健康のために一言-1
‘かぜ‘について
風邪(かぜ)は万病の元と言われます。
こじらすとやっかいな風邪についてお話します。
昨年暮から今年の春まで、比較的暖冬であったためかいつもに比べ、かぜにかかる人が少なかったと思います。
風邪をひいてしまったと、一般に言われていますがかぜと言う病気自体はありません。
では、医者が「風邪だ」と言っているのは、「あれはウソかい!!」と言われそうですね。
すなわち「風邪っぽい」いくつかの症状(のどの痛み・鼻水・せき・熱など)があり、
そのまとまったものを風邪と呼んで、風邪症候群と言われる一群の病気です。
そして風邪症候群をおこすほとんどの原因が
ウイルスという、細菌よりもっと小さな病原体の感染で起こります。
これらはふつう空気中を飛びまわり手や鼻の粘膜について、人から人へうつっていきます。
このなかに普通感冒、インフルエンザ、咽頭炎、気管支炎、時には肺炎などが含まれます
。
したがって風邪とインフルエンザは違うのです
かぜをひかないために注意することは
。
@過労をさける
A人ごみをさける
Bよく手を洗う
C帰宅時にうがいをする。
インフルエンザについてお話しましょう。
普通の風邪がのどの痛みなどで始まることが多いのに対し、インフルエンザは寒気や倦怠感、あるいは全身の痛み(頭痛も含め)で始まります。熱も高くそれが続きます(3日から4日)。
インフルエンザは、何種類かあるインフルエンザウイルスによって引き起こされます。
このウイルスは咳やくしゃみなどで飛び散り、それを吸入することで伝染し、しかもかなり強い伝染力を持っているので、学校などは学級閉鎖の処置をとります。
潜伏期間はおよそ1日ですので、あっという間に広がって行きます。また流行する時期も大体決まっていて、1月から3月が多いのです。
症状は徐々に回復して行きますが、抵抗力の弱い人では肺炎、心筋炎、髄膜炎を起こすことがあります。
インフルエンザの予防接種も考えてみてください。
@高熱が続く A強い頭痛と吐き気 B色の濃いたんが出る C激しい咳など、
風邪をひいている人にまず考えてほしい一つの大事なことは、
体を安静にし、さっさと寝ることでしょう。
予防としては、最近、お茶の渋みのもとである
カテキンという成分に、殺菌作用があることが知られてきました。
お茶でうがいをすると風邪の予防になると言われています。一度試してみてください。
皆様のますますのご健康をお祈りいたします。
2000年7月20日 小田切医院 小田切弘人
インフルエンザビールス
もとへ |