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健康のために一言-8 いざと言うときのために 大切な家族の方が 急変されたとき救急車で病院に着く前に行ってほしい幾つかのことを覚えておいてください。
1、まず患者さんの状態を見ましょう。 @意識があるか!、A息(呼吸)はしているか!、B脈は触れるか(心臓は動いているか)! 。の三つを確かめてください。ことに呼吸をしていない場合と心臓がうっていない場合は、大変です。 2、気道の確保
さて、呼吸をしていない場合またはゼコゼコしたり呼吸状態が不良の時にどのようにしたら良いのでしょうか?。 1にも2にも、 窒息をさせないための、気道の確保が必要です。呼吸のための空気のとおり道が詰まると、息ができませんのでチアノーゼを生じ意識が無くなります。 5分もすると心臓が止まり 、そのままでは死んでしまいます。特に病気のお年寄りは、舌根が落ち窒息することがあります。この時は、両手で下顎(あご)を持ち上げましょう。 (片手をひたいに添えて、もう片方の手指を下あごの骨にあて、頭を後ろにそらせ、のどを伸ばすと、気道が開く) 吐物やもちなどが詰まったときには、呼吸があれば顔を横に向かせ「ゲー」をさせたり「せき」をさせたり背中をきつくたた きましょう。 3、人工呼吸 呼吸や心臓が止まって 1〜2分以内に再開させないと死んでしまいますので、再び生かすための方法を蘇生と言います。そのためには心臓マッサージと人工呼吸をするので心肺蘇生と言います。 人工呼吸は口移し法が簡単で確実ですので 、これを行ってください。回数は、1分間に20回くらいが適当です。 (ひたいの手をずらして相手の鼻を指でしっかりつまみ、大きく息を吸い込む) (相手の口を完全にふさぐようにして、息を吹き込む。胸が十分ふくらむまで続ける) (口を離し、鼻をつまんでいた指も離す。胸がくぼんでいるのを確認しながら、深呼吸をし、息を吹き込む)
4、心臓マッサージ 心臓マッサージは、まず患者さんを 板の上とか硬い物の上に寝かせ、胸骨(胸)の下3分の1に両手首を重ねておき、強く圧迫しましょう。 回数は1分間に60〜70回ほどです。 かたい床に事故者をあお向けに寝かせる。胸骨(胸の中央に縦に長く触れる骨)の下端に指2本を置き、その上方に手のひらをあてる。ここが圧迫する正しい位置 ひじを伸ばし、上半身の体重をかけながら、1秒に1回の割合で真下に押していく。息が止まっていて、人工呼吸を同時にする場合は、心臓マッサージ15回続けて人工呼吸2回をくり返す。2人で行うときは、心臓マッサージ5回、人工呼吸1回を交互に続ける
1分間に60回、1秒間に1回圧迫する。その際、胸骨が3〜4cm沈む程度の力で押すこと。力の入れ方が弱いと効果がないが、あまり強く押しすぎると胸骨骨折になることもある。力の入れ方には十分な注意が必要
片方の手のひらを下に向け、もう片方の手を上に重ね合わせるか、指を組み、手首側で胸を圧迫する
それでもだめな時はどうするか?**** 救急車が到着するまでとにかく 人工呼吸と心臓マッサージをあきらめずに続けることが大切です。これが患者さんの救命を成功させる大きな要因となるのです。 2000年7月1日 小田切医院 小田切弘人 |
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