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「並木通りのシンデレラ」外伝
…あとがき…

 

 

 さくっと短くするつもりだったのですが、「ああ、駄目だわ」と1話目を書いた時点で悟りました。最終的には原稿用紙92枚。でもそんなに長く書いたつもりもないですね。さらさらとあっという間に流れておりました。やっぱりこの文体は好きみたいです。

 政哉さんは自キャラの中でも特に好きなひとりです。他にも何人か好きな脇キャラがおりますが、たとえば「秘色」の多岐とか美莢とか。しっかり者が好きみたいです。
「赫い渓」本編で、ちらっとその話題が出て、番外編でも惣哉さんがしゃべって、ついでに「並木」では政哉さんご本人がしゃべってくれまして…ああ、そんな感じね、とちょっとだけはかいま見れていたので今回、それを膨らませてひとつのお話になって、すごく嬉しかったです。

 計算上、だいたい昭和30年代のラストから、40年代の最初辺り。バブル前の「高度経済成長」の頃でしょうか? まだ、服とか手作りとかオーダーが基本だった古き良き時代です(笑)。ジャージはあったのだろうか…よく分からない。でも私の小さい頃は父が着ていたような気がするので、東京はもうちょっと進んでるはずだし? 30代後半でいきなりジャージなんて着るかな…とか考えないでね。しかも昔のジャージって身体にぴたっとしていて格好悪いよね(…なんか、話題が変だわ。純愛小説だったのに…)。

 本当に地味な作品を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。ラストにどうしても入れられなかったエピソードがいくつかあるんですが、とても今の状況で付け足しを書く気力がないので。まあ、そのうち気が向いたら書いて、ここからこっそりとリンクします。並木とかってそう言うのが多いですよね…。でもどこをどう転んでも危ない路線にはなりません。あくまでも純愛で清らかですので、その点はご容赦下さい。キスシーンもないお話なんて久しぶり――(あああ、私も、すれたわね…)。

 どうも節目の記念作品は自分の書きたい作品を書く傾向にあるらしいです。ですので、今の私はすっきりとゴキゲン。この調子で次の更新もこの調子で行きたいものです。「空のとなり」を連載中ですので、それを頑張りますね。

 ではでは、また近いうちにお目にかかれることを祈りつつ…。

 

 

2003年5月20日
『夏色図鑑(旧・おひさま☆パフェ)』管理人・広瀬もりの

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