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…あとがき…

いつものことですがネタバレ要素を多く含んでおります。
本編を読み終えてから、こちらをご覧下さるようにお願いいたしますね。
 

 

 お疲れさまでした。

 ここまで辿り着いてくださった皆様に心よりの御礼を申し上げます。

 思えば…去年の11月20日に最初のお話をUPしてから、他の話も平行しつつの中で約7週間…かなりのペースだったと思います。途中、息切れして付いてこられなくなった方の多数(?)いらっしゃる中、よくもここまで書けたなあと言うのが正直なところです。内容的には書き切れたとは言えませんし、消化不良の個所も多くあるわけですが、自分の思い描いた結末には持ってこられました。ホッとしてます。

 このお話は…ある日突然浮かんできたものです。立て続けに見た「サスペンス劇場」の影響かも知れない。何不自由なく生きてきたお嬢様「咲夜」が見えない糸に導かれるように過去への旅を辿る…と言うイメージでしょうか? ただ、自分が「お嬢様」でないため、想像に頼る部分が多く、書ききれなくて…大体、私の周囲は農家と公務員しかいない…「会社社会」と言うものが全く分かりません。研究の余地あり、です。

 この作品において「赤」と言う色が重要な要素になります。

 血の色かも知れないし、炎の色かも知れません。きっと私の中にある「激しい愛」というものの姿なのでしょう(笑)。
 朔也と咲夜に関しては…サーモンピンク、と言うところ。まだまだ可愛らしいものです。だから主人公をこの2人に置きながら、真の主役は月彦と梓だったのでしょうね。序章である「淡雪燃えて」を書いたときは本当に「ここまで沈むか?」と言うくらい、沈み込みました。その後、3日ぐらい現実に戻れなくなってしまって、どんなに周囲に迷惑をかけたことか…すみません…。見てないだろうけど、いちばんの被害者に謝ろう、でもって、いつもありがとうです。

「淡雪…」に関しては「成人指定問題」でも皆様に色々考えて頂きました。お話の進行上、あの晩に「何か」なければならないので(そうしないと、結果として朔也の母親は産まれないわけで)そう言うニュアンスは書かないとまずいんですよね? きれいに、でも激しく…書いていて恥ずかしかったです、はい(笑)。皆様の感想文に寄りますと、どうにかちゃんと伝わったようなのでホッとしてます。結論としては「12禁」…まあ、ウチの読者は高校生以上でしょうから、特に注意書きは設けないことにしました。今後もこういった表現は出てくるでしょうけど、まあ、このくらいのレベルでしょう…これ以上は、書けないよ〜読むのには抵抗ないですけど。誰か、書いてください(…え?)。

 今回、意外だなあと思ったのが「惣哉さん」の躍進…というか…どうしてこの方、こんなに人気があるの? やはり大人の香りかしら。あまりに色々な方に支持して頂いたせいで。彼はお正月小説でも出ばった上、あと2話分のお話に登場します。しかも1話は彼が主役だ!! 早くもこのお話が頭の中をぐるぐると…困ったものです。

 執筆の過程で。
 困ったのは「sakuya」「souya」と似た名前が多いための打ち損じ。朔也は「sakuya」、咲夜は単語登録して「saya」と打ってました。月彦の偽名「咲耶」に至っては「sakuya」と入れて「咲く耶」と打ち出した後、「く」を削除してたりして。惣哉さんの「惣」の字は某漫画のキャラから頂きました…ものすごく古いお話ですが…好きなんですよね。多分、キャラもだぶっているでしょう。眼鏡も掛けているし。
 あと。感想を書くときに「赫」と言う字が出てこないと言う意見が多かったですね。この字は「あか」とは読みません。知り合いの奥様に「赫子」さんという方がいて、頂きました。「かくこ」さんと読みます。意味としては「あかあかとした」という感じ。私自身も「kakuitani」と打ってましたから(…笑)。あまり凝りすぎたタイトルは混乱の元、今回得たことです。

 書き上げたばかりで、まだあまり実感が湧きません。当たり障りのないあとがきですね。

 本編へのコメントはメールにて常時、受け付けております。どうぞお寄せ下さいね。(惣哉さんへの熱烈コメントも?? …番外編での扱いが変わるかも?)

 今後とも、広瀬作品への変わらぬご支援を宜しくお願いいたします。

 

ありがとうございました。(020109)

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