご本人の言葉をそのまま載せることも考えましたが、「本人を特定されると迷惑だ」とのことでご了承を得られませんでした。従って前回同様に一部抜粋になってしまうことをお許しくださいませ。

このたびのことは、私が四月の初めから数回にわたりいただいていたコメントに多忙を理由に返信を怠っていたことから始まりました。メールの内容が「作品を勝手に取り下げたことに対しての責任を取ってサイトを閉鎖して欲しい」というものだったこともあり、すぐにお返しすることが不可能だったのです。でも、一日に一通、多いと二通三通と届くコメントに「どうにかしなくては」という気持ちが日に日に大きくなり、あのような方法をとらせていただきました。こちらにも落ち度があるのに、W様おひとりを悪者にするようなかたちになってしまったことを、大変申し訳なく思っています。
W様とは、その後メールにて何度かお話をさせていただきました。そのやりとりの中でも「あんなやり方では自分の言いたかったことが伝わらない」とお叱りを受けました。W様が私に訴えたかったのは「作家」としての覚悟の足りなさだったそうです。以下のことはW様の了解を得て書かせていただきます。
メールでのやりとりで初めて分かったのですが、W様には長年応援していらっしゃるサイト管理人様がいらっしゃるそうです。その方は作家を志し、その夢を叶えるためにずっと努力してきて、小説サイトを開設したのも腕を磨くためだったといいます。しかしその夢は未だに叶わず、W様としてもとても残念に思っているそうです。それでも応援なさっている管理人様が日々努力しているのをご存じなだけに、これからもずっと支えていきたいと仰っています。
さて、実はW様が当サイトの作品の書籍化を知ったのはその管理人様を通じてアルファポリス様の公式サイトに足を運んだときだったそうです。そして、しばらく足の遠のいていた当サイトにお出でいただき、一連の流れを目にしてとてもご立腹されたとのこと。その後、書店にて「片側の未来」の内容を実際に確認したことで、「どうしてこの程度の作品が本になるんだ」と納得のいかない気持ちになったそうです。 サイトで読んだときにはそれなりに面白くも感じたのに、縦書きで印刷されるととても読むには値しない駄作だと呆れてしまったそうです。
さらに、私の「サイトの更新を続けつつ、あわよくばこれからも書籍の話を受けたい」という姿勢は、他の作家様に対してとても失礼でプロ意識に欠けるものであるとのこと。ですから、W様が私に伝えたかったのは「作家として頑張るつもりなら、サイトの作品を切り売りするようなことはやめてそちらに専念して欲しい。それが出来ないなら、今後は書籍の話は一切受けないで欲しい」ということだったようです。
これもすぐには答えの出せない問題だと思います。私自身としてはもしもまた書籍のお話がいただければお受けしたい気持ちはあるのですが、こればっかりは私の一存でどうできることでもありませんし……そして何より前回もお話ししたように書きかけのシリーズをきちんと完結させたい気持ちが大きいです。
何度かのやりとりでこちらの気持ちを伝えた結果、W様からは「疲れたのでしばらくメールしません」とのお返事が来ました。ですので、私自身もこの問題はしばらく保留にしたいと思います。

この先もひとりのオンライン小説サイト管理人として、より多くの作品をUPしていけるよう努力を惜しまずに続けていきたいと思います。せっかくサイトを訪れてくださる皆様に辛い思いをさせないよう出来る限り頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。

2010年4月15日 『Powder Moon』 管理人・Kara
通常のコメント返しはこちらから >>


   

   

 > りん様 
まさか、こうして再びコメントがいただけるとは思っていなかったので、大変嬉しく思っています。
りんさんからいただいたお言葉のひとつひとつ、噛みしめるように読ませていただきました。前回同様「痛いところを突いてくる感じ」ではありますが、それもこれもすべてが私の至らない部分をばしっと指摘してくださるからこそ。ご本人のお言葉にもありましたように、こういうコメントは書き手の側もとても精神力を消耗しますよね。何度もご足労いただいて、本当に申し訳ございません。
このたびのW様の件では、りんさん同様に私の不手際を厳しく諫めてくれるご意見も多く寄せられました。昨年末に書籍プレゼント企画を行ったときにも「作品を取り下げるのは歓迎しない」とのコメントが多く届きましたし、こちらとしても皆様のお気持ちは十分察しているつもりでしたが……このように再三にわたりご指摘をいただいてしまうと言うことは、まだまだ配慮が足りないということですね。
「プロ意識」という言葉は今回W様とのやりとりの中でも何度も出てきましたし、前回のりんさんとのやりとりのあとで妹(業界人で、売り手側の人間です)に相談したときにも言われました。「作家として生きる人間はみんな、生活をかけて命を削ってやっている。それだけの覚悟がないなら、サイトでやってればいいじゃない。何で書籍にこだわるの? なにがしかのお金は手にはいるかも知れないけど、それによって失った信頼は二度と取り戻せないんだよ?」と。 
次に書籍のお話がいただけたら、書き下ろしで行きたいと思っていました。実際、出版社様にもそのように働きかけをしました。でも、なかなか上手くいかなくて、だんだん焦りが生まれてきて……いつの間にか「三冊目の書籍を出すためなら!」と本末転倒な思考になっていたようです。その事実に気づいたことで、自分がすごく恥ずかしくなりました。
また、りんさんの「 サイトを見なければいいという選択もあるんですけど「恋愛遊牧民」の宣伝版で嫌でもサイトの存在が目についてしまって、それでサイトの存在自体を不快だと感じられたのかなと思います」 というお言葉にも、ハッとさせられました。「サイトの存在を忘れてください」と言いつつ、こちらが目立ったことをしていては仕方ないのですね。すべては自分に原因があることを改めて考えました。
W様のご要望を現段階ではっきりと受け入れることは出来ません。その上で、今の私に何が出来るのかそれをもう少し考えていきたいと思ってます。

 >  せり様 
驚かせてしまって、本当にごめんなさい。せっかく更新を楽しみにサイトを訪れてくださったのに、逆に気を遣わせてしまうことになって申し訳なく思っています。温かいお気持ち、しっかり受け取らせていただきました。今後は作品の更新にて、恩返ししたいと思います。

 >  nagomi 様 
こんにちは、こちらこそいつもありがとうございます。書籍、二冊ともご購入いただけたとのこと、大変嬉しく思います。一冊あたりの単価が高いので気軽にお薦めできないのが残念ですが、どうぞ末永く可愛がってくださいませ。
オンラインサイト様の閉鎖、身近でもそう言う話が増えてきて仕方ないとは思いつつも寂しい気持ちでいっぱいになってます。それと同時に「私もいつまで続けられるんだろう」と考えてしまったり。先のことは分かりませんので、とにかくは今できることを着実にこなしていきたいと思います。

 > J.B様 
いつもありがとうございます、そしてこのたびはお騒がせしてしまって申し訳ございません。温かいお言葉、胸にしみました。
W様にはいろいろと事情があったようで、私もお話しさせていただいて様々に気づくことが出来ました。またW様と同感だという方からのご意見もいただけて、自分の軽はずみな行動がいかに多くの方を傷つけるのか、改めて思い知った感じです。厳しいお言葉を突きつけられると、とたんに気分が落ち込んでしまいますが、今自分がなすべきことをきちんと着実にこなすことしかないかなとも思います。
これからも至らないサイト運営になってしまうと思いますが、どうぞ温かく見守っていてくださいませ。

 >  ねこみみ 様 
こんにちは、こちらこそ初めまして。せっかくサイトにおいでくださったのに、悲しい思いをさせてしまって申し訳ございません。今後はこんなことがないように頑張りますので、懲りずにお付き合いくださいね。サイトは趣味と言うより生活の一部のような気がしています。長いこと創作に関わってきたので、こういう場を与えられていることは本当に有り難いです。これからも出来る限り続けていきたいなと思ってます。
日記の更新……はついつい滞ってしまってすみませんっ。こちらのサイトではプライベートなことはあまり書かないようにしているので(あくまでも別館扱いなのです)、たまに表サイトを覗いていただけると私の日常が少し分かるかも知れません。よろしかったら、どうぞ足を伸ばしてみてくださいね。

 >  hoppy 様 
人生の三分の一を当サイトとお付き合いいただいている、という衝撃の告白にびっくり! わ〜、そうですね。そういうことになっちゃうのか。何とも感慨深いです……。そう言えば、私自身もサイトを開設してから、たくさんの出会いと別れを経験したような気がします。あまりのことに呆然としたり愕然としたり、もう二度と立ち上がれないと思ったり……そんなときにもサイトがあったから、更新するべき作品があったから、やってこれた気もします。
hoppyさんも激動の数年間だったご様子(ちょっと大袈裟な言い方?)、これからお子さんと歩くふたつめの人生もどうぞ楽しんでくださいませ。私はこの春、娘が母校に入学しました。自分と同じ制服を我が子が着るって、すごく不思議。月日の流れって、本当に早いです。
そうですね、すべての人がゴーサインを出してくれる道なんてありえない。それでも最善のやり方で行きたいなと思います。
大切なことをいろいろ思い出すことが出来ました、本当にありがとうございます。

 > 村山様 
こんにちは、こちらこそ初めまして。県名も明記してくださいましたが、同じお名前の方はいらっしゃらないと思うのでこちらのみで。でも本当、ネットは全国全世界に発信されていて、すごいなと思います。旅行に出掛けたときとか「もしかして、どこかで知り合いの方とすれ違ってたり!?」とどきどきするんですよ。
……話はずれてしまいましたが。
海底系から入っていただいて七年ものお付き合いとは本当にすごいですね。何だか有り難すぎて、頭が下がる思いばかりです。私もサイトを訪れてくださる皆様おひとりおひとりのお力添えがあって、ここまで続けてくることが出来ました。そしてこれからも、村山様を含めてたくさんの皆様のお力で支えられていくのだと思います。
オフの生活でも感情を直に投げかけられるのは身内ぐらいですが、たとえば優しい笑顔の下にも様々な感情が渦巻いているのだということを決して忘れてはいけないなと今回のことで強く感じました。自分の行動が誰かを傷つけてしまうというのはとても悲しいことですが、考えすぎると何も出来なくなってしまいます。
事実を事実として受け止めるにはまだ時間が必要かも知れませんが、また一歩ずつ歩いていきたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。

 > あお様 
サイト開設8周年へのお言葉、ありがとうございます。気がついたらここまで来ていた!という感じで、本人としてはびっくりするばかりなのですが……いつの間にか積み重なっていた時間がやっぱり愛おしいです。そして、書籍「片側の未来」との感動の遭遇(というのは、ちょっと大袈裟?)のお話もありがとうございます。ほとんどの書店では三ヶ月か半年で返品されてしまうそうなので、あおさんはギリギリで間に合った感じかな? ちなみにウチの近所では売り切れたらおしまい、ですからひと月足らずなんですよー。
何か行動を起こせば、そこに様々な結果がついてくるということをきちんと受け止めなくてはならないなと頭では分かっています。もうちょっと強くならないと駄目みたいですね、これからも頑張ります。

 >  赭。 様 
う、うちが「人気サイト」になるのかどうかは分かりませんが、とにかくは自分が動いたことにともない相応の代償があるということですね。不快な思いをする方がいらっしゃるのはとても申し訳ないことです、でも……やっぱり出来ないことは出来ないので。赭。 様はサイトを閉鎖された経験がおありとのことで、とても大変だったのでしょうね。辛いお話を伝えてくださって、ありがとうございました。
私に出来ることは作品の更新だけなので、そのことを忘れずにこれからもやっていきたいと思います。

 > ナルミ様 
お言葉、ありがとうございました。書籍化、作品を取り下げることについては複雑なお気持ちになるのは当然のことと思います。そのお気持ちを乗り越えてくださったこと、ありがたい限りです。この先は皆様を悲しませることがないように、サイトをより充実させるために頑張っていきたいと思ってます。閉鎖は最後の手段だと考えているので、踏ん張れるだけ踏ん張ります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 > ひかりんこ様 
コメント、しみじみと読ませていただきました。すべての作品が書籍化→サイトから引き下げ、ということはありませんのでその点はご安心くださいませ。「次はどれが下げられるのですか?」とのご質問もちらほら届きますが、今後は出来るだけそのような手段を選ばないよう努力したいと思います(絶対に、とは言い切れないのが辛いのですが)。
作者である私としても、雑多な日常をしばし忘れて夢空間に浸るのは自分をリフレッシュするためになくてはならない時間です。これからもひかりんこ様をはじめ読者の皆様と素敵な時間を共有できるよう頑張ります。このたびはありがとうございました。

 > ララ様 
「花なんて、いらない」完結へのねぎらいのお言葉をありがとうございました。このたびも山あり谷あり落ち着かない感じでしたが、無事着地できて良かったです。
さて、ご心配のお言葉もいただいてしまい、誠に申し訳ございません。ララ様もサイトを運営していらっしゃるんですね、同業者ならではの視点で気遣っていただき、ありがとうございます。私自身はあまり気負わないでやりたいようにやっている感じなので、あまりストレスを覚えることもないのですが、それでも時折今回のような行き違いが起こるので「もっと気を回さなくちゃ駄目だな」と反省することしきりです。お互いが違う心を持った人間なので、難しいですね。
出来るだけお話を聞きたいとは思いますが、それでもW様のご要望にすべてお応えすることは出来ません。どうしたら心の平穏を取り戻していただけるかを考えつつ、自分の出来る限りのことをしていきたいと思います。

 > ただし様 
「花なんて、いらない」完結へのお言葉、ありがとうございました。海底系を楽しみにしてくださっているとのこと、こちらではしばらくお休みになってしまいますが表サイトの方で新連載が始まりましたので、よろしかったらそちらも覗いてみてくださいね。
さて、W様のことではご心配お掛けして申し訳ございません。このたびは私の至らなさによりこのような事態を招いてしまいましたが、今後とも一管理人としてサイトと関わっていきたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 > 昌子様 
お言葉、ありがとうございました。「文章に自信がなくて…」なんて、そんなこと、ありませんよ! お気持ち、たくさん受け取らせていただきました。私自身も決して文才があるわけではありませんし、至らない部分は読み手の皆様に上手にフォローしていただきながら、どうにかやっている感じです。もうちょっと見栄っ張りなところを控えて、作品更新のみに没頭できたらいいのですが……なかなか難しいです。
このたびも、たくさんの方の「声」を聞くことが出来て、改めてサイトというものを考え直すきっかけになりました。今思うのは「お話、書かなくちゃ!」ということ。早く次の更新にこぎ着けるために頑張ります!

 


返信不要でメッセージをお寄せくださった皆様にも、心よりの御礼を申し上げます。